"seaside theatre" from shonan beach FM 78.9

with DJ johnny SHIDA since2020

2021年12月

新年最初の特集は「新年、映画音楽の響き」と題して、
文字通り新たな始まりというイメージで多々選曲しお送りいたします。
本年も何卒、湘南ビーチFMと当番組「seaside theatre」を
よろしくお願いいたします!

特集 新年、映画音楽の響き
アリー/スター誕生
ロッキー
スター・トレック
ジーザス・クライスト・スーパースター
野生のエルザ
ビッグ ウェンズデー
ライトスタッフ
バック・ドラフト
★日本映画からもリラクシンなサウンドトラックをスタンバイ。
★そしてエピローグ・サウンドトラックもいつものようにまったりと…。
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★聴きたいサウンドトラックのご希望にも出来るだけ対応してまいります。
Twitter @SeasideTheatre のメッセージへお送りくださいませ。

Litsen Here
★湘南ビーチFM 公式ホームページから。
★インターネットjpradio.jpやスマホアプリTune In Radioにて湘南ビーチFMを選択
★湘南逗子界隈のリスナーの方々は78.9MHzラジオにてお聴きいただけます。
是非、環境にあったかたちで番組にアクセスしてください。

特集 皆大好き、80sサウンドトラック
01 バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2 Back To The Future part2  Alan Silvestri
02 スター・ウォーズ ジェダイの復讐(帰還)  Star Wars Return Of The Jedi
   Lapti Nek Overture  Urth with Joseph Williams  Music by John Williams
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03 オーバー・ザ・トップ Over The Top  Winner Takes It All   Sammy Hager
04 ゴースト・バスターズ  Ghostbusters  Ray Parker Jr.
05 ネバー・エンディング・ストーリー  Never Ending Story  Giorgio Moroder feat. Limahl
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06 トッツィー Tootsie  Stephen Bishop
07 フラッシュダンス Flashdance  Maniac  Michael Sembello
08 マネキン Mannequin  Nothing's Gonna Stop Us Now  Starship
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09 ステイン・アライブ Staying Alive  Far From Over  Frank Stallone
10 ブレックファスト・クラブ The Breakfast Club  Don't You?(Forget About Me)  Simple Minds
11 フットルース Footloose  Almost Paradise  Ann Wilson & Mike Reno
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from japanese ost
12 幻魔大戦 Harmagedon
 Children Of The Light  Rosemary Butler  Music by Keith Emarson
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13 グラン・ブルー Le Grand Blew  Eric Serra
14 ライフ・イズ・ビューティフル Life Is Beautiful  La Vita E Bella  Nicola Piovani
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after report by johnny SHIDA
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2021年最後の回になりました。今年は26日というクリスマス直後&大晦日までまだちょっとありという日になりますので、さてはてどのよう締めの演出をしようかなとやや悩みました。湘南ビーチFMは祝日などでも普段の曜日スケジュールと中身は変えないという方針なので(つまりクリスマスとか正月などでも特番編成は組まず極めて普通にやる)、当番組もあまり一年の終わりだからと言って気負わず普通にやればいいか、などと最初は考えるのですが、結局「とは言えなぁ」という気分が勝って去年も「海辺の映画館 ゆく年くる年」とかベタベタな特集タイトルにして番組的一年総括をやったのです。やっぱりどこかで年末総括をやりたいとは思うんですよね。でなければ普段とは違うちょっとしたスペシャル感ぐらいは出したいと。そうして辿り着いたのが今回の「いつもご愛顧ありがとうございますスペシャル」なのです。

やっぱりこれまでの番組の反応を分析すると、80年代、90年代の主題歌、主題曲と共にあったヒット作が人気ですよね。当時の映画は音楽人気と連動していたので(特に80年代)、当然の傾向だと思われます。これまでもこと「80s」と銘打つ特集になるとザワザワ感も出ますし、皆さん大好きなのだなぁ80s、とこちらも気合が入っていくものでした。そんな単純な発想から、「ご愛顧スペシャル」は賑やかに80s特集をやって締めくくろうかと、ゆく年くる年で感慨深くなるより真逆のパーティー的アプローチにしてみようということにしたのです。

