"seaside theatre" from shonan beach FM 78.9

with DJ johnny SHIDA since2020

映画音楽専門番組 "seaside theatre" 
構成・選曲・DJ ジョニー志田
毎週日曜20時〜21時放送
湘南ビーチFM >> https://www.beachfm.co.jp/
SBCラジオ(SBC信越放送) >> https://sbc21.co.jp/blogwp/radio/
★毎週OA前に特集内容を公開しています。

★これまでの OA list はこちら。
 1st leg. 湘南ビーチFM/日曜23時 2020年4月~2022年3月
 2nd leg. 湘南ビーチFM
      SBCラジオ(長野信越放送)/日曜20時 2022年4月~2024年3月
 3rd leg. 湘南ビーチFM / 日曜20時
      SBCラジオ(長野信越放送) / 日曜22時(+radico) 2024年4月~
      ※SBCラジオは2024年9月で終了
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まだ少年だったあの頃。
映画館の暗闇に身を潜ませながら、あらゆるジャンルの映画を楽しみました。
まだビデオもない頃、映画を楽しむには、
サントラレコードを繰り返し聴いていたものです。

レコードに針を置くと、スクリーンの幕が上がるかのように、
思い出も再びどんどん蘇りました。
そんな映画の思い出を、音楽で集められたら…。
様々な風景を聴かせてくれる映画音楽で、皆の思い出も共有出来たら…。  

この番組はそんな映画音楽と一緒に、
“海辺の映画館=seaside theatre” で過ごす楽しいひとときです。


seaside theatre コンシェルジュ
ジョニー志田 (構成・選曲・DJ)
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feat. No More War!
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today's play list
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★10/18公開
ジョイランド わたしの願い Joyland Mumtaz Abdullah Siddiqui
映画『ジョイランド わたしの願い』公式サイト (joyland-jp.com)

セッションマン:ニッキー・ホプキンズ ローリング・ストーンズに愛された男 The Session Man 
Session Man The Kinks
Angie The Rolling Stones

グリース Grease ST Frankie Valli ✻ニコルロックさんご希望
セカンド・チャンス wo of a Kind Twist Of Fate  Olivia Newton-John

★feat. No More War!
Give Peace A Chance The Peace Choir
Ofra Haza, Amina, Adam Ant, Sebastian Bach, Bros, Felix Cavaliere, Terence Trent D'Arby, Flea, John Frusciante, Peter Gabriel, Kadeem Hardison, Joe Higgs, Bruce Hornsby, Lee Jaffe, Al Jarreau, Jazzie B, Davey Johnstone, Lenny Kravitz, Cyndi Lauper, Sean Ono Lennon, Little Richard, L.L. Cool J, M.C. Hammer, Michael McDonald, Duff McKagan, Alannah Myles, New Voices of Freedom, Randy Newman, Yoko Ono, Tom Petty, Iggy Pop, Q-Tip, Bonnie Raitt, Run DMC, Dave Stewart, Teena Marie, Little Steven Van Zandt, Don Was, Wendy & Lisa, Ahmet Zappa, Dweezil Zappa, Moon Zappa
Words/Music: John Lennon and Paul McCartney
Additional Lyrics: Sean Ono Lennon

ミュンヘン Munich End Credits John Williams

アメリカン・スナイパー  American Sniper The Funeral(End Tune) Ennio Morricone
※from  続・荒野の1ドル銀貨 Il Ritorno di Ringo 夕陽の用心棒 Una Pistola Per Ringo

アメリカン・スナイパー American Sniper Someone Like You Van Morrison

September Songs/ 9月のクルト・ヴァイル September Songs Lou Reed
✻ il conte rossoさんご希望

パーフェクト・デイズ Perfect Days Perfect Day Lou Reed

アニマル ぼくたちと動物のこと Animal Plastic Bag Sebastien Hoog

海辺の映画館からの手紙 志田一穂
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まずは新作映画のご紹介。10/18公開の『ジョイランド わたしの願い』。舞台はパキスタンで2番目の大都市であるラホールという古い街。そこに暮らす若い夫婦は、この国、この町の伝統的な価値観である家父長制に縛られ、葛藤の日日を過ごしていきます。自分らしく自由に生きたい。そう思う夫婦の生活の歯車は、一体どこへ向かっていくのか。本作はパキスタン映画にして、第75回 カンヌ国際映画祭(2022年)ある視点部門 監督のサーイム・サーディクが審査員賞を受賞するという快挙を成し遂げた話題作です。

続いては現在公開中の音楽ドキュメンタリー映画から。『セッションマン:ニッキー・ホプキンス ローリング・ストーンズに愛された男』。
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ロックファンなら知らぬ者はいないはず。ザ・ローリング・ストーンズ、ザ・フー、ザ・キンクス、ジェフ・ベック、そしてザ・ビートルズから四人のソロ・レコーディングなど、60年代~70年代に数多くのアーティストのレコーディングに参加した伝説のセッション・ピアニスト、ニッキー・ホプキンス。ロックの名曲たちの立役者として活躍した彼にスポットを当てたドキュメンタリー映画、それがこのセッションマンですね。志田も先日、墨田区菊川の映画館strangerにて映画上映後に関連する楽曲たちでDJをしてまいりました。そこでもかけた一曲、キンクスのSession Man The Kinks。これがまさにニッキーに捧げた曲なんですね。そして、DJでかけそびれてしまった曲、ザ・ローリング・ストーンズのアンジーもお送りしました。ニッキーのピアノプレイ、是非いろいろチェックしてみていただきたいです。

そして今週のフィーチャリング“No More War!”。
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お送りした最初の曲は、ジョン・レノンがプラスティック・オノ・バンド名義で発表した1969年の楽曲「Give Peace A Chance~平和を我等に」ですが、1991年に湾岸戦争への抗議としてその時代の人気アーティストらとボーカル・バトンを繋いで再レコーディングしたのがお送りした「平和を我等に1991」でした。戦争やあらゆる差別に対する主張、抗議が必要なとき、この歌が民衆の声となって歌い継がれているわけですね。1969年の映画「いちご白書」でも学生たちが声をあげてこの歌を歌いました。

そしていま、2022年から未だ終わりの見えないロシアのウクライナ侵攻。さらには激化し続けているイスラエル・パレスチナ紛争。やられたらやり返すという悪循環が多くの犠牲者を出し続けています。映画はしばしばその愚かな状況を再現し、メッセージとして贈り続けています。これは、対立を止めよ、戦いを閉ざせという、もはや逆プロパガンダ作品だと思っています。

2005年製作、スティーブン・スピルバーグ監督によるミ『ミュンヘン』という作品も、1972年のミュンヘン五輪にてパレスチナ人ゲリラが11人のイスラエル選手を人質にとり、凄惨な事態へと発展したという、今となっては現実を直視せよという戒めのような作品です。
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しかし、だからこそしっかり観なくてはいけない作品でもあるわけですね。さらに2014年、クリント・イーストウッド監督作の『アメリカン・スナイパー』も絶対に観ておかねばならない作品です。
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アメリカ海軍特殊部隊Navy SEALsの狙撃手・クリス・カイルの人生を描いた伝記映画ですが、クリス・カイルという兵士は、イラク戦争で狙撃兵として敵からは「悪魔」と呼ばれ懸賞金をかけられるほどの凄腕スナイパーでした。しかし、退役後は心の病いに冒され、退役軍人社会復帰プログラムにてなんとか寛解。その後は同所で教官として働きますが、2013年2月2日、同じく戦争によって精神を病んだ退役軍人によって、あえなく射殺されてしまいます。国同士の愚かな対立は、こうして人々の心にまでずっと傷を負わせ続けていくのですね。そんな戦争の何が一体重要なのでしょうか?支配や抑圧、そして利権に宗教。人類の隔てた壁という壁が、永遠の対立を継続させています。本当に心から、絶望してしまいます。ジョン・レノンが歌う“Imagine~想像の世界”とは、また、ルー・リードが歌う“完璧なる世界”とは、一体どこへ目指せば辿り着けるのでしょうか。少しでも答えが分かるなら、その歌たちとともに歌い続けなければと思うのです。
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2021年、地球上の生命の絶滅を回避する解決策を求め、世界各地を巡る2人のティーンエイジャーを追ったドキュメンタリー映画『アニマル ぼくたちと動物のこと』。気候変動、種の絶滅といった地球全体にとっての危機、その核心に迫る作品が、10/20、日本橋LOOPにて無料で上映されます。志田も上映後シンポジウムのファシリテーターとして参加させていただきますので、ご興味のある方は、是非ご参加くださいませ。
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映画上映会&トークコミュニケーション
『アニマル ぼくたちと動物のこと』~映画で繋がるコミュニティ~ 
10/20(日)14:00~ 日本橋LOOPにて。
上映後のシンポジウムに志田がファシリテーター参加いたします。
是非貴重な環境問題ドキュメンタリーを共有しましょう。

それではこれからもあなただけのお気に入りの映画に出会えますように。海辺の映画館、シーサイド・シアター、またのご来館をお待ちしております。

志田一穂


映画徹底トークイベント「されど、映画じゃないか」
次回のゲストは山川直人監督!
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遂に大人気DJイベント「JOJOJO」が逗子surfersへ!!
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好評連載中「このサントラ、ちょっとレア。」音楽サイトsonoにて!
トピックスの記事一覧 | sono - DJやアーティストの最新クラブイベント情報・楽曲情報が集まる音楽メディア (sono-music.com)
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「映画音楽はかく語りき
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2022年4月27日発売(ユニコ舎より) ★ご購入はコチラ
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他、いろいろな情報は志田のTwitter @shidakazuho でチェックしてください。

feat. チャールトン・ヘストン&J.D.サウザー
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today's play list
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★9/27から上映中
ブラッド・スウェット&ティアーズに何が起こったのか?
What the Hell Happened to Blood, Sweat & Tears?
Spinning Wheel Blood, Sweat & Tears

★9/27から上映中
Cloud クラウド Boy Fearless [Alexandros]

★10/4から上映中
アーネストに恋して Ernest Shackleton Loves Me Stop/Rewind Valerie Vigoda

from sono
ダーティーファイター Every Which Way But Loose ST Eddie Rabbitt
キャノンボール The Cannonball Run Just For The Hell Of It Ray Stevens

feat. チャールトン・ヘストン(10/4 Birthday)
猿の惑星 Planet of the Apes Jerry Godsmith
地球最後の男オメガマン The Omega Man Ron Grainer
ソイレント・グリーン Soylent Green 「エグモント」序曲 Op.84 Gewandhaus Orchester Leipzig(ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団)

feat. 追悼 J.D.サウザー
波の数だけ抱きしめて You're Only Lonely J.D.Souther
オールウェイズ Always Smoke Gets In Your Eyes J.D.Souther

リスナー様からのご希望曲
ブラックレイン Black Rain I'll Be Holding On Gregg Allman
ウルフマンさんご希望

from 超映画総合研究所プレゼン作品
37セカンズ 37 Seconds Aska Matsumiya
タレンタイム  優しい歌 Talentime 月の光 Ingrid Fuzjko Hemming

虎に翼 You Are So Amazing Stuart Murdoch(Belle and Sebastian)

海辺の映画館からの手紙 志田一穂
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いよいよ10月。2024年、下半期のスタートです。今週は新作公開映画の紹介が3作もありました。まずは9/27から絶賛上映中の音楽ドキュメンタリー映画「ブラッド・スウェット&ティアーズに何が起こったのか?」です。まぁタイトルからして「え、なんなのコレ?」って感じの作品ですけど、いや実は本作、タイトル通りであの人気バンド、ブラッド・スウェット&ティアーズの、当時60年代後半という喧噪とした時代に、とんでもない事態に巻き込まれていたという、その記録を解析したドキュメンタリーなんですね。この頃はまさに冷戦時代。そんな中、バンドは鉄のカーテンと言われていた東欧諸国にライブツアーを敢行させられるのです。どうしてそんなことになったのか?なぜ彼らが選ばれたのか?その真実の封印を解いたのがこの映画です。試写で観させていただきましたが、正直その内容にかなり驚きました。必見です。というわけで、彼らの大ヒット曲Spinning Wheelをかけさせていただきました。下半期最初の一曲がこの曲とはなかなかロックなスタートですよね。

続いても9/27から上映中の日本映画です。黒沢清監督、菅田将暉主演「Cloud クラウド」。もはや世界の映画界において重鎮的存在である黒沢清監督が描く、唯一無二のサスペンス・アクション作品であり、現代社会の闇に切り込みつつ独自の表現に落とし込んでいる、ちょっとこれまでにないジャンル映画なんですね。エッジの利いた映像体験はお墨付きです。是非劇場で目撃し、体感してほしい問題作です。 [Alexandros]による公式インスパイアソングを宣伝チームからご提供いただきましたが、そうかかつてはイメージソングだったけれど今はインスパイアソングと言うのですね、とちょっと勉強になりました。
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新作映画の紹介ラストは10月4日(金)より全国順次限定公開がスタートしたニューヨークのオフ・ブロードウェイによる傑作ミュージカル。を、完全収録した、松竹ブロードシネマ「アーネストに恋して」ですね。文字通り、これミュージカルの舞台をそのまま収録して映画として成立させるという、なかなかの大胆アレンジな作品。とは言えこの手法は歌舞伎などでずっと前から松竹がアプローチしてきた映画ジャンル。和モノもあれば本場ニューヨークのブロードウェイからだって成立するだろうと、これまでにも様々なブロードウェイの舞台を映画で見せてくれてきました。単なる舞台中継ものと思いつつ、観る度に惹き込まれてしまう不思議な映画ジャンルなんですよね。ざっくりと物語を説明しますと、仕事と育児に奮闘中の女性キャットが、ひょんなことから伝説の冒険家アーネスト・シャクルトンと時空を超えて出会い、自分探しの大冒険へ繰り出すというもの。ここに登場するアーネスト・シャクルトンの名に、まずは志田、飛びつきましたね。シャクルトンとは有名な南極探検家であり、氷上で固まってしまい身動きが取れなくなった大型船エンデュアランス号の船長でもあります。大勢の船員たちを、遭難後さまざまな試練を乗り越えた末、誰一人死なせることなく全員を故郷へ戻したという伝説の人。そんな彼を、なんとミュージカルに駆り出すなんて、それだけでもうなかなかの奇想天外な舞台でしたね。でもその内容は相当に熱気あふれる舞台で、かなり面白かったです。
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今週のフィーチャリング・コーナーは先日10/4が生誕記念日、名優チャールトン・ヘストンのSF映画を3作、選んでみました。絶対に外せない不朽のSF大作「猿の惑星」に始まり、ちょっとマニアック人気の「地球最後の男 オメガマン」。そして先ごろ4Kリマスター版としてリバイバル公開もされました「ソイレント・グリーン」。どれも癖のある作品たちで、まだ特撮技術も開発期、もちろんCGなど一切ない時代によくぞここまでSFの世界観を創り上げていたなと感動すらしてしまう作品たちです。
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続いてもフィーチャリングですが、こちらは先ごろ残念ながらお亡くなりになったミュージシャン、J.D.サウザー氏を追悼して、映画で使われた氏の楽曲、二作をご紹介しました。まずは1991年、ホイチョイプロダクション製作「波の数だけ抱きしめて」ですね。湘南ビーチFMのルーツになっていると言っても過言ではない、シーサイドの海賊ラジオ局のお話です。この映画には素敵なAORサウンドがたくさん盛り込まれていて、そのサントラ盤の一曲目を飾ったのが、J.D.サウザー氏の名曲You're Only Lonelyでした。そして知られざるレア・サントラが1990年のスティーヴン・スピルバーグ監督「オールウェイズ」です。この中でザ・プラターズの「煙が目にしみる」をJ.D.サウザー氏がカバーされておりました。
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後半は2020年の日本映画「37セカンズ」(音楽Aska Matsumiya)と、2009年のマレーシア映画「タレンタイム  優しい歌」。この映画では多くの音楽がフィーチャーされていました。今回はそちらから劇中引用された、ドビュッシーの月の光をあえてチョイス。映画も音楽も素晴らしい作品たちです。

