"seaside theatre" from shonan beach FM 78.9

with DJ johnny SHIDA since2020

2021年10月

prologue soundtrack
01  ひきしお Liza Philippe Sarde
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特集  愛と青春のデヴィッド・フォスター 
02  アンカー・ウーマン Up Close & Personal Because You Loved Me Celine Dion
03  セント・エルモス・ファイアー St. Elmo's Fire
Love Theme From St. Elmo's Fire(For Just A Moment)
music by David Foster
song by Donny Gerrard & Amy Holland
04  ベスト・キッド2 The Karate KidⅡ(The Moment of Truth PartⅡ)
Glory Of Love Peter Cetera
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05  ゴースト・バスターズ Ghostbusters I Can Wait Forever  Air Supply
06  セカンド・チャンス Two of a Kind Take A Chance  John Travolta & Olivia Newton John
07  君がいた夏 Stealing Home And When She Danced Marilyn Martin & David Foster
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08  ボディガード The Bodyguard I Will Always Love You  Whitney Houston
09  摩天楼はバラ色に The Secret of My Success I Burn For You Danny Peck & Nancy Shanks 
10  魔法の剣 キャメロット Quest for Camelot The Prayer Celine Dion & Andrea Bocelli
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epilogue soundtrack
11  ルー・リード/ベルリン Lou Reed's Berlin Candy Saids  Lou Reed feat. Antony
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after report by johnny SHIDA
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70年代に、アーティスト、作曲家、プロデューサーとして活躍の場を広げ、80年代に映画界でも頭角を現していったデヴィッド・フォスター。まさに時代の流れと同調するようなサウンドは、シカゴやアースのヒット曲たちで聴かせたメロウさと、その中に隠された複雑でいて音楽ファンのツボをつくようなコード進行、そしてそれに伴う美しく優雅さを感じさせる独特なメロディー・ライン、それらで構築された、唯一無二の名曲たちでした。これを独自の世界と言わずしてなんと言うのか。そう思わせるフォスター節は、やはり映画音楽=インストゥルメンタルとなっても同様で、特に青春恋愛系には持ってこいの特別なサウンドだったわけです。特にヤング・アダルト・スター(YAスター)映画の金字塔である「セント・エルモス・ファイアー」の音楽はその代表格で、愛のテーマは現在でも、インストながら大人気のサウンドトラックですね。80年代はとかく主題歌や挿入歌がもてはやされた時代ですが、フォスターのインスト楽曲はそれ単体でもシングル・カットする価値が高い作品で、そういった意味でも他の映画音楽とはまた違った立ち位置で存在感を示し、多くの音楽ファン、映画ファンに注目されていました。

手前の番組「波の数だけAOR」でも連動してフォスターのプロデュース楽曲を紹介しましたが、単にAORという括りにするにはちょっとアプローチが広域で、ジャンルというよりは、グッド・メロウ・サウンドと大きく定義すべき普遍的な音楽だとも感じています。だからこそ極めて落ち着きのある人間ドラマや、先の青春映画などへの映画音楽が自然とフィットするのでしょうか。ただのメロウ・サウンドでは味気の無いBGMでしかない場合もありますが、フォスターの場合は本当にグッド・メロウ。背景音楽ながらいい意味で主張とパンチがあるメロディー。なので監督たちはどうしてもその楽曲をしっかり聴かせて空気感を演出しようと、映画の中でフィーチャーしている。そんな傾向が、フォスターの映画音楽には聴きとれるのですね。

そんな個性を映画で発信出来るコンポーザーというのは、音楽畑で実績を積み、アーティスト・カラーをしっかり持った人ならではの賜物だとも言えると思います。そしてさらに重要なのは、時代の動きに準じて映画との関わりもうまくコントロールしている点でしょうか。これが90年代になると、ボーカル楽曲のプロデュースに専念し、全体を彩るというよりも主題歌のインパクトで映画を牽引していくようになっていきます。自身が描いてきた70年代のAORテイストからグッド・メロウへと昇華していった80年代、そして打ち込みやヒップホップが台頭してきつつあった80年代後半からは、よりネイキッドに、よりフォスター・サウンドを突き詰め、「歌そのもの」でブランディングしていくアプローチになっていったわけです。見事なのは、意識したアレンジで80年代テイストをあまり感じさせない、進化型のフォスター・サウンドを提供している点で、その顕著な楽曲が「ボディガード」の主題歌だったのではないかと感じているのです。そうした時代の波を捉えながらの活躍は、その後さらにプロデューサーの重鎮として語り継がれていくことを、納得させる大切な布石であったとも思うのです。