前回「最近少し賑やか過ぎだから気を付けよう」と言っておきながらの盛り上がる系80sで恐縮です。でもやはりお馴染みの楽曲をどんどんかけていくのは楽しいんですね。もちろん普通であれば合間合間にインストゥルメンタルのスコア楽曲も挟みつつでバランスとるんですが、いや今年ラストだから出血大サービスでガンガンいってやれという構成になっております。ラストはさすがにしっとりといきましたが、実はこのラストブロックだけは最初から選曲は決めていて、「グラン・ブルー」は来年が完全版30周年アニバーサリーだから前哨戦としてかけておきたかったのと、「ライフ・イズ・ビューティフル」は去年と同じ一年のオーラス曲として定番にするといいかなと思っていたので。どちらも素晴らしい映画ですし素晴らしい音楽なので、今後もこの二曲が本当の締め曲で良いかなとも思ったり。さらに来年になるとそんな先のこともなかなかわかりませんが、世の中の状況が物凄く好転していたり、あるいはその逆だったりしたとしても、この曲たちは多分耳に残っていって、普遍的な想いと共に空気の振動となってくれるだろうと思うのですね。そんな自分的決まりごとが着地しただけでも良かったです。孤高の映画音楽番組seaside thatreは、来年はこのように孤軍奮闘、一匹狼として楽しくてグっとくる映画音楽をチョイスしていきますので、引き続き2022年も何卒よろしくお願いいたします。まぁしかし2022って、思えば未来へ来たもんだ、ですね。

次回、2022/1/2は、特集「新年、映画音楽の響き」をお送りいたします。どうぞ、お楽しみに。

お知らせ
★「seaside theatre」放送回リスト
★志田の番組「波の数だけAOR」公式ブログはこちら。(twitterは@namikazu_AOR)

次回の特集は、皆大好き、80sサウンドトラック。
年内最後の放送、とは言えまだ26日というやや中途半端なタイミングなので、
なんとなく今年の締めにするにも早いですし、
多分翌日もまだお仕事の方も多いと思うので、
ここはひとつ出血大サービスではないですが、
楽しくにぎやかに80sでいこうかと。
これぞという曲から、そういえばな曲まで、
seaside theatre 2021ラストを飾る楽しい時間になればと思います。
是非ご期待くださいませ。

特集 皆大好き、80sサウンドトラック
バック・トゥ・ザ・フューチャー
スター・ウォーズ ジェダイの復讐
オーバー・ザ・トップ
ゴースト・バスターズ
ネバー・エンディング・ストーリー
トッツィー
フラッシュダンス
マネキン
ステイン・アライブ
ブレックファスト・クラブ
フットルース
★日本映画からはアニメ映画から。お楽しみに。
★そしてエピローグ・サウンドトラックはいつものようにしっとりと…。
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そのようなわけで繰り返しになりますが2021年最後の回になりました。今年は26日というクリスマス直後&大晦日までまだちょっとありという日になりますので、さてはてどのよう締めの演出をしようかなとやや悩みました。湘南ビーチFMは祝日などでも普段の曜日スケジュールと中身は変えないという方針なので(つまりクリスマスとか正月などでも特番編成は組まず極めて普通にやる)、当番組もあまり一年の終わりだからと言って気負わず普通にやればいいか、などと最初は考えるのですが、結局「とは言えなぁ」という気分が勝って去年も「海辺の映画館 ゆく年くる年」とかベタベタな特集タイトルにして番組的一年総括をやったのです。やっぱりどこかで年末総括をやりたいとは思うんですよね。でなければ普段とは違うちょっとしたスペシャル感ぐらいは出したいと。そうして辿り着いたのが今回の「いつもご愛顧ありがとうございますスペシャル」なのです。(以下、after reportへ続く)