そして最後にお聴きいただいた曲は、NHKの朝ドラで先日最終回を迎えました、「虎に翼」 こちらから美しい挿入曲You Are So Amazingをお送りしました。
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作曲は当番組では映画「くれなずめ」でご紹介している森優太氏。歌はベル&セバスチャンのStuart Murdochでした。テレビで観ていて(聴いていて)、なんていい曲なんだろうと思ったので、そう思ったら映画でもテレビでもオリジナル・サウンドトラックであればすぐにでも皆さんとシェアしたいと思っています。音楽は映像をこんなにも引き立てるのかと感動した一曲でした。

では、番組では皆様からのご希望曲随時承っております。seasidetheatre789@gmail.comまでどしどしお送りください。

それではこれからもあなただけのお気に入りの映画に出会えますように。海辺の映画館、シーサイド・シアター、またのご来館をお待ちしております。

志田一穂


映画徹底トークイベント「されど、映画じゃないか」
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ぼくの好きな映画音楽月間 vol.4
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today's play list
ぼくの好きな映画音楽月間 vol.4

フィールド・オブ・ドリームス Field of Dreams James Horner

オリエント急行殺人事件 Murder on the Orient Express Patrick Doyle
ナイル殺人事件 Death on the Nile Patrick Doyle

大逆転 Trading Places Le nozze di Figaro Elmer Bernstein
眠れぬ夜のために Into The Night B.B.King

ひまわり I Girasoli  Henry Mancini

警視ペペ Il commissario Pepe Armando Trovajoli
レーサー Winning Dave Grusin

モーリス Maurice Richard Robbins
わが谷は緑なりき How Green Was My Valley Alfred Newman

男はつらいよ 伯父さんはどうしているのだろう 山本直純
ジョゼと虎と魚たち ドライブ くるり

天気の子 晴れゆく空 RADWINPS
カーズ Cars Our Town Jams Taylor

her/世界でひとつの彼女 Her  Moon Song Scarlett Johansson & Joaquin Phenix
ビリー・ジョー愛のかけ橋 愛のテーマ Ode To Billy Joe Michel Legrand

海辺の映画館からの手紙 志田一穂
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今月も「ぼくの好きな映画音楽月間」ということで、志田が日常的に耳にしているサントラたちの中で、これはいいなと思ってチェックしてきた曲たち、たくさんお送りしてきましたが、今回vol.4がそのラストでございます。

さて、まずは「フィールド・オブ・ドリームス」でしっとりスタートしたあとは、2010年代からリスタートしたアガサ・クリスティー原作の人気推理小説のリメイク映画化プロジェクト。そちらから二作、2017年「オリエント急行殺人事件」と2022年の「ナイル殺人事件」です。かつて70年代、80年代にそれぞれが映画化され、久々、お色直しでリメイクされました。監督は二作ともケネス・ブラナー。音楽もパトリック・ドイルというタッグ。しかしこうした推理ミステリーものをリメイクするってかなり思い切った選択ですよね。しかもシリーズで、二作も。だって結末は変えられないし、既にそのネタの種明かしはかつての作品でされているわけじゃないですか。いやいや実は結末にもアレンジを足しているんだよ、といったどんでん返し、ちょっと期待して両作観ましたが…まったくの杞憂でした(苦笑)。キャストだけ変えてほぼ焼き直し。意味あるのかなぁと思ったり。でもパトリック・ドイルの音楽は良かったですね。どちらもアガサ・クリスティー調で荘厳極まりないオーケストレーション。そこだけは、さすがでございました。
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続いては80年代のジョン・ランディス監督作品を久々いってみました。1983年「大逆転」と1985年「眠れぬ夜のために」。「トワイライト・ゾーン」のロケ中の事故後、パっとしない時期のランディス作品ですが、これはこれで、なにくそ負けるな頑張れと応援するかのように観てましたね。まぁかなりつまらない作品群でしたが(笑)。「大逆転」からは「フィガロの結婚」を引用してお送りしましたが、基本的にランディス作品の音楽はエルマー・バーンスタインで、こういう音楽家のチョイスからランディス監督の映画音楽愛を感じます。そういうこともわかっているから、見捨てられないのです。

イタリア映画からは、名作曲家アルマンド・トロヴァヨーリのステキなサントラをご紹介しました。1969年の「警視ペペ」です。トロヴァヨーリはいつか徹底的に特集を組みたいのですがなかなか実現していません。モンド映画特集のときに「黄金の七人」シリーズを紹介すると、それだけでトロヴァヨーリの単独コーナーが成立してしまう。そうなると次やるときまで時間を置かなきゃと、特集を組みたいのにずっと先送りになっているんですね。モリコーネ特集はすぐやるのに。トロヴァヨーリ、どこかマニアックな存在です。だから90年代渋谷系ブームのときにリバイバル・ブレイクしたのか。何か時機的にそういうきっかけがあれば…。
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お次は日本映画からピックアップ。先日も長野県松本の「上土シネマフェスティバル」にて上映会があり、志田もいろいろなお話をしにいってまいりましたが、中でも大人気だったのが「男はつらいよ」の上映。そのシリーズの一篇から、番組では「伯父さんはどうしているのだろう」という山本直純のメロウな楽曲をお送りしてみました。
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「男はつらいよ」は、あの寅次郎のテーマ曲(渥美清歌唱による主題歌)だと日本語曲だしインスト版にしてもあまりにもベタベタで当番組のカラーではないと。本当は構わずOAしたいという気持ちもあるはあるんですが…。だけど実は山本先生による劇伴(背景音楽)にはたくさんのリラクシンで美しい楽曲があるんですね。妹さくらのテーマや、各作品に登場するマドンナたちのテーマ曲たち。なのでその中でも大好きな、甥っ子の満男がつぶやく台詞をそのまま楽曲名にした(CD化によって付けられた?)一曲、「伯父さんはどうしているのだろう」という楽曲をチョイスしました。トラ繋がりということでで「ジョゼと虎と魚たち」のくるりのサントラも一緒に紹介したりしたのはご愛敬ということで。

さて、先週もお伝えしましたが、今回を以て、SBC/長野信越放送さんへのネットが、終了となります。長野県にて、電波で聴いていただいていた皆様、そしてもちろん、SBC/長野信越放送の皆様、長きに渡り大変お世話になりました。長野県のラジオから聴けなくなってしまうのは、とても残念ですが、湘南ビーチFMのホームページから、インターネット放送で、今後も日曜20時に聴いていただけますので、まだまだこれからも大丈夫マイフレンドでございます。長野県の、ラジオで聴いてくださっていた皆様、本当にこれまでありがとうございました。

では、来週からも頑張ってまいります。番組では皆様からのご希望曲随時承っております。Seasidetheatre789@gmail.comまでどしどしお送りください。

それではこれからもあなただけのお気に入りの映画に出会えますように。海辺の映画館、シーサイド・シアター、またのご来館をお待ちしております。
志田一穂


映画徹底トークイベント「されど、映画じゃないか」
次回のゲストは山川直人監督!
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遂に大人気DJイベント「JOJOJO」が逗子surfersへ!!
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ぼくの好きな映画音楽月間 vol.3
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ぼくの好きな映画音楽月間 vol.3
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ある日どこかで Somewhere In Time  John Barry
ダンス・ウィズ・ウルブズ Dances With Wolves  John Dunbar Theme John Barry

レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い Legends of the Fall  The Ludlows James Horner
ブレイブハート Braveheart For The Love Of A Princess James Horner

ラ・ラ・ランド La La Land
Mia & Sebastian's Theme(Justin Herwitz)~A Lovely Night(Feat. Ryan Gosling & Emma Stone) 
ウエスト・サイド物語 West Side Story Tonight The Cast

アラビアのロレンス Lawrence of Arabia Maurice Jarre

英国王のスピーチ The King's Speech  Alexandre Desplat
ハリー・ポッターと賢者の石 Harry Potter And The Sorcerer's Stone Hedwig's Theme John Williams

スター・ウォーズ/フォースの覚醒 Star Wars: The Force Awakens Ray’s Theme John Williams

ブロークバック・マウンテン Brokeback Mountain  King Of The Road Teddy Thompson, Rufus Wainwright
トップガン Top Gun You've Lost That Lovin' Feelin' Righteous Brothers

塔の上のラプンツェル Tangled  Alan Menken
アニー Annie Tomorrow(White House Version) Aileen Quinn, Albert Finney, Lois DeBanzie, Edward Herrmann

ペーパー・ムーン Paper Moon Just One More Chance Bing Crosby
海辺の映画館からの手紙 志田一穂
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今月は、ぼくの好きな映画音楽月間。今回はそのvol.3でした。志田が日常的に耳にしているサントラたちの中で、これはいいなと思ってチェックしてきた曲たち。まずは1980年の「ある日どこかで」、ジョン・バリーによる音楽でしっとりとスタートいたしました。名作ですね。あの大林宣彦監督が「時をかける少女」を製作する際、音楽を担当する松任谷正隆にサウンドトラックのイメージの参考に本作を薦めたという話があります。なるほど確かに共通項を感じる作品なので納得してしまうエピソードですね。続いては同じくジョン・バリーが音楽、1990年の「ダンス・ウィズ・ウルブズ」さらにまったりと展開させました。こちらも名曲、そして名作。ジョン・バリーって本当に美しいメロディーを奏でるコンポーザーです。
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続いてはジェームズ・ホーナーの楽曲を二作。1994年「レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い」と、1995年の「ブレイブハート」。ジェームズ・ホーナーの音楽もちょっと聴けばすぐ彼の楽曲だとわかるほどの個性派ですね。さらにホーナーは多作の方なのでまだまだチェックしなければならないサウンドトラックが山ほどあるんです。こういう番組なのでどうしてもメジャー作品に偏ってしまいがちなのですが、愛すべき小品たち、たとえば銀河伝説クルール(1983)とか、地獄の7人(1983)とか、ブレインストーム(1983)とかなどはまだご紹介出来ていませんから(小品ならではのサントラ入手が難しい理由も!)、気合を入れて構成に入れ込んでいきたいなと考えています。

お次は志田の大好きなミュージカル映画からのサウンドトラック。まぁ毎回「ぼく好き」シリーズではこのミュージカル映画コーナーがあるわけですけれども、今回は2016年のお馴染み「ラ・ラ・ランド」、1961年の「ウエスト・サイド物語」からTonightという、実に新旧定番のサントラを並べてみました。まぁ「ラ・ラ・ランド」と言えばフランスの「ロシュフォールの恋人たち」あたりと並べるべきだったりするのですが、バラード曲で続けて聴いていただきたかったので、発作的にTonightをピックアップしました。実はこの曲そんなにOAしていませんでした。「ウエスト・サイド物語」と言えばいつもオープニング曲とかAmericaあたりを優先してしまったりしていたので。でもTonightは果たしてバラードなのかという声もありますね。軽快な曲に途中からシフトチェンジするから、そういう意味ではミュージカル特有って感じではありますが。
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続いて重鎮ジョン・ウィリアムズの名曲サウンドトラックもやっぱり入れ込みました。2001年の「ハリー・ポッターと賢者の石」と2015年の「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」からレイのテーマ。後者はゼロ年代SWシリーズからで新たな主人公レイのための楽曲。特徴的というよりは心情的に奏でられた佳曲だと思っていて、他のSWの各テーマ曲よりは地味目ではありますが、個人的にはこういうテイストの曲、好きなんですよね。
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そして、これまた大好きな作品、二作。2005年の「ブロークバック・マウンテン」からロジャー・ミラーの名曲カントリーソングKing Of The Roadのカバー。この曲はかつて70年代にヴィム・ヴェンダース監督が「さすらい」という作品でオリジナル曲をフィーチャー。「ブロークバック・マウンテン」もゼロ年代と時代は変われど同様のテイストがリマインドされているような空気感があったので、ここでまたKing Of The Roadが流れることはなかなか必然と受け取っていたりしました。もう一作は1986年、天下の「トップガン」からライチャス・ブラザーズのYou've Lost That Lovin' Feelin'を。劇中この曲を歌うシーンがありますが、実はこれサントラのスペシャルエディションにしか収録されていないんですよね。続編マーヴェリックでもやはり皆で歌っていましたが、ケニー・ロギンスのギンギンなデンジャーロックだけではなく、こういうメロウでノスタルジックな名曲が現れると一気にホっとしてしまうんですよね。

さて最後に、番組でもお知らせしましたが残念なご報告を一つ。2022年の4月からOAしていただいていたSBC/長野信越放送さんへのネットが、この9月をもって終了いたします。長野県の方々からは、電波で聴いてますよといった声援もいただいておりましたので、ラジオから聴けなくなること、とても申し訳なく、残念なことではありますが、大丈夫です。今後も引き続き、インターネット放送で我々の絆はなくなりません。是非今後とも映画音楽でコミュニケーション、していけたら嬉しいです。というわけで来週はSBCラジオラストということで、盛り上げてまいります!