今回の特集ではやはりというか、どうしても80年代映画の活躍ぶりに特化してしまう内容になったわけですが、あらゆる時代の流れでも個性を変化球で合わせていく職人技こそがフォスターの真骨頂なのだなと、改めてこれまでの活躍を振り返り、納得しました。なかなかいないですよね、そういうアーティスト、プロデューサーという人は。

次回、11/7は、特集「サウンドトラックは都市に響く」をお送りいたします。どうぞ、お楽しみに。

お知らせ
★「seaside theatre」放送回リストはこちらです。
★志田の番組「波の数だけAOR」公式ブログはこちら
 (twitterは@namikazu_AOR)

次回の「seaside theatre」は、
特集 愛と青春のデヴィッド・フォスター
意外にも映画作品への楽曲提供も多いフォスターの、
映画音楽全編を手掛けている作品はもちろん、
隠れた作品も塗しながら、
たくさんのメロウ・サウンド=フォスター節サウンドトラックを、
堪能いただきたいと思います。
是非、ご期待ください。

特集 愛と青春のデヴィッド・フォスター 
アンカー・ウーマン
セント・エルモス・ファイアー
ベスト・キッド2
ゴースト・バスターズ
セカンド・チャンス
君がいた夏
ボディガード
摩天楼<ニューヨーク>はバラ色に
魔法の剣 キャメロット
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70年代に、アーティスト、作曲家、プロデューサーとして活躍の場を広げ、80年代に映画界でも頭角を現していったデヴィッド・フォスター。まさに時代の流れと同調するようなサウンドは、シカゴやアースのヒット曲たちで聴かせたメロウさと、その中に隠された複雑でいて音楽ファンのツボをつくようなコード進行、そしてそれに伴う美しく優雅さを感じさせる独特なメロディー・ライン、それらで構築された、唯一無二の名曲たちでした。これを独自の世界と言わずしてなんと言うのか。そう思わせるフォスター節は、やはり映画音楽=インストゥルメンタルとなっても同様で、特に青春恋愛系には持ってこいの特別なサウンドだったわけです。特にヤング・アダルト・スター(YAスター)映画の金字塔である「セント・エルモス・ファイアー」の音楽はその代表格で、愛のテーマは現在でも、インストながら大人気のサウンドトラックですね。80年代はとかく主題歌や挿入歌がもてはやされた時代ですが、フォスターのインスト楽曲はそれ単体でもシングル・カットする価値が高い作品で、そういった意味でも他の映画音楽とはまた違った立ち位置で存在感を示し、多くの音楽ファン、映画ファンに注目されていました。(以下、after reportへ続く)

★聴きたいサウンドトラックのご希望にも出来るだけ対応してまいります。
Twitter @SeasideTheatre のメッセージへお送りくださいませ。

Litsen Here
★湘南ビーチFM 公式ホームページから。
★インターネットjpradio.jpやスマホアプリTune In Radioにて湘南ビーチFMを選択
★湘南逗子界隈のリスナーの方々は78.9MHzラジオにてお聴きいただけます。
是非、環境にあったかたちで番組にアクセスしてください。