★聴きたいサウンドトラックのご希望にも出来るだけ対応してまいります。
Twitter @SeasideTheatre のメッセージへお送りくださいませ。

Litsen Here
★湘南ビーチFM 公式ホームページから。
★インターネットjpradio.jpやスマホアプリTune In Radioにて湘南ビーチFMを選択
★湘南逗子界隈のリスナーの方々は78.9MHzラジオにてお聴きいただけます。
是非、環境にあったかたちで番組にアクセスしてください。

prologue soundtrack X'mas selection
01 E.T.  E.T. The Extra Terrestrial
02 サンタクロース Santa Claus : The Movie  It's Christmas All Over The World  Sheena Easton
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特集 聖なる夜に映画音楽を 
03 王様と私 The King And I  Shall We Dance?  The Cast
フレンチ・キス French Kiss
 04 La Mer  Kevin Kline
 05 I Want You  J.N.Howard
06 エンドレス・ラブ Endless Love Diana Ross & Lionel Richie
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07 ノッティングヒルの恋人 Notting Hill  She Elvis Costello
08 トゥルー・クライム  True Crime  Why Should I Care  Diana Krall
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グリーンブック Green Book
 09 The Lonesome Road  Don Shirley
 10 Thank You For The Letters  Kris Bowers
11 ワンダーランド駅で Next Stop, Wonderland  Corcovado  Astrud Gilberto
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from japanese ost
12 大統領のクリスマスツリー Fade into Light Boz Scaggs
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epilogue soundtrack
13 ファビュラス・ベイカー・ボーイズ The Fabulous Baker Boys
   My Funny Valentine Michelle Pfeiffer
花嫁のパパ  Father Of The Bride  
14 My Annie's Gone  Alan Silvestri
15 The Way You Look Tonight  Steve Tyrell
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after report by johnny SHIDA
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聖なる夜に映画音楽を、というテーマで選曲してみて、やっぱり映画音楽、特にストリングス多めのオーケストレーションというのはクリスマス・シーズンにハマっていくなぁと思いました。最近いつも番組を聴いてくれているある方から、「この頃は賑やかな映画音楽が多いですね」と言われまして、あ、ちょっと派手めな曲をかけすぎているかなと。やはり湘南ビーチFMのコンセプトはリラクシンなイージー・リスニングが聴けるミュージック・ステーションなので、そのあたり、ちょっと脱線気味だったかなと反省したところでしたので、今回のような特集で少し名誉挽回せねばと思ったりした次第です。

だけどどうしても特集によっては賑やかな楽曲もチョイスしてしまうんですね。あまりにもハードな曲は避けるのですが、例えば次回なんかは今年最後の放送だから皆大好き80sサントラをバーンと特集組むのはどうだろう、そうだ、それでいこう!と張り切ると、どうしても賑やか調にはなってしまうんです。ポップで、そしてある程度のロックであれば許容範囲と考えつつ、それでもステーション・コンセプトを念頭に置いてできるだけイージーに聴けるよう編纂していくわけですが、とは言えオーケストレーション・サウンドも塗して整えなきゃなとも思ったりして、とにかくバランスを考えながら、毎度製作しているわけです。

こういった制約というかルールというか、ある程度きまりがあった方がコンテンツ製作というのは引き締まって良いですね。映画音楽は多くのジャンルが混在している類まれなるカテゴリーなので、そのきまりを意識してうまく構成していくと、実は統一感の取れた良き番組になるのだろうなとは思っていますが、まぁときどき前回の「サントラと受け止められるかな」みたいにゴッタ煮状態のときもあったりするので、それも前後のバランスということでご了承いただきたくでございます。