次回は「ぼく好き」シリーズラスト!蔵出し
志田一穂


今年も長野県松本、上土シネマフェスに行きます!
志田のトークで映画を100倍楽しんで頂きますので!!

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ぼくの好きな映画音楽月間 vol.2
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ぼくの好きな映画音楽月間 vol.2
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ニューヨーク・ニューヨーク New York, New York Theme From New York, New York Liza Minnelli
バイ・バイ・バーディー Bye Bye Birdie Rosie Ann-Margret & The Cast

ジーザス・クライスト・スーパースター Jesus Christ Superstar What's The Buzz Ted Neeley, Yvonne Elliman

新・夕陽のガンマン/復讐の旅 Da uomo a uomo Ennio Morricone

★日本劇場未公開
SPY/スパイ Spy Who Can You Trust  Ivy Levan
Truck Turner  Isaac Hayes 

マッドマックス 怒りのデス・ロード Mad Max: Fury Road Brothers In Arms  Junkie XL

TOVE トーベ Tove Valse Noir Matti Bye
ムーンライト Moonlight The Middle of the World Nicholas Britell

ソウルに帰る Retour Seoul Jérémie Arcache & Christophe Musset
ナルニア国物語 The Chronicles of Narnia The Battle Harry Gregson-Williams

エンドロールのつづき Last Film Show Samay's Theme Cyril Morin

キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー Captain America: The Winter Soldier Taking a Stand Henry Jackman

HANA-BI 久石譲

ナイト・オン・ザ・プラネット Night on Earth On The Other Side Of The World Tom Waits
海辺の映画館からの手紙 志田一穂
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さて今月は、ぼくの好きな映画音楽月間と銘打ち、文字通り志田のお気に入りサントラをアトランダムにお送りしています。今回はvol.2。実はこれ、志田が日常的に耳にしているサントラたちの中で、これはいいなと思ってチェックしてきた曲たちを、ある意味総洗いしている感じなんですよね。いつもサブスクでサントラをアトランダム再生しているのですが、その中で「お、これはいいな」と、「ラジオ向きだな」と感じたものは逐一プレイリストにDLしているのです。それがもうかなり溜まってしまってまして。それをさらにピックアップ&ミックスして構成していると。そういう意味で中身はごちゃごちゃ(笑)。だけどそうして聴くと、サントラっていろんな音楽の種類を楽しめる稀有なジャンルだなと思うのです。面白いと思うかどうかは人それぞれですけど。

さて、冒頭は大好きなミュージカル映画から、1977年の『ニューヨーク・ニューヨーク』。ニューヨークを舞台としたサックス奏者ロバート・デ・ニーロと歌手ライザ・ミネリのラブ・ストーリー。監督はもちろんニューヨーク&デ・ニーロとくればマーティン・スコセッシですね。そして1963年の『バイ・バイ・バーディー』からも陽気な楽曲を。さらに1973年の『ジーザス・クライスト・スーパースター』からはロックな楽曲をお送りしました。この3曲だけでもミュージカル映画にはなんて広い幅があるんだろうと思わされます。

日本劇場未公開作品なんていう珍しいところからもサントラをチョイスしてみました。こんな映画あったっけ?とサブスクを聴いて反応し、詳しく調べてみますと、なるほど日本では劇場公開していない作品だったと。そういうのがたまに耳に入り込んでくるということなんですが、しかしながらサントラはとてもいい感じなので、これはチェックだとプレイリストに入れるわけです。

中でも紹介した二曲はなかなかのレコメンド・チューン。2015年『SPY/スパイ』は、文字通りスパイ映画なんですが、これがまた楽しいコメディーテイストになっていて、確かアメリカ行きの飛行機の中で観た作品なのですが、とても面白いからいつか日本公開されるだろうと思っていたら、全然配給されなかった…。意外でしたね。スパイ映画ですから楽曲もまた王道スパイサントラをしっかり踏襲した楽曲です。もう一曲は1974年のブラックスプロイテーション・ムービー『シャフト』の音楽で大ブレイクしたアイザック・へイズが、自らも主演を務めてしまった日本未公開作品『Truck Turner』です。これはもう人気作となったシャフトの亜流中の亜流楽曲で、そう受け止めつつ聴くとなんとも愛おしさすら湧いてくるナイス・ファンクトラック。やっぱり二匹目三匹目のどじょうを狙っていくのですね。
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今回のなんとなくな推しが2021年の作品、あのムーミンの作者、トーベ・ヤンソンの半生を描いた『TOVE トーベ』のサントラですマッティ・バイというフィンランドの作曲家によるもので、映画自体はちょっと思っていたものと違う感じでしたが、音楽が優しくてかわいくて良いなぁとずっと感じていたのでした。昨今のサントラは劇中使用された楽曲すべてがリストアップされているので断片的な曲ばかりなのですが、それでもこの作品のサントラはずっと聴いていられる。不思議なスウィート・アンビエントなのです。これはオススメ。
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あと、いつかかけようと思っていた『エンドロールのつづき』ですね。インド映画版『ニュー・シネマ・パラダイス』ですが、こちらご希望曲としてリスナー様からいただいたのは嬉しかったです。だとしたらこれは即座にかけないということでラインアップ。この映画が大好きなのは、『ニュー・シネマ・パラダイス』のように映画へ魅了された少年が最終的には映像の仕事に就く、というハッピーエンドではなく、インドの貧しい生活の中、少しでも映画という存在に近づくにはどうしたら良いのかを、あの手この手で叶えていく、その行動と実現が感動を与えてくれるのですね。映画館の映写技師にいろいろと映画のイロハを教えてもらうということは変わりないのですが、そこを自己流で映画という遊びに置き換え、さまざまな手段で映像を壁に投射していく。そしてそれによって観客たち(友達たちや家族たち)を楽しませるという、子供ながらのアプローチがなんとも素敵なのです。もちろん音楽もしっかりと携えられ、少年の日々のメロディーといったイメージをちゃんと奏でてくれている。大袈裟ではなく、夢見がちで、だけど遥か彼方に響く遠雷のような力強さ。まさに作品のための楽音が心地よいのです。

というわけで次回も蔵出しサントラ、たくさんおおくりいたします!

志田一穂


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ぼくの好きな映画音楽月間 vol.1
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ぼくの好きな映画音楽月間 vol.1
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ブルース・ブラザース The Blues Brothers Minnie The Moocher Cab Calloway & The Blues Brothers Band
トロールズ Trolls Can't Stop the Feeling! Justin Timberlake ザ・コミットメンツ The Commitments Mustang Sally The Commitments
クール・ランニング Cool Running I Can See Clearly Now Jimmy Cliff            Stir It Up Diana King きっと、うまくいく 3 Idiots Zoobi Doobi Sonu Nigam 巴里のアメリカ人 An American In Paris Love Is Here To Stay The Cast ハロー・ドーリー! Hello, Dolly! ST Barbra Streisand & Louis Armstrong
ビューティフル・マインド A Beautiful Mind A Kaleidoscope Of Mathematics James Horner フラミンゴキッド The Flamingo Kid Breakaway Jesse Frederick 野獣走査線 Code of Silence David Michael Frank チャッピー CHAPPiE We Own This Sky Hans Zimmer
裸足の1500マイル Rabbit-Proof Fence Cloudless Peter Gabriel
海辺の映画館からの手紙 志田一穂
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今月は「ぼくの好きな映画音楽月間」として、いつも四六時中チェックしているサントラの数々から、これはいいぞと思ってキープしていた楽曲たちを数回に分けて一斉に放出するという企画。vol.1は先週9月の第一週にやるつもりでしたが、アラン・ドロン氏の訃報が舞い込んだので今週からがスタートです。9月はあと3週あるので、全4回シリーズですね。なんでそんなことをやろうと決めたのかと言うと、お伝えした通りチェック&キープの楽曲が膨大な数になってきてしまっていて、いつも当番組はある程度の特集/フィーチャリングで、テーマ決めによる集中的選曲をやっているから、アトランダムに集められたチェック&キープ楽曲なんてそうした枠に入ることはまずないわけです。なのでアトランダムにお送りできる「ぼく好き映画音楽」の特集を一気にまとめてやってしまい、それらをOA消化していくという作戦。4年半もやっているとさすがにこうした特集も必要になってくるんですね。かつての関光夫さんの映画音楽番組「夜のスクリーン・ミュージック」(NHK-FM)でも、特集アイディアに行き詰まると“映画音楽アラカルト”なんて言いながらバラバラな選曲で構成したりしてました。そうしたまとめ方はいかがなものかなぁなんて始めた当初は思っていましたが、いやはやそうも言ってられないくらい、とにかく紹介したい映画音楽楽曲が溢れてしまったから仕方ない。というわけでまだまだやっていきますので、よろしくお願いたします。
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まずはいきなり『ブルース・ブラザース』いってしまいました。しかも「Minnie The Moocher」ですね。『ブルース・ブラザース』のサントラの中には単発で紹介したい楽曲がたくさんあって隙あらば紹介していますが、キャブ・キャロウェイのこの曲はなかなか個別対応出来ていなかった。ですので掴み的にどうぞと選曲。しかしキャブさんの声って、内海賢二さんの声そっくりですよね(笑)
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ジャティン・ティンバーレイクの『トロールズ』主題歌「Can't Stop the Feeling!」はかなり前からキープしていました。だけど日本劇場未公開作品ということでなかなかピックアップしずらかった。ようやくかけられたという一曲です。ノリもいいし、いい曲です。
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『クール・ランニング』からはジミー・クリフによるレゲエカバー「I Can See Clearly Now」 と、ダイアナ・キングのボブ・マーレ―カバー「Stir It Up」をご紹介。これらは先日sonoサイトの「このサントラ、ちょっとレア」で紹介していたので連動OAではあるのですが、基本的に本作のサントラはどれも好きなので欲張って二曲もOAしてしまいました。「ぼく好き」という条件があるから気兼ねなくかけられるのが良いですね。
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『きっと、うまくいく』『巴里のアメリカ人』『ハロー・ドーリー!』は新旧ミュージカル合戦で大好きな曲たちをまとめました。『フラミンゴ・キッド』『野獣走査線』という意外なB級80sを持ってきたのもちゃんと個人的意味がありまして、実はこの二作の音源、カセットテープからなんですね。僕が当時中学生のときに録った、それこそ関光夫さんの映画音楽番組のエアチェック音源なんです。これらは当時レコード・リリースされてその後CDはおろか、配信でもなかなか出てこない音源たちなので、あえてカセットテープからデジタル・ダビングしOAさせてもらいました。どこからの音源?と聞かれれば、そう答えるまでであります。そういう幻的な音源、結構あるんですよね。
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ラストの『裸足の1500マイル』は大切にキープしてきた楽曲ですね。ピーター・ガブリエルは映画音楽結構手影手いるのですがあまり宣伝ではフィーチャーされない。フィル・コリンズに比べれば一般的にはマイナーなアーティストなのでしょうか、音楽ファンであれば注目しますが、それでも結構映画界では地味な存在。『ウォーリー』なんて作品の音楽も手がけていたりしてテーマ曲もそこそこ評価されましたが日本ではあまり…といった感じですからね。そんな中で『裸足の1500マイル』のテーマ曲がまた素晴らしかったわけです。しかもまた誰も持て囃さない。それなら当番組でしっかりOA記録を残さなければと、結構気合いれてオーラスに持ってきました。今後も何度もOAしたいですね。

というわけで次回も蔵出しサントラ、たくさんおおくりいたします!

志田一穂


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追悼 アラン・ドロン
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人生のバラード~ダーバン1975 作曲/小林亜星 トランペット・ソロ/荒尾正伸 太陽がいっぱい Plein soleil Nino Rota 地下室のメロディー Mélodie en sous-sol Michel Magne 冒険者たち Les Aventuriers Theme Francois de Roubaix Leatitia Alain Delon サムライ Le Samouraï Francois de Roubaix あの胸にもういちど La Motocyclette   Girl On A Motorcycle Les Reed  Au Revoir Daniel~さようならダニエル Mireille Mathieu ミレイユ・マチュー シシリアン Le Clan des Siciliens Ennio Morricone ボルサリーノ Borsalino Claude Bolling レッド・サン Soleil Rouge Maurice Jarre あまい囁き~Paroles...paroles Dalida & Alain Delon ダリダとアラン・ドロン『甘い囁き』 アラン・ドロンのゾロ Zorro Alain Delon Guido De Angelis · Maurizio De Angelis 復讐のビッグガン Parole de flic I don't know Alain Delon & Phyllis Nelson 華麗なる旅路~ダーバン1974 作曲/小林亜星 ナレーション/アラン・ドロン
海辺の映画館からの手紙 志田一穂
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さて、今週は追悼特集でした。去る8月18日に、フランスの名優、アラン・ドロン氏が天国へと旅立ちました。享年88歳。まだまだ、生きていてほしかったですね。80代となって亡くなられても、早いなと思ってしまうほどです。

1957年、ドロン氏は22歳でスクリーン・デビューいたしました。その後、世界の映画界を舞台に活躍し続け、60年年代、70年代がそのピークでした。とは言え、80年代、90年代以降になってもそのカリスマ性は衰えず、映画に出演すれば必ず注目される、まさにレジェンドと言われるほどの名優だったわけです。2017年には引退を表明されましたが、2019年、第72回カンヌ国際映画祭にて、ドロン氏に対し、映画界への長年の功績をたたえた名誉パルム・ドールが贈られました。人生のすべてを映画に捧げたアラン・ドロン氏。今夜は彼の出演作品、または歌唱楽曲も含め、存分に音源をお届けするべく、意外な楽曲も含めて準備してきました。
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まずは意外な楽曲からスタート。ドロン氏はとても親日家でした。日本のテレビCMにも登場し、その魅力をアピールされていましたね。代表作は何と言ってもレナウン、ダーバンのCMでした。そのテーマ曲もしっかりと当時レコードになっているんですね。そちらから「人生のバラード~ダーバン1975」音楽 小林亜星、トランペット・ソロ/荒尾正伸の演奏でお送りしました。