prologue soundtrack
01 デスペラード Desperado Bella  Calros Santana
★ワイルドウッズさんご希望
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特集 DJタランティーノの魅力
クエンティンン・タランティーノズ・サウンドトラック
シーサイドシアターMIX
SIDE:A
02 キル・ビル Kill Bill  Twisted Nerve  Berrnard Herrman
  ✻1968『密室の恐怖実験』より
03 レザボア・ドッグス Reservoir Dogs 
  And Now Little Green Bag~Little Green Bag  Pete Green Selection
04 ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド
  Once Upon A Time In Hollywood Summer Blonde Advertisement 
05 キル・ビル Kill Bill  Woo Hoo The 5.6.7.8's
06 パルプ・フィクション Pulp Fiction Son Of A Preacher Man  Dusty Springfield 
07 キル・ビル vol.2 Kill Bill: Volume 2 Summertime Killer
  Motorcycle Circus  Luis Bacalov ✻1972『サマータイム・キラー』より
08 パルプ・フィクション Pulp Fiction  Ezekiel 25:17  Samuel L.Jackson
09 ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド
  Once Upon A Time In Hollywood Brother Love's Traveling Salvatio  Neil Diamond 
10 フロム・ダスク・ティル・ドーン
  From Dusk Til Dawn  Foolish Heart  The Mavericks 
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クエンティンン・タランティーノズ・サウンドトラック
シーサイドシアターMIX
SIDE:B
11 キル・ビル Kill Bill 修羅の花 The Flower Of Carnage(intro)  梶芽衣子
12 キル・ビル Kill Bill Queen Of The Crime Council  Lucy Liu  Kill Bill
13 恨み節(instrumental) 寺内タケシ&ブルージーンズ
14 ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド Once Upon A Time In Hollywood
  KHJ Radio~Mrs. Robinson  Simon & Garfunkel
15 パルプ・フィクション Pulp Fiction Lonesome Town  Ricky Nelson
16 ジャッキー・ブラウン Jackie Browne Exotic Dance  Roy Ayers 
17 イングロリアス・バスターズ Inglourious Basterds
  Mystic and Severe  Ennio Morricone  ✻1967『新 夕陽のガンマン』より
18 ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド
  Once Upon A Time In Hollywood  California Dreamin'  Jose Feliciano

epilogue soundtrack
19 ヘイトフル・エイト The H8full Eight
  リンカーン大統領からの手紙 Ennio Morricone
  ~There Want Be Many Coming Home  Roy Orbison 
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after report by johnny SHIDA
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クエンティン・タランティーノ作品の音楽を取り扱うことには、実はしばらく躊躇しておりました。というのも、はじめて「レザボア・ドッグス」や「パルプ・フィクション」を観たときに、既成楽曲の威力のおかげで映画が過剰にもてはやされているような、そんな作品だと思ったので、プチ敬遠していたんですね。単純にオリジナルの音楽でないとどうもピックアップしにくいんだよなぁとか、あと、そもそもバイオレンス・シーンが苦手なものですから、タランティーノ作品は全体的に毛嫌いしていたということもありましたでしょうか…。さらに「キル・ビル」ですね。あの映画で布袋寅泰の「仁義なき戦い」のテーマ曲、Battle Without Honor Or Humanity(オリンピックでも演奏されたあの曲ですね)まで引用してしまって、それにはもうかなり呆れかえってしまったというトラウマもありました。

まぁ頭でっかちな映画好き人間なものですから、人の映画の音楽を引用して自分の映画に付けること自体、「????」でしたね。既成曲の引用は映画史の中でも容認というか許容というか、拝借した上で映画本編への演出に一効果として引用=使用すると。それはわからなくはないわけです。「ゴースト ニューヨークの幻」のUnchained Melodyもそうですし、「スタンド・バイ・ミー」なんて言わずもがなですから(しかし「スタンド・バイ・ミー」にも当時驚きましたね。タイトルまで流用してますし本編を観てもベンEキングの歌とは親和性も全く感じられない。「少年たちのある夏の思い出」みたいな映画がなんで「スタンド・バイ・ミー」なんだ!?とさらに憤った記憶が…)。そんなわけで既成曲引用ですらちょっと物申したくなるレベルなのに、人の映画音楽まで引っ張ってくるとは何を考えてるんだタランティーノは!と理解に苦しみ怒り沸騰だったのです。