さてクリスマスです。去年は全編クリスマス映画のサントラを放送しましたが、今年はお話したとおりリラクシン・ナンバーとクリスマス映画ナンバーをミックス、そして変化球でクリスマスシーンが印象的に現れる映画とかも入れてみました。「グリーンブック」の音楽はずっとかけたかったのでこのタイミングでようやくドロップです。「花嫁のパパ」もジューン・ブライドよりもむしろクリスマス・シーズンに充ててみました。まぁ「E.T.」はハロウィン・シーズンだったりしますが、放送で解説したとおりCMで復活した際は美しい雪の季節が描かれていますからね。そんなふうにいろいろな符号点を繋げていくのもまた楽しい作業です。それぐらい映画というものは、細かく紐づいてどんどん次に観たいと思う作品が増えていく、そんな楽しいものなのだなぁと思うのです。

次回、12/26は、特集「皆大好き、80sサウンドトラック」をお送りいたします。どうぞ、お楽しみに。

お知らせ
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次回の特集は、聖なる夜に映画音楽を。
クリスマスまであと少し。
聖なる夜に向けて、リラクシンなサウンドトラックを編纂します。
もちろんクリスマス映画や、
クリスマス・シーンが印象的な作品からも
マニラアックにチョイスしているのはいつもの通り。
さまざまなシーンを思い出しつつ、
または想像しつつ、是非お楽しみくださいませ

特集 聖なる夜に映画音楽を
E.T. 
サンタクロース
王様と私
フレンチ・キス
エンドレス・ラブ
ノッティングヒルの恋人
トゥルー・クライム
グリーンブック
ワンダーランド駅で
ファビュラス・ベイカー・ボーイズ
花嫁のパパ
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聖なる夜に映画音楽を、というテーマで選曲してみて、やっぱり映画音楽、特にストリングス多めのオーケストレーションというのはクリスマス・シーズンにハマっていくなぁと思いました。最近いつも番組を聴いてくれているある方から、「この頃は賑やかな映画音楽が多いですね」と言われまして、あ、ちょっと派手めな曲をかけすぎているかなと。やはり湘南ビーチFMのコンセプトはリラクシンなイージー・リスニングが聴けるミュージック・ステーションなので、そのあたり、ちょっと脱線気味だったかなと反省したところでしたので、今回のような特集で少し名誉挽回せねばと思ったりした次第です。(以下、after reportへ続く)

★聴きたいサウンドトラックのご希望にも出来るだけ対応してまいります。
Twitter @SeasideTheatre のメッセージへお送りくださいませ。

Litsen Here
★湘南ビーチFM 公式ホームページから。
★インターネットjpradio.jpやスマホアプリTune In Radioにて湘南ビーチFMを選択
★湘南逗子界隈のリスナーの方々は78.9MHzラジオにてお聴きいただけます。
是非、環境にあったかたちで番組にアクセスしてください。

prologue soundtrack
ホームアローン Home Alone
 01 Holiday Flight John Williams
 02 The House John Williams
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03 フリー・ガイ Free Guy  Have A Great Day  Christph Beck
04 UFO時代のときめき飛行 アメリカン・ヒーロー The Greatest American Hero
  Theme from "Greatest American Hero"(Believe it or not)  Joey Scarbury
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特集 それをサントラと受け止められるかな
05 2001年宇宙の旅 2001:A Space Odyssey   Destroyed ver.  Alex North
06 2010年 2010:The Year We Make Contact   Also sprach Zarathustra   Andy Summers
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07 クレージー・モンキー笑拳 クレージーモンキー Dr.スープ
08 キャノンボール2 The Cannonball Run II パワー・オン カンフー・エクスプレス
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09 マッドマックス Mad Max
  マッドマックスのテーマ~Rollin' Into The Night(インストver.) ブラウン・ライス
10 バトルトラック Buttle Track バトルトラック イースタン・オービット
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11 スタンド・バイ・ミー Stand by Me  Ben E King
12 ゴーストニューヨークの幻 Unchained Melody  The Righteous Brothers
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from japanese ost
13 風の谷のナウシカ クレモンティーヌ
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epilogue soundtrack
14 レオン Leon  Shape Of My Heart  Sting
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after report by johnny SHIDA
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今週は妙な特集タイトルです。サントラと受け止められるかどうか、ちょっと微妙な楽曲たちを集めたという回なのです。要するに、サントラとして売り出しているわりには本編では使われていないし、どうもこれは日本の公開のためのプロモーション用に作られたモノらしい。だけどジャケットや帯には堂々「サウンドトラック」と記載されていて、うーむ…と。そういった楽曲たちと対峙した際に、これをサントラとして受け止めてよいのか、という自問自答があるわけですね。どうでもいいじゃないかそんなこと、と思われるかもしれませんが、これが映画大好き人間、しかも映画音楽大好き人間にとっては、結構なかなか昔から重要な問題であるわけなので、追求してしまうのは仕方のないことなのです。