そしてアラン・ドロン氏のフィルモグラフィーの軌跡を年代順に聴いていただきました。まずは60年代。この年代に入りドロン氏の人気は一気に高鳴り、世界中で大人気となります。そのきっかけが1960年の『太陽がいっぱい』でしたね。そこから拍車がかかり、1963年『地下室のメロディー』、1967年『冒険者たち』と続きます。『冒険者たち』ではドロン氏の歌声も披露されているので、そちらの挿入曲「レティシア」もお送りしました。
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さらに、60年代中盤以降は既にいぶし銀の実力派となっていきます。時代は少しずつ70年代に近づき、エッジの利いた出演作品も増えていった印象があるんですね。1967年の『サムライ』などはその代表的作品。フランス映画なのに侍とはこれいかに、という感じですが、孤独の中で戦う侍精神、つまりは武士道をテーマにしたフレンチ・フィルム・ノワール作品なので、ズバリ、サムライなのですね。
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そして70年代のアラン・ドロン氏、共演はあのマリアンヌ・フェイスフル。1968年『あの胸にもういちど』も音楽含めて傑作です。
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70年代に入り、ドロン氏は歌手、シンガーとしてもレコードをリリースしてヒット。その甘いボーカルはお聴きいただいた「冒険者たち」でも証明済でしたが、その後リリースされた「あまい囁き」という楽曲は、歌というか、語りというか、文字通り囁くドロン氏が堪能できる名曲でした。
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映画音楽ではないですが、ダリダとアラン・ドロンのデュエット『甘い囁き』パローレパローレもお送りしました。

70年代、ドロン氏の作品たちはより風格を携えてファンや観客たちの前に披露されていきました。1970年、ジャン・ポール・ベルモンドとのダブル主演で大人気となった傑作『ボルサリーノ』に、1971年、こちらはフランス・イタリア・スペイン・アメリカの合作映画、『レッド・サン』などが代表作でしたね。『レッド・サン』は主演も3人というトリプル態勢。極悪犯罪人のチャールズ・ブロンソン、侍の三船敏郎、そして早打ちガンマンのアラン・ドロン。この3人が西部劇よろしく暴れまくる注目作でした。
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80年代のドロン氏作品、一作だけ紹介しました。1985年『復讐のビッグガン』ですね。こちら、アクション映画にして日本では劇場未公開作品という希少な映画。ビデオだけでリリースされたのでかなりのレア・タイトルですが、実はこの作品でもドロン氏、いい感じの歌声を披露してくれているのです。テーマ曲「I Don’t Know」をお送りいたしました。
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そして最後にお送りした曲は、今一度日本のCM、アラン・ドロン、フィーチャリングによる、レナウンのダーバンからお。「華麗なる旅路~ダーバン1974」。こちらも作曲は小林亜星ですが、途中でナレーション(というか語りの一言)が入りましたね。もちろんその語りはアラン・ドロン氏ご本人によるものでした。

というわけで、少し遅れましたが、たっぷりとアラン・ドロン氏の映画音楽、お送りしたいと考え、前述したようにたくさん音源の準備をして、泣く泣く落とした曲もあるとは言え、なんとか構成してお送りさせていただきました。本当は追悼というかたちでは、毎度このような特集、やりたくはないのですが、それでも当番組であればやらねばなりません。手も抜けませんよね。天国にいるアラン・ドロン氏。映画も映画音楽もこれからまだまだ我々の心に残っていくものと思っています。

志田一穂

追伸
次回はスペシャル月間「ぼくの好きな映画音楽月間」と題して、さまざまなサントラをお送りしたいと思います。

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feat. 名優 サー・ショーン・コネリー
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★新作映画のご紹介

フォール・ガイ The Fall Guy I Was Made For Lovin’ You  YUNGBLUD 菊次郎の夏 久石譲 サマー・ウォーズ 松本晃彦 あの夏のルカ Luca How to Find the Good Ones Dan Romer フラガール Jake Shimabukuro
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★feat. 名優 ショーン・コネリー (8/25 Birthday) ジェームズ・ボンドのテーマ James Bond Theme Monty Norman 007は二度死ぬ You Only Live Twice Nancy Sinatra オリエント急行殺人事件 Murder on the Orient Express Richard Rodney Bennett ハイランダー 悪魔の戦士 Highlander A Kind of Magic Queen リーグ・オブ・レジェンド/時空を超えた戦い The League of Extraordinary Gentlemen Dawn of a New Century Trevor Jones ★リスナー様からのご希望曲 クラッシュ Crash In The Deep Bird York✴︎大田区のヨ・シノーリさんご希望 おもいでの夏 Summer Of '42 Michel Legrand スタンド・バイ・ミー Everyday Buddy Holly~Stand by Me Ben E King

海辺の映画館からの手紙 志田一穂
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まずは新作映画のご紹介いたしました。現在絶賛公開中、ライアン・ゴズリング主演『フォール・ガイ』ですね。大けがを負って一線を退いていたスタントマン、彼が致し方なく再度参加した現場から、とんでもないアクシデントに見舞われていくという、なんだかジャッキー・チェンの『ライド・オン』みたいですが、こちらはハリウッドのアクション超大作。監督があの『ブレットトレイン』のデヴィッド・リーチですから、まぁやりたい放題ドカドカ攻めてます。しかもお送りしたテーマ曲があのキッスの名曲の大胆カバー!やはりデヴィッド・リーチ監督、センス良すぎです。
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そして、今週のフィーチャリングは、名優 サー・ショーン・コネリーでした。本日8月25日が生誕記念日のサー・ショーン・コネリー。2020年10月に90歳でお亡くなりになったことも記憶に新しく、その際は追悼特集もさせていただきました。以降、とは言え彼の映画は永遠にスクリーンに生き続けております。主演作のサウンドトラックを多々OAして、活躍された作品たち、改めて楽しんでいただきました。007からは、やはり日本ロケの『007は二度死ぬ』をお送りしてしまうのですよね。ナンシー・シナトラが歌う同名曲、素晴らしい主題歌です。

しかし毎度言っていることですが、ショーン・コネリーは007だけではないんですね。英国ジェントルマンとしてのエレガントな佇まいを存ん文に活かした配役、たくさんありました。アガサ・クリスティー原作を映画化した、1974年の『オリエント急行殺人事件』ではオールスターキャストの一人として参加しましたが、いやさすが、ぐいぐいと一目置かせてくる存在感でした。
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80年代になると元来のキャラを活かした作品が増えていきます。本当にショーン・コネリーという名優は異世界作品や時代劇がよく似合いますよね。元来のいぶし銀のせいなんでしょうが、1986年の『ハイランダー 悪魔の戦士』なんて作品に登場したときはかなり驚かされました。そういえば70年代は『ザルドス』でSF的ふんどしまで披露していたから、異星人的なところもあるのでしょうね。人間離れしたカッコ良さという意味ですけれどね。
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最後は2000年代です。こちらも結構マニアライクなSFアドベンチャー作品としてファンが多い、2003年『リーグ・オブ・レジェンド/時空を超えた戦い』を(あえて笑)ピックアップしました。さまざまな名作小説から主人公たちが飛び出して「超人同盟」を結成、悪人をひっとらえるという、なんだか最近公開された「もしも徳川家康が総理大臣になったら」のような、奇想天外なストーリーでした。これ結構アクションシーンも多い作品でしたが、このときサー・コネリーは73歳、頑張りましたよね。プロデュースまで手掛けているから、やっぱりこういう007ばりのエンターテイメント作品、お好きだったのでしょうか。彼が出演された映画は、これが生涯最後の作品となりました。
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先ごろフランスの名優アラン・ドロンもお亡くなりになってしまいました。往年の大スターたちがどんどん鬼籍に入られますね。哀しいですが、繰り返しになりますけど、たとえ天国に旅立たれても、映画は残り、命はスクリーンへ永遠に息づいているのですよね。

志田一穂

追伸
次回は緊急特集「追悼 アラン・ドロン」お送りいたします。


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feat. 229 8/18 feat. 納涼サントラ異世界への招待

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★新作映画のご案内(8/16から公開中)

ねこのガーフィールド The Garfield Movie Good Life Jon Batiste  ★ジェリー・ゴールドスミスコンサート
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トータルリコール Total Recall  Jerry Goldsmith 世界が燃えつきる日 Damnation Alley Jerry Goldsmith エイリアン Arien Jerry Goldsmith  ★8/25 小石川図書館レトロシネマ『白い恐怖』 めまい Vertigo Bernard Herrmann ★feat. 納涼サントラ異世界への招待 IT/イット “それ”が見えたら、終わり。 It Benjamin Wallfisch ストレンジャー・シングス 未知の世界 Stranger Things Kyle Dixon & Michael Stein 納涼サントラ異世界MIX mixed by shidakazuho
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 キャリー Carrie Dialogue  サスペリア2 Profondo Rosso  Goblin  サスペリア Suspiria Goblin  エクソシスト The Exorcist Tubular Bells Mike Oldfield  ザ・フォッグ The Fog John Carpenter  エクソシスト The Exorcist Tubular Bells Mike Oldfield & York MIX  オーメン The Omen  Jerry Goldsmith  サイコ2 PsychoⅡ  Jerry Goldsmith ★リスナー様からのご希望曲 おかしなおかしな大冒険 Le Magnifique  Tatiana(glamourous) Claude Bolling The Nightflyさんご希望 時をかける少女 時の子守歌 松任谷正隆 時をかける少女 夏空 吉田潔 キャリー Carrie Born To Have It All Katie Irving


海辺の映画館からの手紙 志田一穂
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まずは新作映画のご紹介でした。『ねこのガーフィールド』、と言えばアメリカで大人気の新聞連載漫画。去年2023年に誕生45周年のセレブレーションを迎え、なんとシリーズ初の3Dアニメーションとなって8/16から絶賛公開中なんですね。爆笑あり、涙ありのわんぱくモフモフにゃんだフルアドベンチャームービーなんですね。確かに3D CGで描かれたガーフィールド、かなりのモフモフでした(ホントCGってスゴイ笑)。お送りしたテーマ曲もノリノリでしたが、こんな楽曲が全編に鳴り響いておりますので是非是非でございます。

続いて、先日も生誕記念日ということでご紹介した映画音楽界の重鎮、ジェリー・ゴールドスミス。なんと昨日8/17、東京はオペラシティコンサートホールにて、Jerry Goldsmith, The Legend of Film Composerと題したサウンドトラック・コンサートが開催されたんですね。一人の作曲家が手がけたたくさんの映画音楽が聴けるオーケストレーションコンサート、素晴らしい企画だと思いました。企画立案から実現までに奔走されたジェリー信者の方がきっとおられるのでしょうね…。なのでそんな素晴らしいイベントに敬意を表して、ジェリー・ゴールドスミスのサウンドトラックたち、今一度お送りいたしました。
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お次はこちらも先日お伝えしました。来る、8/25 東京は小石川図書館レトロシネマにて無料上映会が開催されます、アルフレッド・ヒッチコック監督、イングリッド・バーグマン主演『白い恐怖』。真夏に送るサイコサスペンススリラーの傑作。是非皆様、志田の解説ともに楽しんでいただきたいと思っております、が、白い恐怖のサントラは先日お送りしましたので、今回は、同じくサスペンススリラーの名作『めまい』を。この番組ではことあるごとにヒッチコック映画のサントラをOAしていますが、その中でも『めまい』の登板率は結構高いんですね。それはそれは聴くたびに感動する素晴らしいスコアなので、またお送りしてしまった次第です。

そしてそして、今週のフィーチャリング「納涼サントラ異世界への招待」ということで、毎年恒例、夏の肝だめし特集でございました。去年は「納涼サントラ肝だめし」だったので、同じだと能が無いので、今年は「異世界」への招待です。
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そこには神秘的と称すれば都合は良いですが、実際は恐怖に震える未体験ゾーン。すなわち現世では例えられない、理解できないような異なる世界。これを表現する音楽だけでも妙な違和感を感じてしまい、気が付けば異世界へと没入してしまう。昨今のホラー映画の音楽にも影響を与えてきた、そんな「違和感」溢れる調べたちをまとめた約13分間のノンストップMIXでさらなる異質な空間へと招待いたしました。戦慄あふれる映画たちのサウンドで、文字通り身の毛もよだつひんやり感覚含め、味わっていただけたのではないでしょうか。多くのホラー映画からサントラをミックスいたしましたので、楽曲リストを是非チェックしてみてください。
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ラストはまたまたお知らせでした。8/31 東京は二子玉川高島屋たまがわLOOPにて、志田の名作映画探検隊です。回を重ねることもう5回目になりますね。今回ピックアップして徹底的にお話する作品は、あの『時をかける少女』ですね。そう、最初に映画化された
1983年、原田知世主演の『時をかける少女』でございます。あわせて、当時の角川映画の話とか、大林宣彦監督のお話もしていきたいと思っております。詳しくはこちらです。楽しい時間を共有させていただきますので、是非ご来場くださいませ!

志田一穂

追伸
次回は生誕記念日がやってくる「名優、サー・ショーン・コネリー」久々特集いたします!