別に90年代はリミックスやコピペ元年みたいな時代だからいいじゃないか、なんでそんなに目くじら立てるのよ、と思われるかもしれませんが、実はそういう考え方の根底にはちょっと自己的エピソードがありまして。僕は10代の頃から自主制作映画を8ミリやビデオで作っていたんですが、当然それらに音楽を付けたくなるわけじゃないですか。むしろ自分の好きなアーティストの曲をイメージして映像も作ってしまったりするから、あたかも自分のための音楽みたいに容赦なく既成曲を使用していたわけです。まぁ権利のこととか全くわかっていないからこそ、そんな傍若無人な扱いが出来てたわけなんですが。で、機が熟してくると自分の作品をコンテストに出していこうということになる。一番有名なぴあフィルムフェスティバルですよね。拙作なものですから全く評価もされず大抵一次審査や二次審査で落ちていくんですが、とりあえずぴあフェスに出していくという目標があると気合いも入るというもので、毎年新作が出来ると出品だけは欠かさなかったわけです。するとあるときになって、出品規約に新たな項目が追加されていたんですね。「使用楽曲については権利者に許諾が取られているものに限る」と。なんだこれ?って感じですね。え、ビートルズばんばん使ってますが、許諾って?みたいな。ここで楽曲に対しての原盤権利という存在、著作者に対しての著作権という権利の存在を知るわけです。当たり前のことなんですが、勉強したんですね、人のものを勝手に使っちゃダメなんだ、と。

なのでそれからは自分でオリジナルの音楽を作るようになっていったんです。もともと音楽も好きだしバンドもやっていたし、大林監督だって監督・脚本・音楽ってクレジットの作品があるんだから、別に監督が兼任したっていいだろうと(そんな比較、恐れ多いですが…)。とにかくそうしていくとですね、いわゆる「オリジナルへのこだわり」に燃えていってしまうわけです。この映画の全権利はオレのものだぞ、と言える作品にしなければならぬと。なのでそれ以降の作品は全てそんなスタンスで作っていったのですが、やっぱりクオリティーは下がるんですね、音楽、大事ですから映画にとっては…。つまり、このような考え方が脳内にこびりついているので、タランティーノお前ってやつは何やってんのよ!と、老害極まりない叫びを発してしまっていたんですね。
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しかしいつしか年月も流れ、そんな引用スタイルも珍しくなくなりました。やっぱり、とは言え新しいことをやった者勝ちなんですよね。僕も次第に慣れてきてしまって、「ヘイトフル・エイト」も「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」もとても面白く受け止められましたし。ただリトル・グリーン・バッグやミザルーのインパクトだけはいまだに頭から抜けなかったので、そのあたりだけ躊躇していたというわけです。今そういった映画音楽についての自分なりのレポートも別途書いていたりするんですが、そこで脳内整理していったらなんとなく当番組でも取り上げてみても良いかなと。要するに、タランティーノの映画音楽の特性を活かしたカタチであれば、個性的ではあるけれどちょっと変わった面白い特集にすることが出来るかなと思いついたので、今回の構成、カセットテープのA,B面的な編纂で、あえてDJスタイルにて構築してみた次第なのです。やってみたら、なかなか興味深い世界観になりました。リアルDJをやっていた頃を思い出したりもしまして、今後も特殊なテーマであればこのようなスタイル、ありかな?という発見もありましたし。

とにかくです、いろいろ面倒くさいことばかり書いてしまいましたが、それぐらい映画音楽って奥深いものなんですよね、時代との関わりも重要ですし、日々このように新規アプローチの分析と探求でございます。

次回、10/31は、特集「愛と青春のデヴィッド・フォスター」をお送りいたします。どうぞ、お楽しみに。

お知らせ
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 (twitterは@namikazu_AOR)

次回の「seaside theatre」は、
特集 DJタランティーノの魅力
クエンティン・タランティーノの映画には
彼のセンスによってチョイスされた様々な音楽が次々に登場します。
ロック、ソウル、ファンク、ブルーズ、そして映画音楽…
今回はそれらを大胆にもさらにミックスして、
まるでDJプレイのようにタランティーノ・サウンドトラックを
楽しんでしまおうという試みです。
恐らくはこれは、その第一弾企画になるでしょう…
というくらい彼の映画音楽はたくさんありますので…。
是非、ご期待ください。

特集 DJタランティーノの魅力
密室の恐怖実験
レザボア・ドッグス
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド
キル・ビル
キル・ビル vol.2
サマータイム・キラー
パルプ・フィクション
フロム・ダスク・ティル・ドーン
ジャッキー・ブラウン
イングロリアス・バスターズ
新 夕陽のガンマン
ヘイトフル・エイト
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クエンティン・タランティーノ作品の音楽を取り扱うことには、実はしばらく躊躇しておりました。というのも、はじめて「レザボア・ドッグス」や「パルプ・フィクション」を観たときに、既成楽曲の威力のおかげで映画が過剰にもてはやされているような、そんな作品だと思ったので、プチ敬遠していたんですね。単純にオリジナルの音楽でないとどうもピックアップしにくいんだよなぁとか、あと、そもそもバイオレンス・シーンが苦手なものですから、タランティーノ作品は全体的に毛嫌いしていたということもありましたでしょうか…。さらに「キル・ビル」ですね。あの映画で布袋寅泰の「仁義なき戦い」のテーマ曲、Battle Without Honor Or Humanity(オリンピックでも演奏されたあの曲ですね)まで引用してしまって、それにはもうかなり呆れかえってしまったというトラウマもありました。(以下、after reportへ続く)