そもそもイメージ・ソング、とはっきり言われればまだ良いのです。文字通りその映画をイメージして作ったオリジナルの応援ソングなわけですから別にかまいませんよとなる。ただこういった楽曲が正規のサントラ盤に一緒になって収録されていたりすると、また、うーむ…となってしまうのです。しかもラストにボーナス・トラックとか言って、たいそうな存在感を醸し出しながらちゃっかり本隊の仲間入りを果たしていたりすると、もうかなり、うーむうーむ…となるわけですね。

さらにイメージ・ソングとして作られたものを、日本公開のための正式主題歌にしてしまっているのもあるんです。今回紹介した東映配給のジャッキー映画あたりはこの主犯格なのですが(別にジャッキー本人はまったく悪くないんですが)、これはホントになかなか強引なやり方で毎度苦笑していました。要は香港映画界に著作権の意識が足りないがゆえの既成曲使用対策であったり、そもそもせっかくのジャッキー映画なのにキャッチーな主題歌もないのかという事態に対して、だったら楽曲差し替えついでに今風のポップな歌を作って、プロモーション含め活用すればいいじゃないか、ということになっていったのではと思われるのですね(真相真意は謎)。事情が事情なだけに、または戦略や対策についてなのでこういう対応に特に罪はないですし、結果作られた代理主題歌たちも結構イイ感じでジャッキー映画にハマっていたからシングル盤はだいたい買ってしまっているわけですから、ビジネス的にはとてもうまいやり方なんだろうなぁとも思います。

そういうものよりも、海外のサウンドトラック事情もまたなかなかうーむなものが多くて、今回ご紹介した「2001年アレックス・ノースの悲劇」なんかは有名な話だったりしますが、「エクソシスト」の音楽ももともとはラロ・シフリンが作っていたりして、その楽曲を聴いた監督のウィリアム・フリードキンが、こんなの使えるか!と言って音楽テープを窓から投げ捨てた、なんていう逸話もあったり。もちろん代わりにマイク・オールドフィールドの「チューブラー・ベルズ」という既成曲を持ってきたフリードキンのセンスは評価されるべきですが、ラロの「エクソシスト」音源も聴いてみたかったですよね。まぁ今ならYouTubeとかでもなぜか聴けてしまったりするんですが、つまりノースの2001年もそうなんですけど、ちゃんと映像に乗っけて聴いてみたいということです。作品には余計なことですが、なんだか気になるんですよね、サウンドトラックと受け止めてもらえなかった楽曲たちというのは。

映画は共同芸術作業と言えども、その主導者は監督でありプロデューサーであったりするので、こうした重要なジャッジでお蔵入りにされていった音源やコンテンツなどは実はかなりあるのだろうなと思います。同じくイメージ・ソングなどの存在も、この映画の本編にはそんなタイアップ曲は入れてくれるなと監督に言われれば、じゃあ別に作りますねということになり、中には存在感に違和感のある関連曲も生まれてしまったりするんですね。別にそれが悪いとかイヤだとか言ってるわけではなく、とにかくうーむうーむ…と、これをサントラとして受け止めるべきなのかと、眉間にシワがよってしまうのです。