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feat. ぼくの好きなアルフレッド・ヒッチコック
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★新作映画のご紹介
美食家ダリのレストラン(8/16公開) Esperando a Dali Pascal Comelade

★新作映画のご紹介
ボレロ 永遠の旋律 Bolero Maurice Ravel

愛と哀しみのボレロ Les Uns et les Autres Ballade Pour Ma Memoire/ママの想い出 Francis Lai/Michel Legrand

★リバイバル公開作品のご紹介
風が吹くとき(日本語吹替版リバイバル 8/2から公開中) When The Wind Blows David Bowie

禁じられた色彩 Forbidden Colours (Merry Christmas, Mr. Lawrence) David Sylvian & 坂本龍一

★feat. 8月13日アルフレッド・ヒッチコック誕生日(1899)
ヒッチコック劇場 Alfred Hitchcock Presents Marche funèbre d'une marionnette Charles Gounod

北北西に進路を取れ North By NorthWest Bernard Herrmann
知りすぎていた男 The Man Who Knew Too Much Bernard Herrmann
白い恐怖 Spellbound Miklós Rózsa 8/25小石川レトロシネマ
ファミリー・プロット Family Plot  John Williams

ボディ・ダブル Body Double Pino Donaggio

★手塚眞監督 8/11 Birthday
ばるぼら 橋本一子

★ロビン・ウィリアムズ 8/11没
グッドモーニング, ベトナム Good Morning, Vietnam 

★from sono
明日に向かって撃て! Butch Cassidy and the Sundance Kid On A Bicycle Built For Joy J.B.Thomas

海辺の映画館からの手紙 志田一穂
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今週はまず新作映画のご紹介から。8/16公開となります『美食家ダリのレストラン』。スペインの海辺の街にあるレストラン“シュルレアル”(シュール・レアリズム…ですね)。つまりこちらのオーナーは芸術家サルヴァドール・ダリの大ファン。なんとか近所に住むダリに食事に来てもらうよう様々なアプローチをするもなかなか実現しない。そんなとき、バルセロナの三ツ星レストランからある事情があって、名料理長のフェルナンドが転がり込んできた!そこから、ダリの“アート”と、フェルナンドの“料理”が、運命の歯車となって回り始めるという、なかなかに奇想天外なアート&フード・エンターテイメントなんですね。これは面白い映画でした。是非おすすめしたい作品だったので、楽曲もお送りいたしました。

新作映画、もう一本ご紹介しました。既に8/9から公開中『ボレロ 永遠の旋律』。あのボレロを作曲したモーリス・ラヴェル。彼がいかにして名曲ボレロを生み出したのか、そしてそのあまりにも大きな賛辞による余波を、ラヴェルはどう受け止め、どんな影響を受けていったのか。知られざるボレロとラヴェルの運命の絆の物語でした。
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さらに今回はリバイバル公開作品のご紹介もしましたね。1986年公開のとても衝撃的なアニメーション作品『風が吹くとき』。こちらがこの度、日本語吹替版リバイバルとして 8/2から公開中なんですね。この日本語吹替版を監修したのがあの大島渚監督。また、主人公の夫婦ジムとヒルダの声を当時、森繁久彌と加藤治子が吹き替えておりました。主題歌を歌うデヴィッド・ボウイも大島監督との繋がりをリマインドさせてくれます。

さて、今週のフィーチャリングコーナーは、8月13日が生誕記念日、アルフレッド・ヒッチコック監督作品のサウンドトラックを多々OAさせていただきました。
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ヒッチコック劇場のテーマは、シャルル・グノーの「操り人形の葬送行進曲」を引用したもの。やはりヒッチと言えばまずはこの曲なんですよね。そして、サスペンスアクション大作『北北西に進路を取れ』をお送りしました。音楽はバーナード・ハーマン。原題は「North by NorthWest」…。北北西と訳したいところですが、じつはこんな言いかたの方位は現実には存在しないそうで、北北西であれば North-NorthWestだそうなんです。ヒッチ監督曰く「そんな方向はないのだから、そうしたことを言い出すほど主人公はとり乱しているんだ!」とのこと。概して映画監督は間違いを曲げず、屁理屈で、いや、ユーモアで対抗するものなんですよね(笑)。しかしその言葉どおり、見知らぬ事件に巻き込まれていくケイリー・グラントがなんともお気の毒な作品でした。
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続いて主人公が家族もろとも巻き込まれていく作品『知りすぎていた男』、イングリッド・バーグマン主演による『白い恐怖』をご紹介。ダブル主演のグレゴリー・ペックの恐ろしい精神世界のイメージ映像を、先に紹介したサルヴァドール・ダリが演出していることでも話題になりました。ちなみに映画『白い恐怖』は、8/25東京は小石川図書館レトロシネマにて無料上映会がございます。もちろんヒッチコック大好きの志田が上映前後に解説トークいたします。是非お越しくださいませ。
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最後はヒッチ監督の遺作となった作品、1976年のファミリー・プロット、お送りいたしました。音楽はこの前年1975年にあの『ジョーズ』の音楽で大ブレイクを果たしたジョン・ウィリアムズです。ヒッチ監督とジョン・ウィリアムズ。こんなところでタッグを組んでいたんですね。しかもそのタッグは最初で最後となりました。
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フィーチャリングのオマケでお送りしたのは『裏窓』や『めまい』をモチーフに、ヒッチ作品へのオマージュを全編に散りばめた、ブライアン・デ・パルマ監督の傑作『ボディ・ダブル』。これデ・パルマ監督の新作ということで喜んで観に行ったら結構エロい作品でびっくりしたんですね。まだ丸刈り中学生でしたから、こんなの観ちゃっていいのかな!?とドギマギしながらも楽しんだ思い出が(笑)

志田一穂

追伸
次回はお待たせいたしました、今年の夏は「納涼異世界サウンドトラック」でヒヤヒヤします!!


志田の今後の予定はこちらです。
8/18 隣町珈琲 されど、映画じゃないか。vol.5 ゲスト髭野純(映画プロデューサー)
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他、いろいろな情報は志田のTwitter @shidakazuho でチェックしてください。

feat. 1984 DUNE 砂の惑星
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ツイスターズ(8/1公開)  Twisters Ain’t No Love In Oklahoma Luke Combs
ツイスター Twister  Respect The Wind Alex van Halen & Edward Van Halen
デイライト Daylight Randy Edelman
ジュラシック•ワールド Jurassic World
Welcome to Jurassic World~As the Jurassic World Turns Michael Giacchino / John Williams
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★feat. DUNE 1984  4Kリマスター(8/2公開)
デューン/砂の惑星 Prologue~Main Title
    Dune(Deaert Theme) TOTO
    Prophec Theme Brian Eno
DUNE PART TWO Harkonnen Arena Hans Zimmer
デューン/砂の惑星 Take My Hand TOTO

★from sonoコラム「されど、映画じゃないか」
ゴーストバスターズ Ghostbusters I Can’t Wait Forever Air Supply
再会の街/ブライトライツ・ビッグシティ Bright Lights Big City Century's End Donald Fagen
サンフランシスコ物語 Inside Moves Outside Ambrosia
君がいた夏 Stearing Home David Foster

海辺の映画館からの手紙 志田一穂
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今週はまず新作映画のご紹介でした。8/1公開の超巨大竜巻映画、『ツイスターズ』ですね。これは間違いなく1996年公開のパニック映画リバイバルとして話題になった映画『ツイスター』のパワーアップ版、とでも言うんでしょうか。前作と同様スティーブン・スピルバーグのアンブリン・エンターテイメント製作なので、間違いなく何かが繋がっているはずです。しかし今回の竜巻、高さ2000メートルに時速500キロというとてつもない怪物級。これからいかに逃げるか、というより、こいつをどうやってやっつけるかという前代未聞のニュー・パニック映画の予感ですね。
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前作『ツイスター』が公開された90年代中盤頃というのはCGのクオリティーもかなりあがってきて、新たなパニック・ムービーがたくさん作られていた時期なんです。『ダンテズピーク』(1997)や『ボルケーノ』(1997)、今回紹介もした『デイライト』(1996)などもそうです。そもそも70年代に流行したのが最初のパニック映画というジャンルですが、元を正せば60年代後半あたりから一家に一台テレビが大人気となって映画館への集客が大幅に減ったということから、いかに迫力ある作品を大スクリーンで観てもらうかと、各映画スタジオがあの手この手で派手なパニック映画を作り始めたというのが定説です。まぁ90年代においては、ミニチュアや合成特撮じゃなくて、CGでなんでもできるようになったからということもあったのでしょうが、この時期ですと間もなくノストラダムスの大予言である終末期の1999年が訪れるということもあり、なんとなく世界の終わり的な映画が多くなってきたということもあるのでしょうね。99年前後には隕石が降って来て地球滅亡みたいな作品も出てきますので。
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今週のフィーチャリングは現在もリメイクシリーズで話題沸騰中、あの『DUNE』の1984年オリジナル版『デューン/砂の惑星』をピックアップいたしました。この度、本作が4Kリマスターでリバイバル公開されるということで、当時としてはエッジが効いている最高のサウンドトラックをご紹介したいと思い、音楽を担当したTOTOの楽曲をメインにいろいろお送りした次第。当時のサウンドトラックには、アンビエント・ミュージックの大御所、ブライアン・イーノも参加しておりましてそちらも紹介。ロジャー・イーノ、そしてダニエル・ラノワも参加していたこの楽曲は当然かなりのアンビエント。さぞこの時間から眠たくなられた方も多かったのでは(笑)。
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現在も続いているリメイク版シリーズもまたグレードアップしたSF大作に相応しいサウンドトラックなので一緒にOAいたしました。音楽が現状のハリウッドを音楽で牽引しているハンス・ジマーということも重要なポイントです。というわけで映画『デューン/砂の惑星』4Kリマスター版は、8/2より、東京はシネリーブル池袋ほかでスタート。のち、全国にて順次公開とのことです。
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今回も音楽情報サイトsonoにて連載中「このサントラ、ちょっとレア」で紹介したサントラをご紹介しました。知る人ぞ知るですが志田はかつて「波の数だけAOR」というラジオ番組をやっていたんですけど、その際、実はサントラの中にも結構AORサウンドがあるんだなと、レア曲を発見していたりしたんですね。それをコラムでご紹介したのでこちらでも連動OAいたしました。1984年『ゴーストバスターズ』の挿入曲、「I Can’t Wait Forever」 Air Supply、そして1988年、マイケルJフォックス主演『再会の街/ブライトライツ・ビッグシティ』Century's End Donald FagenとレアAORサントラに、マニアライクなAORバンド、アンブロージアが参加の1985年『サンフランシスコ物語』や、AORと言えば、まったりサウンドの巨匠デヴィッド・フォスターを忘れてはいけませんので、彼が手がけた1988年の『君がいた夏』も紹介いたしました。

志田一穂

追伸
次回は生誕記念日がやってくるということで、久々!「ぼくの好きなアルフレッド・ヒッチコック」やります。



志田の今後の予定はこちらです。
8/9 納涼DJイベント急遽決定!!
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8/10 ロック&ポップスレコードトークバトル at 横浜天王町ソングス with 人見欣幸
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8/18 隣町珈琲 されど、映画じゃないか。vol.5 ゲスト髭野純(映画プロデューサー)
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feat. パリオリンピック〜オリンピックムービー
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アネット Annette So May We Start Sparks, Adam Driver, Marion Cotillard
ピアニストを撃て Tirez Sur Le Pianiste Georges Delerue
ロシュフォールの恋人たち Les Demoiselles de Rochefort Michel Legrand
ベティ・ブルー 愛と激情の日々 37°2 le matin Gabriel Yared
白い恋人たち~グルノーブルの13日 13 Jours en France Francis Lai

★feat. パリオリンピック〜オリンピックムービー
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東京オリンピック Tokyo Olympiad 黛敏郎
栄光のランナー/1936ベルリン Race Rachel Portman
ミルカ Bhaag Milkha Bhaag Shankar–Ehsaan–Loy
ボストン1947 1947 Road to Boston Lee Dong June
ヒノマルソウル〜舞台裏の英雄たち〜 海田庄吾

★リスナー様からのご希望曲
Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち Lillies of the Valley 三宅純
✴︎おーちゃんさんご希望

★from sonoコラム
レオン Leon Shape Of My Heart Sting
トーマス・クラウン・アフェア The Thomas Crown Affair The Windmills of Your Mind/風のささやき Sting

007 ゴールデンアイ Golden Eye Tina Turner

海辺の映画館からの手紙 志田一穂
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今週はパリオリンピック開催ということでオリンピック映画をフィーチャーしていったわけですが、その前に、開催地フランスの映画音楽アラカルトと銘打ち、さまざまな時代のフランス映画音楽、お送りしました。そうなるといつもは『ラ・ブーム』とか『ザ・カンニング IQ=0』なんかを持ってきてしまう志田ですが、まずはレオス・カラックス監督とスパークスのコラボで話題沸騰した異色ミュージカル映画『アネット』から一曲お送りしました。ソフィー・マルソーも大好きですが、一方でヌーヴェルバーグや90年代の恐ろしき子供たちと称されたカラックス、ベネックス、そしてリュック・ベッソンも大好きなんですよね。そんな流れで60年代のヌーヴェルバーグ作品から、フランソワ・トリュフォー監督『ピアニストを撃て』と、ポスト・ミュージカル映画として降臨した傑作、ジャック・ドゥミ監督、ミシェル・ルグラン音楽の『ロシュフォールの恋人たち』、そして、80年代中盤、ミニシアターブームの始まりとともに、若者たちの間で、文字通り激情的に火がついたジャン・ジャック=べネックス監督『ベティ・ブルー 愛と激情の日々』をお送りしました。

フィーチャリングコーナーに向けて、1968年のフランスはグルノーブル冬季オリンピックのドキュメンタリー映画『白い恋人たち~グルノーブルの13日』から始まり、1964年の東京オリンピックの話題へと繋げました。日本で初のオリンピック開催という時期には、新幹線、高速道路、一家に一台のテレビなどによる高度経済成長期、そして、オリンピック景気が重なり、沸きに沸いたといいますね。東京オリンピック。もちろん、日本選手団も多くの活躍を記録に残しました。1965年公開の市川崑総監督によるドキュメンタリー映画『東京オリンピック』ですね。音楽は「題名のない音楽界」でお馴染みの黛敏郎でした。
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というわけで、今週の特集は7/26からスタートし、8/11まで繰り広げられるスポーツの祭典、パリオリンピック開催に因んで、歴代の知られざるオリンピック映画たちをご紹介していきました。オリンピックには、実に様々な驚きのエピソードにみち溢れており、またそれらは各国で映画化されることにより、語り継いでいこうというアプローチが強いんですね。まずお送りしたのが、1936年のベルリン・オリンピック。このタイミングでナチス政党党首となったアドルフ・ヒトラーが、プロパガンダ目的として舵を切ったドイツでのオリンピックですが、ここで、そんなオリンピックをぶっ飛ばせとばかり、史上初の4冠という偉業を達成したアメリカ人の陸上選手、ジェシー・オーエンスがおりました。彼の半生を描いた作品。『栄光のランナー/1936ベルリン』。第二次大戦前夜の実話の映画化でしたね。
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続いては、1960年のローマ・オリンピックです。こちらではインドの陸上選手にして、国家間の紛争に翻弄されることになっていくオリンピック選手、ミルカ・シンの、実話をもとにした半生が描かれました。それが『ミルカ』です。インディア・ビートが鳴り響くタイトル同名曲「Bhaag Milkha Bhaag」がなんとも熱い楽曲でした。お次はタイトルもそのまま、『ボストン1947』。こちらは初めて、第二次大戦後、日本から解放された韓国のマラソン選手がボストン・オリンピックで、信じられない活躍をするやはり実話のノンフィクション作品です。こんなにもの凄いことが、実際に起こっていたとは!と試写で観て感動しました。本作はもなく8/30から日本公開となります。
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そして最後は再び日本、1998年の、長野オリンピックを舞台とした作品です。しかしこの映画の主人公はこれまでのような代表選手たちではなく、男子スキージャンプにおける、25人のテストジャンパーたちの、実話を基にした物語なんですね。『ヒノマルソウル〜舞台裏の英雄たち〜』です。これき必見ですよ。オリンピックの裏舞台で活躍する人々を描いた作品はなかなか無いですからね。というわけでまだまだパリ・オリンピックは続いていきます。またここから、新たな感動や無視できない出来事などが起こったら、やはり後に映画化されて、またまた後世に語り継がれる作品が生まれるかもしれませんね。