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特集 海辺の映画館でアナログレコードを 80s編
prologue soundtrack
01 スター・ウォーズ  Star Wars  Raymond Lefevre et Son Grand Orchestre
02 スーパーマンⅢ 電子の要塞 Superman Ⅲ  Main Title March  Giorgio Mnroder
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03 愛と追憶の日々 Terms Of Endearment  Michael Gore
04 愛と青春の旅立ち An Officer And A Gentleman  Up Where We Belong  Joe Cocker & Jennifer Warnes
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05 ナイルの宝石 Jewel Of The Nile  When The Going Gets Tough, The Tough Get Going  Billy Ocean
06 ストリート・オブ・ファイヤー Streets Of Fire  I Can Dream About You  Dan Hartman
07 ダーティー・ダンシング Dirty Dancing  (I've Had)The Time Of My Life  Bill Medley & Jennifer Warnes
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08 ランボー The First Blood  It's A Long Road  Dan Hill
09 ダーティー・ハリー4 Sudden Impuct  This Side Of Forever  Roberta Flack
10 オーバー・ザ・トップ Over The Top  Meet Me Half Way   Kenny Loggins
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from japanese ost
11 子猫物語 坂本龍一
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epilogue soundtrack
ピアノラウンジ80s by Eric Robertson
12 トッツィー Tootsie  It Might Be You
13 007 オクトパシー Octopussy  All Time High
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after report by johnny SHIDA
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アナログレコードで映画音楽を聴く特集、今回が二回目になりまして、ちょっと趣向を凝らすかと、80年代作品でまとめてみました。しかもほとんどが主題歌、挿入歌にしたんです。やっぱり80年代というのはMTV時代突入で音楽業界も映像や映画に一気にアクセル吹かしてきた時代なので、こうした主題歌がとにかくレコードで広がっていったということがあるんですね。もちろん60,70年代にも映画のテーマ曲のレコードは売れてましたが、80年代はエレクトロPOPが音楽界でも爆発的に売れてましたので、その比ではありませんでした。

もちろんMTVによるミュージック・ビデオの人気や、レンタルレコード屋の台頭も多分に影響していたと思います。なので本当に80年代は多種多様、いろいろなサントラレコードが出ていて面白いのですが、そういうマニアノリはほどほどにして(と言いながら少し変なレコードもかけましたが)、あえてヒット曲もアナログで改めて聴きたいなと。ジャケットと共になんとなく視覚的にも音的にもアナログで楽しむというのも良いじゃないかと思ったんですね。と言いながらも、実のところ皆大好き自分も大好きな80sなので、何か理由をつけてやりたいなってのもあったりしまして。アナログレコードって大義名分で、80s編と名付ければ好きなだけかけられるなと、そういう気持ちも、ちょっぴり、いや結構ありました。

あと80年代も中半になるともうCDの波が立ち始めてきてたりするんですよね。だからアナログレコード最後の砦がこの時代でもあるわけで、カッティング(レコードの最終マスタリング作業)も物凄い職人技なんです。時代は打ち込みサウンドに切り替わったところですから、生バンドではない特殊な音像を塩化ビニールに刻み込む技は相当なものだったわけです。だけどCDという光学ディスクが難なくその音域を広げて再生可能にしてきたから、あっという間にアナログレコードはその座を受け渡してしまった。80年代後半にはもうすっかりレコード店からアナログレコードが消えてましたから、今回の80sレコードはホントに最後期のリアルタイムレコードたちだったりするんですね。90年代のリアルタイムアナログなんてホント、レアですから。