次回、12/19は、特集「聖なる夜に映画音楽を」をお送りいたします。どうぞ、お楽しみに。

お知らせ
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次回の特集は、
それをサントラと受け止められるかな、という
なにやら怪しげなタイトルで恐縮でございます。
しかし内容は文字通り、
それ、ちゃんと映画のサントラと言えるものなの?
どうなの?ちょっとちゃんと確認しないとじゃない?
と思わせるものを集めて、しっかりと検証しようじゃないか、
という、やや自由研究的な構成なのです。
さてさてそんな疑惑を持たれた作品群は以下になります。
(いや、フタを開ければ作品に罪は全然ないのですが…)
是非、ちょっと変わった角度からの映画音楽探求…、
お楽しみくださいませ

特集 それをサントラと受け止められるかな
2001年宇宙の旅
2010年
スタンド・バイ・ミー
風の谷のナウシカ
レオン
ゴーストニューヨークの幻
クレージー・モンキー笑拳
キャノンボール2
マッドマックス
バトルトラック
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今週は妙な特集タイトルです。サントラと受け止められるかどうか、ちょっと微妙な楽曲たちを集めたという回なのです。要するに、サントラとして売り出しているわりには本編では使われていないし、どうもこれは日本の公開のためのプロモーション用に作られたモノらしい。だけどジャケットや帯には堂々「サウンドトラック」と記載されていて、うーむ…と。そういった楽曲たちと対峙した際に、これをサントラとして受け止めてよいのか、という自問自答があるわけですね。どうでもいいじゃないかそんなこと、と思われるかもしれませんが、これが映画大好き人間、しかも映画音楽大好き人間にとっては、結構なかなか昔から重要な問題であるわけなので、追求してしまうのは仕方のないことなのです。(以下、after reportへ続く)

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prologue soundtrack
ホワイトナイツ 白夜 Wiite Nights  
 01 Tap Dance  David Foster
 02 Say You Say Me  Lionel Richie ✻ajinakaさんご希望曲
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特集 拝啓、映画の中のジョン・レノン
03 イマジン Real Love  John Lennon
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04 バックビート Back Beat  Twist & Shout  The Cast
ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ Knowhere Boy 
 05 That'll Be The Day  The Quarry Men
 06 Hello Little Girl (original)  John Lennon
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07 ロックンロール・サーカス Rock And Roll Circus Yer Bluce  Dirty Mc
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08 Dearダニー 君へのうた Danny Collins  Hold On  John Lennon
09 トゥモロー・ワールド  Children of Men  Bring On The Lucie  John Lennon
10 ビューティフル・ボーイ Beautiful Boy  Beautiful Boy  John Lennon
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キリング・フィールド Killing Fields
 11 Plan's Theme  Mike Oldfield 
 12 Imagine  John Lennon
 13 Etude  Mike Oldfield 
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epilogue soundtrack (from japanese ost)
14 サイレント・トーキョー Happy X'mas (War Is Over)  Awich
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15 Free As A Bird  The Beatles
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after report by johnny SHIDA
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ジョンかポールか、と問われると、難しくて答えられない、と答えてしまいます。どちらの歌もよく口ずさむし、好きな曲の数も同じくらいありますし。ただ、早くに亡くなってしまったという点ではジョンの方にいくらかレジェンドとしての姿を見出したりしてしまうのは確かですし、ある意味神格化された存在であるからこその相対し方はあると思います。しかし、今回の「ビートルズ : GET BACK」を観ると、イメージ以上に繊細でヒューマニズムに満ちた人なんだなと感じたりもしましたし、80年代終わりに制作されたドキュメンタリー映画「イマジン」以上に、その印象は強く感じたのです。