志田一穂

追伸
次回は4Kリマスターで復活リバイバルされる1984年の衝撃作『DUNE 砂の惑星』をフィーチャーいたします。


志田の今後の予定はこちらです。
8/3  浅草フレンズ "with" vol.2 DJ 志田一穂 REM YOKOTA テキーラ久保田
8/10 ロック&ポップスレコードトークバトル at 横浜天王町ソングス with 人見欣幸
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feat. 私を月に連れてって『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』
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未来世紀ブラジル Brazil Brazil Geoff Muldaur
炎のランナー Chariots of Fire  Titles  Vangelis
南極物語 Antarctica  Vangelis
子猫物語 坂本龍一
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★feat. 私を月に連れてって『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』
アポロ13  Apollo 13  James Horner
カプリコン・1   Capricorn One  Jerry Goldsmith  ジェリー・ゴールドスミス 7/21 命日
ドリーム Hidden Figures  Mirage  Mary Jane Blige
ファースト・マン First Man  Justin Hurwitz
Fly Me To The Moon (In Other Words) Doris Day
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★リスナー様からのご希望曲
フォー・ルームス Four Rooms  Combustible Edison  Vertigogo
ゆめじかさん

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド Once Upon a Time in... Hollywood  Mrs.Robinson  Simon & Garfunkel
ビバリーヒルズ・コップ Beverly Hills Cop  Axel F  Harold Faltermeyer

ライトスタッフ The Right Stuff  Bill Conti

海辺の映画館からの手紙 志田一穂
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今回は先月、東京は大崎にて開催した映画音楽レコードコンサートにおきまして、ご来場のお客様からいただいたご希望曲をいくつかご紹介しました。イベントでも番組でもご希望いただくってのはとても嬉しいものです。中には「これは知らなかった!」といった曲や、「これ、あったな~!」といった曲など、実は皆様からの楽曲で勉強と発見を繰り返したりしております。まだまだ映画好きとは言え半人前。日々精進ですね。で、そんな中から1994年、ポール・ニューマン主演『ノーバディーズ・フール』を。音楽はハワード・ショアでしたね。これは本当にいい曲でなぜまだラジオで紹介していなかったのだろうとハッとさせられました。続いて1985年、テリー・ギリアム監督の『未来世紀ブラジル』。こちらの音楽は、引用曲で、ジェフ・マルダーが歌う「ブラジル」ですね。なかなか渋いところついこられたご希望曲で、引用曲とは言えこれは楽しい雰囲気になるので是非ラジオでも!と思ってしまいました。

映画音楽レコードコンサート、次回は同じく東京ですが小石川の図書館にて7月28日に開催します。こちらは図書館にあるアナログレコードを使うので、ご希望の承りは出来ないのですが、それでも貴重な音源、楽しい音源をピックアップしますので、是非遊びに来てください。詳しくは志田のSNSか小石川図書館のホームページをチェックしてみてください。
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今週のフィーチャリングコーナー、一曲目は1995年の大好きな映画『アポロ13』でした。ロケット発射のコントロールルームのチェックダイアローグからの音楽、ジェームズ・ホーナーによるアポロ発射のテーマをお送りしました。というわけで今週の特集は「私を月に連れてって。『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』」こちら7/19から公開中の作品で、アポロ11号が人類初の月面着陸に挑戦する、そのときNASAは、アメリカは、いったい何を企んでいたのか、というサスペンスなのかノンフィクションなのか、めちゃくちゃワクワクする作品です。いや、本当にアポロ計画もの、大好きなんですよね(笑)。
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で、この『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』ですけど、実はかつて同様のテーマ、というか、同様のネタをフィクションとして製作した衝撃作もありました。こちらは月ではなく火星を目指したお話。1977年の『カプリコン・1』ですね。音楽はジェリー・ゴールドスミスで、ゴールドスミスは本日7/21が命日でございました。追悼の意味もこめてお送りいたしました。

さらにアポロ計画に尽力した女性たちを主人公に、全編ソウルフルなサントラで話題をさらった作品2016年の『ドリーム』や(原題はHidden Figures=隠された数字)、ジェミニ8号・アポロ11号の船長で、月面に到達した世界初の人物となった宇宙飛行士ニール・アームストロングの視点によって描かれた月面着陸についての完全ノンフィクション映画、2018年の『ファースト・マン』からもお送りしました。こちらは音楽、ジャスティン・ハーウィッツでしたね。
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そして、後半ブロックを経て最後にお送りしたのは、有人宇宙飛行計画"マーキュリー計画"に従事した、7人の宇宙飛行士の実話を基に描いた作品『ライトスタッフ』でした。音楽はビル・コンティ。どうしても宇宙を目指すノンフィクション作品を集めると、本作を無視できないのですよね。宇宙にも行けていない作品なのに、どの作品よりも大気圏外を強く意識してしまう作品です。

志田一穂

追伸
次回はいよいよやってくるパリオリンピック!オリンピック映画たちの熱いサントラをフィーチャーいたします。


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7/26 超映画総合研究所 志田ゼミ第5期DAY2
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feat. オレたちのハリソン・フォード
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レ・ミゼラブル  Les Misérables Epilogue composed by Claude-Michel Schönberg song by the CAST
ヘッドライト Des Gens Sans Importance  music by Joseph Kosma Raymond Lefèvre et son grand orchestre
太陽がいっぱい Plein Soleil music by Nino Rota Raymond Lefèvre et son grand orchestre
ハリケーン Hurricane Nino Rota
ハンナとその姉妹 Hannah and Her Sisters You Made Me Love You Harry James & His Orchestra

feat. オレたちのハリソン・フォード 7/13 Birthday
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刑事ジョン・ブック 目撃者 Witness Maurice Jarre
心の旅 Regarding Henry Hans Zimmer
野性の呼び声 The Call of the Wild John Powell
ブレードランナー Blade Runner End Titles Vangelis

★追悼 アヌーク・エーメ
8 1/2  Otto e mezzo  Nino Rota
男と女 Un homme et une femme  Nicol Croislle & Francis lai

★追悼 ドナルド・サザーランド
普通の人々 Ordinary People Pachelbel Canon in D piano solo by Marvin Hamlisch

ディア・エヴァン・ハンセン  You Will Be Found Ben Platt, Amandla Stenberg, Liz Kate, DeMarius Copes, Isaac Powell, Hadiya Eshe', Kaitlyn Dever & Dear Evan Hansen Choir


海辺の映画館からの手紙 志田一穂
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まずは大阪にてイベントにご来場いただいた皆様、ありがとうございました!きっとそれなりに盛り上がったことと思います(笑)。明日はツアーラスト、名古屋ですね。最後まで気合い入れて参りますのでよろしくお願いいたします!!

さて、今週の「seaside theatre」の方ですが、本日7/14がフランス建国記念日でありパリ祭が開催された日ということで、フランス、特にパリでは間もなくオリンピックの開催もあると。いろいろと現地も世界も盛り上がってきておりますので、そんなフランスの、有名な歴史小説を映画化した作品『レ・ミゼラブル』をピックアップしてのスタートとなりました。一人の歌声がやがて民衆によるシュプレヒコールになっていく様子が素晴らしいサウンドトラックです。この流れでフランス映画の名作たち、1956年の『ヘッドライト』、1960年の『太陽がいっぱい』を、たまには…ということでイージー・リスニング音源、レイモン・ルフェーヴル・グランド・オーケストラの演奏でまったりとお送りいたしました。やはりかつての名作のサウンドトラックはこうしたイージーリスニングのアレンジになっても響きますね。
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そして今週のフィーチャリング・コーナーは名優、ハリソン・フォードの誕生日が昨日7/13ということもあり、「オレたちのハリソン・フォード」と題して、彼の出演映画のサウンドトラック、しかもちょっと佳作な作品群からお送りしました。
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いつも『スター・ウォーズ』や『レイダース』になってしまいますからね。今回は他にも多々ある素晴らしい作品にスポットをあてていきたいなと。まずは、80年代のハリソン兄貴、『刑事ジョン・ブック 目撃者』をお送りしました。音楽はモーリス・ジャール。美しいアーミッシュ・ファームを舞台に、淡々と描かれた人間ドラマに寄り添う素晴らしい音楽でした。

続いて90年代からは『心の旅』。ここでのハリソンは有能な弁護士役なんですが、仕事一筋で家庭をまったく顧みない典型的な男。しかしあるとき事故で記憶喪失になってしまい、そこから記憶を探り出していくうちに、少しずつ人として生きる大切さに気付いていくというストーリー。音楽はこの頃から頭角を現してきていたハンス・ジマーです。
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比較的最近作からは2020年の『野性の呼び声』を紹介しました。ハリソンが演じるのは、ひとりアラスカを旅する男ソーントン。彼と、犬ぞり犬のバックとの友情物語です。アメリカの文豪ジャック・ロンドンが1903年に発表した冒険小説の映画化作品で、CGを駆使しながらも厳しい大自然の風景をしっかりと描いた本作、かなり年齢を重ねてきたハリソンにとっても撮影は結構大変だったのではないかと…。だからこそ紹介しなければならないですよね。
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そしてやっぱりこちらのサウンドトラックもいっておかねばなりません、ということで1982年の『ブレードランナー』お送りいたしました。インディ・ジョーンズ最新作主演を果たしたことも記憶に新しいハリソン・フォード。これからもまだまだ楽しませていただきたいです。ハッピーバースデーでございました。
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誕生日のお祝いのあとは、残念ながら追悼コーナーですね。再びフランスに注目ですけれども、ヨーロッパのみならず世界的に活躍されていた俳優、アヌーク・エーメ。残念ながら今年、2024年6月18日、パリの自宅で天国へ旅立たれました。享年92歳という、大往生。1963 年の出演作、フェデリコ・フェリーニ監督『8 1/2』と、1966年の『男と女』お送りしました。さらに悲しいかな、もうお一方、世界的名優ドナルド・サザーランド天国の階段を昇られていきました。ドナルド・サザーランドと言えばもう本当にたくさんのフィルモグラフィーが溢れているんですが、その中から1980年の『普通の人々』、音楽を担当した、マーヴィン・ハムリッシュによる「パッヘルベルのカノン」のピアノソロにて追悼させていただきました。ドナルド・サザーランド、そしてアヌーク・エーメ、素晴らしい映画たちを残していただき感謝です。

志田一穂

追伸
次回はパリオリンピック開催中ということで再びフランス映画にフォーカス!
さらに歴代のオリンピック・ムービーをフィーチャーします!


志田の今後の予定はこちらです。
7/26 超映画総合研究所 志田ゼミ第5期DAY2
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feat. リバイバル公開『エンドレス・サマー』
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竹取物語 Princess from the Moon Stay With Me Peter Cetera 
スーパーマン Superman John Williams
スターマン/ 愛・宇宙はるかに Starman Jack Nitzsche 
コクーン Cocoon James Horner
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★feat. リバイバル公開『エンドレス・サマー』(7/12公開)
エンドレス・サマー The Endless Summer
 Theme Of The Endless Summer The Sundals
 Wild As The Sea The Sundals
 Jet Black The Sundals
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ビッグ・ウェイブ Big Wave Jody 山下達郎

エンドレス・サマー The Endless Summer
 6-Pak The Sundals
 Lonely Road The Sundals

★リスナー様からのご希望曲
さらば青春の光 Quadrophenia I Am The Sea~The Real Me The Who
Nicolrockさんご希望

俺たちに明日はない Bonnie and Clyde Foggy Mountain Breakdown Foggy Mountain Boys
アビーさんご希望

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★from sonoコラム
ゴールデン・スランバー 斉藤和義

★円谷英二特撮監督 Birthday
海底軍艦 Atragon  轟天Vs大魔艦 伊福部昭

ビッグ・ウェンズデー Big Wednesday Basil Poledouris

海辺の映画館からの手紙 志田一穂
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今週はまずやはり七夕ということで映画主題歌でピックアップするならこれしかない! ということで、1987年の市川崑監督による、『竹取物語』Stay With Me、お送りしました。邦画SF時代劇にまさかのピーター・セテラ登板で当時はめちゃくちゃびっくりしましたね。この頃はもう完全シカゴから離れてソロのセテラでした。市川崑監督とセテラって!と、よく友達と笑っていました。申し訳ないんですけどね(笑)。しかしこのかぐや姫の改訂版物語。宇宙船の墜落事故で地球にやってきた、そもそもは月の住人である姫を迎えにきたのは未知との遭遇のような巨大母船という、ぶっ飛んだ設定がこれいかにも80年代ならではでしたね。そうして宇宙の星からさまざまな事情で地球にやってきた者たち。他にもたくさんいらっしゃいますということで、『スーパーマン』『スターマン/ 愛・宇宙はるかに』そして『コクーン』と、さまざま紹介させていただきました。
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そして今週のフィーチャリングは1966年、伝説のサーフィン・ドキュメンタリー映画『エンドレス・サマー』をピックアップしました。7月12日からリバイバル公開となる、あの伝説のサーフィン映画。この度デジタルリマスター版となって復活したのでフィルムの映像はもちろん、サウンドもクオリティーアップで、めちゃくちゃ最新作レベルと生まれ変わってスクリーンに帰ってくるんですね。しかも夏という季節を追いながら、各国のサーフポイントを探し地球中を旅していくという、これまさにサーフィン・ロードムービーなんです。観客も一緒になって旅をしているような、そんな自由な気持ちになっていくフリーライドな作品。音楽もご機嫌なサーフミュージックばかりで、担当したのはジ・サンダルズ。彼らの曲最高なので、今回はたくさんかけちゃいました。いつか特集したいと思っていたので、個人的に嬉しい回になりました。