昨今は映画音楽もアナログ復刻、あるいは新作もアナログリリースされるくらいのヴァイナル・ブームですが、そこにはCDで広げすぎた音域から受ける圧との比較によって、やっぱりアナログの音はイイ、あたたかいし、丸みを帯びていて、ずっと聴いていられる、という意見が多いようなんですね。80年代には音像拡大でCD最高、だけど40年という月日を経てさすがに耳が疲弊したのか、CD60分完走が辛くなってしまったんでしょうかね。サウンドもシンプル志向が多くなってきているし、今後もうまく共存していってくれたら良いなとは思います。

次回、10/24は、特集「DJタランティーノの魅力」をお送りいたします。どうぞ、お楽しみに。

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次回の「seaside theatre」は、
特集 海辺の映画館でアナログレコードを 80s編
タイトル通り、アナログレコード、しかもシングル盤からお送りいたします。
80年代はまだレンタルレコードに通ってましたよね?
その頃を思い出しながら、是非80年代の空気感をアナログサウンドで
一緒に楽しみましょう。

特集 海辺の映画館でアナログレコードを 80s編
愛と追憶の日々
愛と青春の旅立ち
ナイルの宝石
ストリート・オブ・ファイヤー
ダーティー・ダンシング
ランボー
ダーティー・ハリー4
オーバー・ザ・トップ
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アナログレコードで映画音楽を聴く特集、今回が二回目になりまして、ちょっと趣向を凝らすかと、80年代作品でまとめてみました。しかもほとんどが主題歌、挿入歌にしたんです。やっぱり80年代というのはMTV時代突入で音楽業界も映像や映画に一気にアクセル吹かしてきた時代なので、こうした主題歌がとにかくレコードで広がっていったということがあるんですね。もちろん60,70年代にも映画のテーマ曲のレコードは売れてましたが、80年代はとにかくエレクトロPOPが音楽界でも爆発的に売れてましたのでその比ではありませんでした。(以下、after reportへ続く)

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prologue soundtrack
01  MINAMATA  坂本龍一
02 ドライブ・マイ・カー 石橋英子
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特集 映画音楽は静けさの中に
03  愛は静けさの中に Children of a Lesser God  Michael Convertino
04  ライアンの娘 Ryan's Daughter Maurice Jarre
05  ジェイコブズ・ラダー Jacob's Ladder Maurice Jarre
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06  ミッドサマー Midsommer  Attestupan Bobby Krlic
07  サン・スーシの女 La Passante du Sans-Souci  Georges Delerue
08  ソフィーの選択 Sophie's Choice  Marvin Hamlisch
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09  リービング・ラスベガス Leaving Las Vegas  Angel Eyes  Sting
10  最後の誘惑 The Last Temptation of Christ  Bread And Wine Peter Gabriel
11  レイダース 失われた聖櫃 Raiders The Lost Of Ark    Marion's Theme  John Williams
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from japanese ost
12  アキレスと亀 絵のない絵 梶浦由紀
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epilogue soundtrack
13  砂の惑星  Dune  Prophecy Theme  Brian Eno & TOTO
14  トレインスポッティング Trainspotting Deep Blue Day  Brian Eno
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after report by johnny SHIDA
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「愛は静けさの中に」という映画に感銘を受けたのはいつだったでしょうか。90年代ですから、学生時代ですね。聾唖の女性が主人公ですが、実際に聴力の弱い女優、マーリー・マトリンが主演を果たしていて、とても気丈な印象を与えながら、その奥にある寂しさや葛藤も存分に表現されて素晴らしい演技なんですね。実際に演技なのかリアルな立ち振る舞いなのか、ちょっと分からなくなるくらい惹きつけられるのですが、アカデミー賞授賞式で登壇したマトリンを見たとき、映画の中の強気な役柄とは全く違う、ごく普通の優し気な女性で本当に驚いたんです。つまり映画の中のマトリンは全て演技で、なるほどこれは主演女優賞を獲得するに相応しい俳優だ、と納得したのです。