基本的にはチームとしてのビートルズを大切に考え、しかし愛してしまったヨーコも同等に大切にするという気持ちも強く、ジョークとおどけた立ち振る舞いで自らの緊張を必死にほぐしながら、クリエイティヴに対して協力態勢とコダワリも持つ。そんなふうに、できるだけすべてに対応し、さらにやるからには自分はビートルズだからとなんとしてでも食らいつくという姿勢。そして不満は、ポールにしか伝えないという、律儀なのか臆病なのかわからない、まさに繊細さを固まりにしたような人物。ジョンはまるで怯えながらも遊びに徹する子犬のような、ある意味子供のまま大きくなったアーティストであり、呼び方としてはヨーコ同様「芸術家」と称するに相応しい人なのだろうと思うのです。

そんな複雑でいて魅力的な人をモデルにした映画たちはどれも似て非なるものであり、総じて明るいも内容ではありません。ミミ叔母さんに育てられた幼年期に始まり、思慮深い性格のジョンをキャラクター化した作品たちはどれもその過去に暗い影を落とすような物語で、クールかつシリアスな内容なものが多いようです。今回チョイスには至りませんでしたが(というかサントラも確認不可)、ジョンとブライアン・エプスタインにフォーカスした映画「僕たちの時間」についても(未見で恐縮ですが)やはり決して明るく楽しい映画ではない、重厚な人間ドラマに徹した作品だと思われます。しかし、かと言ってジョンの分析コンテンツとしてはとても重要でしょうから、さらにまだまだ本当の本人象の解析は難しくなっていくのかな、とも思ったりするのです。

ただ、そこに流れるジョンの曲たちの中にこそ真実の叫びとメッセージが内包されていることだけは確かなので、やはりリアルタイムに発せられた歌にこそ本当のジョンの姿があるのだろうなとも、結局着地するのです。「ビートルズ : GET BACK」にも「イマジン」にも、ドキュメントとしてのジョンは確かに存在していますし、その複雑なスタンスには観る側をとにかく混乱させるのですが、そのたびに流れる彼の歌がすべてを補完していくので、残された映画も全て、ジョンのことならジョンの歌じゃないの、と言えてしまうのではないでしょうか。

ビートルズもジョン・レノンも映画音楽の特集テーマとしてはちょっと無理があったかもしれませんし「Free As A Bird」みたいな映画音楽でない曲も流したりもしましたが、まぁたまにはいいかなと。自分、とてもとても、彼らが大好きなので。

次回、12/12は、特集「それをサントラと受け止められるかな」をお送りいたします。どうぞ、お楽しみに。

お知らせ
★今回の再放送は今週木曜日午後6時からです。
★「seaside theatre」放送回リストを当ブログに新設いたしました。
★4月からスタートした志田の新番組「波の数だけAOR」公式ブログはこちら
 (twitterは@namikazu_AOR)

次回の特集は、拝啓、映画の中のジョン・レノン、と題し、
ジョンの楽曲がフィーチャーされた映画(一部、オリジナル映像作品)から、
関連曲をたくさんお送りしたいと思います。
毎年この時期になるとジョンの曲がいろいろなところから聞こえてきますが、
当番組では映画とジョンの関係を探求しつつ、
独自にお送りしたいと思っております。
そして先週のビートルズ特集の続編としても、
是非、お楽しみください。

特集 拝啓、映画の中のジョン・レノン
イマジン
バックビート
ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ
ロックンロール・サーカス
Dearダニー 君へのうた
トゥモロー・ワールド
ビューティフル・ボーイ
キリング・フィールド
サイレント・トーキョー

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ジョンかポールか、と問われると、難しくて答えられない、と答えてしまいます。どちらの歌もよく口ずさむし、好きな曲の数も同じくらいありますし。ただ、早くに亡くなってしまったという点ではジョンの方にいくらかレジェンドとしての姿を見出したりしてしまうのは確かですし、ある意味神格化された存在であるからこその相対し方はあると思います。しかし、今回の「ビートルズ : GET BACK」を観ると、イメージ以上に繊細でヒューマニズムに満ちた人なんだなと感じたりもしましたし、80年代終わりに制作されたドキュメンタリー映画「イマジン」以上に、その印象は強く感じたのです。
(以下、after reportへ続く)

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