で、本作は全編を通して監督のブルース・ブラウンがナレーションも担当しているのですが、これがまたいい味を出してるんですね。監督のくせに若者だからペラペラと喋りが達者(笑)。本編中サーフィンしまくるのはマイク・ヒンソンとロバート・オーガストの人気サーファーな2人なんですが、彼らの華麗なる波さばきを面白おかしく監督が実況中継してくれてるんですね。サーフィン映画って結構波乗り映像が延々続くものが多いんですが、この作品ではナレーションもエンドレスなのでまったく退屈しないまま、あっという間の90分なんです。そういう意味では物語のある素晴らしいサーフィン映画ですよ。そんなノリでバンバン本作のサントラをご案内しつつ、ノってきたところで山下達郎の『ビッグ・ウェイブ』まで挟み込んでしまったり、かつて逗子で上映会も開催した『ビッグ・ウェンズデー』なんかもOAラストに放り込んでしまいました(笑)。いや、サーフィン映画のサントラってホントにイイものですよね!大好きです。

続きまして音楽ウェブサイトsonoにて志田が連載中、コラム「このサントラ、ちょっとレア」からもまたまたご紹介。今回は日本映画、2010年の『ゴールデン・スランバー』にて聴くことができる、まさにタイトル曲、ビートルズのゴールデン・スランバーのカバーをお送りしました。こちら歌っているのは本編の音楽も担当した斉藤和義。本来であればこの曲はメドレーでガッツリ聴きたいところではありましたが、このパートオンリーのカバーというのがミソであり、またレアなんですね。詳しいお話は音楽ウェブサイトsonoにて。

志田一穂

追伸 次回は"オレたちの!" ハリソン・フォードをフィーチャーいたします。


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feat. チャップリンからのメッセージ
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★新作作品のご紹介
アイアンクロー The Iron Claw Live That Way Forever  Richard Reed Parry, Little Scream & The Barr Brothers

パラダイス・アレイ Paradise Alley Too Close To Paradise Sylvester Stallone

ロードハウス/孤独の街  Road House When The Night Comes Falling From The Sky The Jeff Healey Band
ダーティーダンシング Dirty Dancing She's Like the Wind Patrick Swayze & Wendy Fraser

★feat. チャップリンからのメッセージ
黄金狂時代 The Gold Rush Charles Chaplin
キッド The Kid Charles Chaplin
モダン・タイムス Modern Times song/Michael Jackson music/Charles Chaplin
殺人狂時代 Monsieur Verdoux Charles Chaplin
独裁者 The Great Dictator speech/Charles Chaplin music/Meredith Willson
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★リスナー様からのご希望曲
ラテンアメリカ 光と影の詩 El Viaje Astor Piazzolla
イル・コンテ・ロッソご希望

ラスト・タンゴ・イン・パリ Last Tango in Paris Riccard, His Saxephone Orchestra 

エターナル・サンシャイン Eternal Sunshine of the Spotless Mind Eternal Flame(image song) LISA

海辺の映画館からの手紙 志田一穂
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さて今週はまず現在公開中の最新作、伝説のプロレス・ファミリー、フォン・エリック一家の壮絶な生き様を描いた『アイアンクロー』から、エンディングテーマ曲、Live That Way Foreverをお送りしました。プロレスにかける家族という、ちょっとふつうでは考えられない環境ですけれども、だからこそ映画になるほどドラマがあるのでしょうね。他にもこんなプロレスをテーマにしたヒューマンドラマがありましたので、シルヴェスター・スタローン監督、脚本、主演の『パラダイス・アレイ』も紹介しました。スタローン自身が歌う主題歌が最高なんです。そこから、本作に出演していたプロレスラー、テリー・ファンク繋がりで、パトリック・スゥエイジ主演『ロードハウス/孤独の街』さらにスウェイジアニキ繋がりで彼の代表作から一曲『ダーティーダンシング』から、本人歌唱によるShe's Like the Wind もようやく紹介できました。この歌も大好きなんです。とにかくスウェイジアニキのメロウな歌声が泣けるんですよね。
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そして、今週のフィーチャリングは、チャップリンからのメッセージと題してお送りしました。なぜ今チャップリンをフィーチャーするのかといいますと、実は来る7/6(土) 志田のオーガナイズ・イベント、東京は江東区で随時開催している、江東シネマパラダイスで、このチャップリンの『黄金狂時代』の上映会があるからなんですね。これ16ミリフィルムの無料上映会なのでお近くの方は是非という感じなんですが、僕もこれ久々事前に観まして、あぁやっぱりチャップリンの映画はどの作品もメッセージが溢れているなと。この作品は、まさにゴールドラッシュの時代に一攫千金を狙った強欲な人間たちの浅はかな争いを、皮肉なコメディーとして描いた傑作なんですね。いつの時代も変わらないのは金金と言ってばかりの人間たちってことです。ああはなりたくないぞと思いつつ、1920年代、今から100年前のチャップリンに、なんだか説教されている気にもなりまして。やっぱり定期的にチャップリンをフィーチャーして、気持ちに喝を入れてもらわにゃダメだ!と思ったわけです。
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親子愛、人間愛というメッセージに溢れた『キッド』。便利になればなるほど人間性というものが失われていくのではないか。そんな社会に一石を投じた傑作であり、急速な文明社会への警告がシュールに詰まった『モダン・タイムス』。さらにチャップリンがなんと殺人犯罪者を演じた衝撃作『殺人狂時代』戦争や紛争、これは全てビジネス…1人の殺害であればそれは犯罪者となり、100万の殺害であれば逆に英雄を生む。この数が(殺人を)神聖化しているのだと、チャップリンは映画の中で呟きます。この映画、とてもシリアスな作品でしたが、実際は戦争に反対するためのとても奥深いメッセージ映画でもありました。
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そしてやはり極めつけは『独裁者』です。この作品でチャップリンはヒトラーの独裁政治を徹底的に風刺し、ラストシーンでは、4分間にわたる平和へのメッセージを、チャップリン自身の演説で強烈に訴えました。当番組でも何度か本作の音楽は紹介していますが、今回はこの迫力に満ちた演説を、あえて今、すべてノーカットでお送りしました。すべて英語の台詞でしたが、何か、何かが確実に伝わってくる長台詞だったと思います。もともとパントマイムだけで喜怒哀楽すべてを表現してきたあのチャップリンが、ここでは、ただひたすら喋り続けて平和の大切さを訴えるという、それだけ当時の世界状況は、切羽詰まっていたのではと思わされるわけです。こうしたメッセージが今でも響いてしまう、響かせなくてはならない、という、それ自体とてもとても残念なことではあるのですが、しかし必要であれば何度でも訴えていかなくてはならないですよね。今週のフィーチャリングは、そんなチャップリンからのメッセージを、存分にお送りされていただきました。こうしたフィーチャリングは、必ずまたやります。

志田一穂

追伸 次回は遂にリマスター&リバイバル『エンドレス・サマー』をフィーチャーいたします。

志田の今後の予定はこちらです。
7/4 渋谷 PARCO クアトロラボ(DJ)
7/6 城東図書館 江東シネマパラダイス『チャップリンの黄金狂時代』上映会
7/12 超映画総合研究所 志田ゼミ第5期DAY1
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   いつか見た映画、時をかける音楽」志田一穂・著

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他、いろいろな情報は志田のTwitter @shidakazuho でチェックしてください。

feat. Okinawa Memorial Day
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today's play list
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★新作作品のご紹介
アンゼルム Anselm An die Sonne (feat. Birita Poulsen, Fanny Soyer) Leonard KÜßner &  Slovenská National Synphony Orchestra

パリ, テキサス  Paris,Texas Ry Cooder
アラモベイ Alamo Bay Ry Cooder

ローカル・ヒーロー Local Hero Mark Knopfler
エチュード/アルハンブラの思い出 村治佳織

★feat. Okinawa Memorial Day
ハクソー・リッジ Hacksaw Ridge Rupert Gregson-Williams

スケッチ・オブ・ミャーク Sketchs Of Myahk Blue Asia
パラダイスビュー 細野晴臣

島守の塔 凛のテーマ 星勝

この世界の片隅に コトリンゴ

★公開中映画のご紹介
男女残酷物語/サソリ決戦 Femina Ridens Stelvio Cipriani

★ 💫from "sonoコラム" 
ドラゴンタトゥーの女 The Girl with the Dragon Tattoo Immigrant Song~移民の歌 Trent Reznor & Atticus Ross
ソーシャル・ネットワーク The Social Network Hand Covers Bruise Trent Reznor & Atticus Ross

ブラック・ウィドウ Black Widow Smells Like Teen Spirit Malia J

海辺の映画館からの手紙 志田一穂
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まず今週冒頭でご紹介したのは、戦後ドイツを代表する芸術家で、ナチスや戦争、神話などの題材を絵画や彫刻、建築などで表現し続けているアンゼルム・キーファーの半生を追ったドキュメンタリー映画『アンゼルム』。本作の監督はあのヴィム・ヴェンダース。こちら試写で観させていただき、キーファーの記録映像としても大変貴重な作品となっていますけれども、何よりヴェンダース流のアートフィルム・スタイルをとった映像構成が素晴らしかったのですね。まさにキーファーが構築した異世界への旅が経験できる、特別な映画ですレオナルド・キュスナ―& スロヴァキア・ナショナル・シンフォニー・オーケストラによる音楽も静謐で素晴らしい。ヴェンダース監督は多くのドキュメンタリーも製作していますが、本作はその中でも一番好きな作品かもしれません。なので、思わず紹介してしまいました。

そうなるとこうした映画たちも紹介したい、こんなアーティストたちも紹介したいとなるわけですけれども、今回はダイアー・ストレイツのマーク・ノップラーがそんな存在でした。彼は1983年に映画『ローカル・ヒーロー』の音楽を担当。これが本当に素晴らしいサウンドトラック。それともう一曲が1984年の『キリング・フィールド』です。こちらから音楽を担当したマイク・オールドフィールドによるエチュード「アルハンブラの思い出」のカバーをお送りしようと思ったのですが、この曲、もともとはギターのトレモロ奏法によるシンプルな楽曲なんですね。本日はそちらの、オリジナルの演奏によるギター曲をお聴きいただきました。こちらは村治佳織によるギター演奏をピックアップ。美しい演奏でした。
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今週のフィーチャリングは「Okinawa Memorial Day」。あえて冒頭でお送りしたのは太平洋戦争下での沖縄戦を描いた作品。2016年のアメリカとオーストラリアの合作映画『ハクソー・リッジ』ですが、冒頭で米国視点の作品をあえて入れることにより、この特集の意義をしっかりとアピールしたいと思った次第。まずこのメル・ギブソン監督作品の楽曲を聞いていただき、戦争の激しさ、そして儚さを感じていただこうと思ったわけです。現地にて衛生兵として従軍したデズモンド・T・ドスの実体験を描いた戦争映画ですが、沖縄上陸後、約3か月もの間戦いに繰り出される米兵たちと、沖縄の人人もまたこの戦争で多くの犠牲を払っていくことになるという、本当に過酷で残酷な状況だったわけです。

あわせて、沖縄県宮古諸島に古くから伝わる民謡と、その歌を歌い継いでいく人々の姿を追ったドキュメンタリー映画『スケッチ・オブ・ミャーク』(原案・監修・音楽プロデュースは久保田麻琴)。それと、日本復帰前の沖縄を舞台に、さまざまな若者たちの村の日常を描いた作品『パラダイスビュー』といった、沖縄そのものを描いた作品もピックアップしてみました。そして2022年の『島守の塔』ですね。こちらの映画、沖縄県、最後の官選知事である島田叡(あきら)と、元沖縄県警警察部長の荒井退造の目を通して、最後の沖縄戦における日本側の悲惨な実態を克明に描いた、大変重要な作品です。本作のメインキャストの一人、吉岡里穂演じる女学生は、この沖縄戦を苦渋の思いで生き延び、数十年後、合同慰霊碑の前に現れます。さらに2016年の『この世界の片隅に』から、音楽のコトリンゴもご紹介。本作もまた、太平洋戦争に人生を翻弄された主人公の物語でした。広島であれ、沖縄であれ、東京であれ、ことあるごとに、メモリアル・デイが訪れた際には、戦争の悲惨さ、二度と繰り返してはいけない愚行であるということ、しっかりとリマインドしていきたいと思うわけです。

そして、今回も音楽ウェブサイトsonoにて志田が連載中、コラム「このサントラ、ちょっとレア」からのご紹介コーナーもお送りいたしました。今回は、ナイン・インチ・ネイルズのメンバー、Trent Reznor & Atticus Rossによるダークでアンビエントなサントラをお送りしました。まずは、以前リスナーの方からもご希望いただきました、2011年、デヴィッド・フィンチャー監督による『ドラゴンタトゥーの女』からTrent Reznor & Atticus Ross feat. KarenO「Immigrant Song~移民の歌」。もう一曲は2010年『ソーシャル・ネットワーク』。ナイン・インチ・ネイルズのカラーからしてみれば、意外にもこちらのアンビエントテイストな楽曲がTrent Reznor & Atticus Rossのサントラには多いんですよね。

しかし映画を観ていると、最近その映画の中ではじめて聴くカバー曲が結構あって、出てくる度にハッとさせられます。最後にお聴きいただいたのは、2021年の『ブラック・ウィドウ』から、ニルヴァーナの「Smells Like Teen Spirit」(Malia J)。この曲が劇場で現れたときは本当に驚きました。間違いなく、レア・サントラでございます。

志田一穂

追伸
次回は久々、チャップリンの映画をフィーチャーいたします。


志田の今後の予定はこちらです。
6/28 隣町珈琲 されど、映画じゃないか。vol.3
6/30 品川区大崎図書館分館
   素晴らしき映画音楽をあなたに  レコードコンサート
7/4 渋谷 PARCO クアトロラボ(DJ)
7/6 城東図書館 江東シネマパラダイス『チャップリンの黄金狂時代』上映会
7/12 超映画総合研究所 志田ゼミ第5期DAY1

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feat. 東京 TOKYO トーキョー
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today's play list
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ジョー・ブラックをよろしく Meet Joe Black What A Wonderful World Thomas Newman
ジョーズ Jaws John Williams 
ジョアンナ Joanna ST Rod McKuen

ナック The Knack ...And How To Get It Main Theme John Barry
M★A★S★H マッシュ M★A★S★H Theme~Suicide Is Painless Johnny Mandel

★ feat. 東京 TOKYO トーキョー
キル・ビル Kill Bill Vol.1 The Lonely Shepherd Zamfir
バベル Babel  September/The Joker Earth, Wind & Fire × Fatboy Slim

機動警察パトレイバー2 the Movie 川井憲次
PERFECT DAYS  The House of the Rising Sun  The Animals

★リスナーの方からのご希望曲
シュリ 쉬리 When I Dream  Carol Kidd
Puka Puka-Pさんご希望

謎の円盤UFO  UFO  Soleil(cover)
遊星からの物体X  The Thing  Ennio Morricone
宇宙戦争 War of the Worlds  John Williams


海辺の映画館からの手紙 志田一穂
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今週はまず、まもなく6/23 に逗子surfersで開催となるDJイベント Get Rock! JOJOJO part3のお知らせです。JOJOJO…なんでこんなタイトルかといいますと、DJ3名がジョージカックル、ジョージウィリアムズ、そしてジョニー志田と、皆ジョがつくねとジョージカックル御大が申されたことがきっかけでした。これビートルズの楽曲にも出てくるんですよ、"JOJOJO was a man who thought he was a loner..."ジョジョジョは自分が一匹狼だと思っていた男だった... get backですね。ホントはJOJO/ジョジョですけど。じゃあメインタイトルもGet Backならぬ、Get Rock!としました。3者3様の選曲と楽しいMCのDJイベント、 湘南ビーチFMも協力体制!今回はゲストにレイチェルフクシマさんをお迎えして、最高のサンライズイベントを演出いたします!ご予約は逗子surfersまで。と、宣伝してしまいまして恐縮です。しかもJOがつく映画までいろいろと。失礼いたしました(笑)
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で、今週のフィーチャリングもなかばイベントの連動宣伝なんですね。来る6/21 開催、日比谷図書文化館 日比谷カレッジ、志田の時をかけて映画音楽の歴史の旅へ講演シリーズvol.6 その映画、東京が舞台につき。タイトル通り、今世界で一番人気の都市トーキョーがロケ地の映画をたくさん紹介する講演です。それでいきなり懐かしのインディペンデント・カルト・ムービー『TOKYO POP』を紹介しました。主演がダイヤモンドユカイの東京ロケによる外国映画ですから当時はなんだなんだ?と興味深く劇場まで行きましたね。

外国映画として東京がどう見えるか。そしてそれをさらに我々日本人がどう捉えるのか。この複合視点が面白いのは、意外な日本/東京の風景/景色を目撃できるからなんですね。これが不思議なことにこれまでまったく見たことのない東京という街を見ることができるわけです。なんなんでしょうね、あの感覚は。絵の作り方からしてそんな風景の切り取り方があったのかとも思わされます。『バベル』で見せる街中の公園の何気ないシーンですら、東京の一角なのにもはやそうは見えない、別の国のような感覚すらあるわけで、普段見慣れているからこそ視点の違いだけでとても違和感を感じるのだと思います。
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音楽もまた然りで、和風なサウンド・アレンジやワールド・ミュージック仕立ての曲などが多い中、昨今では日本のポップスをそのまま流用したり、近未来都市的イメージでエレクトロニカ、シンセウェイブ、テクノなども目立ち、はたまた先の『PERFECT DAYS』では演歌やシティポップまで。世界中からカルチャーが集まり混ざり合って進化していく東京という街のイメージは、そういう意味で果てしなきMIXが行われているのだなと思うわけです。日比谷図書文化館では洋邦どちらも東京を舞台とした映画を紹介しますが、かなりマニアックな作品も用意していますので、いろいろな分析から見る東京の映画たちを別角度から是非楽しんでいただきたいと思っています。今回の番組ではそんな連動宣伝、または前哨戦的な構成でお送りしました。
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後半はガラリと変わって本日6/16がインベーダーの日ということで一気にSFテイストへ突入しました。あの『スペースインベーダー』ゲームが初めて世に出たのが1978年(昭和53年)の今日ということなんですね。自分にとってインベーダーもので最も恐ろしい映画がジョンカーペンター監督の『遊星からの物体X』でした。インベーダー、つまりは侵略者ですからね、物体X、じわじわ人間に同化していくさまが恐ろしかったですよね。音楽がモリコーネと認識したときはちょっと複雑でしたが、でも『スぺ―ス・バンパイア』なども手がけていらっしゃる80年代、大御所作曲家たちのこの時代はなんでもやるしかないみたいな割り切りがあったのでしょうかね。

志田一穂

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追伸
次回はOkinawan Memorial Dayをフィーチャーいたします。



大好評の日比谷カレッジ『時をかけて、映画音楽の歴史の旅へ』シリーズ!
今回は、現在世界中から人気を博している"東京"をテーマに、東京を舞台とした作品たちを紹介しながらその近代史を考察したいと思います。いつも通りサントラ楽曲を聴きながら、志田ならではの演出で楽しく映画と映画音楽をご共有。開演前には恒例レコードDJももちろんやります。是非ご参加を!
https://www.library.chiyoda.tokyo.jp/information/20240621-post_720/

JOJOJO 3
GET ROCK!at surfers 開催決定!!!
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DJ ジョージ・カックル    ジョージ・ウイリアムズ ジョニー志田
guest DJ  レイチェル・フクシマ

ジョージ・カックル、ジョージ・ウィリアムズ、
そしてジョニー志田のおなじみJOJOJO DJ3人衆が、
過去2回の東京開催を経て、いよいよ surfers 逗子へ!ゲストDJも迎え、
シーサイドでロックなDJフロアを展開します!

6/23(sun)  Open  DJ Start /   16:00pm ~  
16:00 ジョニー志田
16:30 ジョージ・ウィリアムズ
17:00 ジョージ・カックル 
17:30 guest レイチェル・フクシマ
18:00 ジョニー志田 
18:40 ジョージ・ウィリアムズ
19:20 ジョージ・カックル
20:00 B2B
20:30 END

Fee /   Adv. (前売り電話予約)     3,000yen   Door (当日)   3,500yen  
電話予約  046-870-3307  surfers

月一恒例トークイベントは「男はつらいよ」を語り尽くします!!
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好評発売中
「映画音楽はかく語りき
   いつか見た映画、時をかける音楽」志田一穂・著

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他、いろいろな情報は志田のTwitter @shidakazuho でチェックしてください。

feat. ロックよ、映画に流れよ
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today's play list
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シュガーマン 奇跡に愛された男 Searching for Sugar Man  Sugar Man  Sixto Rodriguez

ザ・ロック The Rock  Hummell Gets The Rockets   Nick Glennie-Smith, Hans Zimmer, Harry Gregson-Williams

ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル Jumanji: Welcome to the Jungle  The Jumanji Overture  Henly Jackman

ジャイアンツ Giant  Theme  Dimitri Tiomkin

ロケットマン Rocketman  Saturday Night's Alright (For Fighting)  Taron Egarton & Kit Conner

すべてをあなたに That Thing You Do!  ST  The Wonders

スクール・オブ・ロック  School Of Rock  ST School Of Rock
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愛と栄光への日々  Light Of Day  ST  The Barbusters
マイケル・J・フォックス 1961年6月9日 Birthday

バック・トゥ・ザ・フューチャー Back To The Future Johnny B. Good Marty McFly With The
Starlighters

はじまりのうた  Begin Again  Tell Me If You Wanna Go Home(rooftop mix)  Keira Knightley And Hailee Steinfeld
シング・ストリート 未来へのうた Sing Street   A Beautiful Sea  Sing Street
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レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ Leningrad Cowboys Go America  The Ballad Of Leningrad Cowboy  Leningrad Cowboys 

ラストコンサート Dedicato a una stella Stelvio Cipriani
名古屋のsilverwingさん ご希望

★ 6/21 日比谷図書文化館 時をかけて映画音楽の歴史の旅へ~その映画、東京が舞台につき
ロスト・イン・トランスレーション Lost In Translation  Intro/Tokyo〜Fantino  Sebastien Tellier
東京タワー Tokyo Tower  Tree For Two  溝口肇

海辺の映画館からの手紙 志田一穂
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本日の一曲目は、2012年のドキュメンタリー映画「シュガーマン 奇跡に愛された男」から熱いアコースティック・ソング「シュガーマン」お送りいたしました。1970年代初頭にアメリカでシンガーソングライターとしてデビューした「シュガーマン」ことシクスト・ロドリゲス。第二のボブ・ディランとも評されていた彼の歌は残念ながらビジネス的には失敗。その後、業界から姿を消し、消息不明となってしまったわけですが、数年後、どういうわけか突如南アフリカ共和国で彼の歌が、反アパルトヘイト闘争のシンボルソングとして爆発的にヒットしたんですね。そこで、伝説のシンガー、シュガーマンを、熱心なファンたちが探していくことになっていくという、そんな驚きのドキュメンタリー映画なのです。これ、本当にいちいち意外な事実が明かされていく、めちゃくちゃ面白いドキュメンタリーなんですね。アコースティック・サウンドと言えどもロック・スピリッツが溢れた、シュガーマン、シクスト・ロドリゲス。当時のアルバムは既にサブスクでも聴けるほど話題沸騰中なので、気になった方は是非他の曲なども聴いてみてください。
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そして『すべてをあなたに』からお馴染みの軽快なブリティッシュ・ビート・ナンバーでスタートしました、今週のフィーチャリング「ロックよ、映画に流れよ」。残念ながら男闘呼組は流せません、なんて言いましたが、このネタ、分かった方いらっしゃいましたでしょうかね(笑)。それはさておき、本日は6月9日、ロックの日ということでどかどかと映画音楽のロック、お送りいたしました。『スクール・オブ・ロック』はジャック・ブラックと子供たちというアンサンブル自体が映画的にもう「観たい!!」と思わせる作品でしたね。そこにロックが絡んでくるとなると、もう最高でしかありません。

本日6月9日が誕生日だったというマイケル・J・フォックスの代表作2作も紹介しました。ジョーン・ジェットと共演して自らギタープレイも披露した『愛と栄光への日々』。そしてやはりマイケルJと言えば『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のJohnny B. Goodですよね。歌と演奏はMarty McFly With The Starlighters名義ですが、しっかりマイケルが歌っております。そして、かつては吹き替えしなければ成立しない、なんて音楽映画もありましたが、今回紹介した『はじまりのうた』や『シング・ストリート 未来へのうた』などはしっかり主役キャストたちが歌唱も披露しているから、そもそもそうでなきゃリアリティーがないじゃない、と思っていた自分にとっては、とても評価すべきロック映画でございました。偉そうにすみません(笑)
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後半では志田の講演イベントのご案内、させていただきました。6/21 東京は日比谷図書文化館にて、もうすっかり恒例になりました、「時をかけて映画音楽の歴史の旅へ」。このこちら日比谷カレッジという講演シリーズの6回目になりますが、今回のテーマ・タイトルは「その映画、東京が舞台につき」というものなんですね。さまざまな時代、東京が物語の舞台となった、または印象的に東京が映し出された、そんな映画たちをまたまたサウンドトラックともに紹介していく講演となっております。これ、そうは言っても日本映画だけじゃないんですよ。海外から来た監督たちによる東京の風景というのもとても独自性があって面白いんです。当日はそんな東京が舞台の外国映画なども共有したいなと思っています。本日はそんな作品からまずお送りいたしました。2003年の東京ロケーション作品、かつてスカヨハがあんなに渋谷界隈を徘徊していたのか!と驚いた『ロスト・イン・トランスレーション』。そして二曲目は純粋な日本映画。東京と言えば東京タワーですよね。2004年のタイトルもズバリ『東京タワー』から、溝口肇による美しい楽曲をお送りしました。このタイトルで言うとどうしてもリリー・フランキーの『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』の方を想起してしまいがちですが、黒木瞳と岡田准一の怪しげなアーバン・ラヴ・ストーリーである『東京タワー』の方が、音楽は圧倒的にイイのですね。なにしろ「世界の車窓から」の天才チェリスト溝口肇ですから、日曜の21時近くあたり、番組最後の曲などには持ってこいのメロウ・サウンドなわけです。

志田一穂

追伸
次回はさらに東京が舞台となった映画たちをフィーチャーいたします。


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https://www.library.chiyoda.tokyo.jp/information/20240621-post_720/

JOJOJO 3
GET ROCK!at surfers 開催決定!!!
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DJ ジョージ・カックル    ジョージ・ウイリアムズ ジョニー志田
guest DJ  レイチェル・フクシマ

ジョージ・カックル、ジョージ・ウィリアムズ、
そしてジョニー志田のおなじみJOJOJO DJ3人衆が、
過去2回の東京開催を経て、いよいよ surfers 逗子へ!ゲストDJも迎え、
シーサイドでロックなDJフロアを展開します!

6/23(sun)  Open  DJ Start /   16:00pm ~  
16:00 ジョニー志田
16:30 ジョージ・ウィリアムズ
17:00 ジョージ・カックル 
17:30 guest レイチェル・フクシマ
18:00 ジョニー志田 
18:40 ジョージ・ウィリアムズ
19:20 ジョージ・カックル
20:00 B2B
20:30 END

Fee /   Adv. (前売り電話予約)     3,000yen   Door (当日)   3,500yen  
電話予約  046-870-3307  surfers

月一恒例トークイベントは「男はつらいよ」を語り尽くします!!
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