イメージとして、この映画タイトルを引用した今回の特集は、何も派手で印象的なサウンド&メロディだけが映画音楽ではないのだと。静かで、映像=物語をいい意味で邪魔せず、空気のように漂いながらも雰囲気を演出していく音楽。そういう楽曲たち、たくさんあるんですよね。しかもイイんです。とても聴いていて気持ちが良いのです。これは要するに環境音楽という定義に当てはまっていくのですね。日常空間に溶け込む音楽を「環境音楽=アンビエント・ミュージック」と称していますが、音による空気の震動が限りなく微弱で、無意識の中何かが鳴っているような音楽。類似ではエレベーター・ミュージック、サウンドスケープ、などもあるのですが(前者はエレベーターの中でうっすらと流れている音楽でジャンルは問わず、何かの音楽が「ただ鳴っている」というもの。後者はむしろ音楽ではなく「音」、しかも「雑音」を指していて、自然音とも言えるもの。どちらも無意識の中の音像)、アンビエントはもっとより意識下の中での無意識というか、音は鳴っている、でも気にならない、気づくけば「あぁ鳴ってるな、鳴ってたな」という具合のものとでも言うのでしょうか。

本来映画音楽は映像を引き立てる役割も持っていて、そのメロディ一つでどんなシーンでも具体的に変化させられる魔法の素みたいなものでもあります。しかしそこに頼りすぎたとき、映像の表現力はどうなるのか。映像の力が音楽に負けたとき、それはもはや「音楽」でしかないのではないか。「映像」はいつしかそんな問題提起を発し、映像における「音」の在り方も一演出技術として取り入れていくのですね。

ジョン・ウィリアムズのテーマ・ミュージックの分かりやすさか、ハンス・ジマーの漂うようなバック・グラウンドに徹したサウンドのしたたかさか。これらの使用に対しての定義やルール、良し悪しなどは一切無いとは言え、ではどちらが「映画」としての存在意義が醸し出されているのかが、大事なポイントになってくると思うのです。「映像」のための「音楽」、「音楽」のための「映像」、様々なジョイントの考え方が無数にある中で、こと「映画」に関して言えば、これは間違いなく、それが「映画」であるのかどうか、ということのみに尽きるのではないでしょうか。今回のラジオで紹介した楽曲たちは残念ながら映像を伴っていないので、これだけでは「映画」とは言えないわけですね。あくまでも「映画音楽」であると。これが「映画」そのものを観れば、間違いなくそれは「映像」と「音楽」が合わさった「映画」であり、かつ、アンビエント・ミュージックによって演出されていても、そこには確実に「映画」という空気が発生し、観客に震動となって伝わっていくのですね。もちろんウィリアムズの「スター・ウォーズ」でも同様の理論が言えるのですが、それらの異なる演出でも「映画」にとっての「音」、あるいは「音楽」という存在は本当に奥深く、分析してもし切れない難題のカタマリみたいなものなのです。

今回選曲をしていて、作品は観ているけれどこんな曲が果たして流れていただろうか?と思う楽曲ばかりで、そんな曲こそ静かでゆったりとした空気の震動を起こすものばかりだったのですね。つまりそれこそが「映像」に溶け込んで存在を限りなく消した、無意識の中の楽曲だったのではなかったか、とも思うわけです。変な話、「レイダース」のマリオンのテーマですらそう思うくらいですから、やはりウィリアムズもその対極を音楽で演出していることは凄い才能と言えますね。逆にとてもはっきりとしたメロディで力強い楽曲であっても、映像に自然と溶け込んでしまえばむしろそれで「映画」そのものになってしまうので、不思議なんですね。そういうシーンの音楽こそ、音楽単体で聴くと全く印象が違うというのも興味深いのです。

と、自分でいろいろ説き始めてやっぱり混乱してきてしまいました。何を言いたかったのか、何を説き諭すべきなのか、どんどん無意識のかなたに思考が遠のいていくので、気持ちも思いも空間へと同化していくのがオチなのでしょうか。なかなか難しいです。アンビエントについては。

次回、10/17は、特集「海辺の映画館でアナログ・レコードを 80s編」をお送りいたします。
どうぞ、お楽しみに。

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次回の「seaside theatre」は、特集 映画音楽は静けさの中に。
静けさの中の映画音楽と一体どういう意味を指すのでしょうか?
やはりゆったりな楽曲が多い?
そうとは限らないかもしれません。
「静けさ」というメロディ、「静かな」サウンドを、
いろいろと堪能していただければと思います。

特集 映画音楽は静けさの中に
愛は静けさの中に
ライアンの娘
ジェイコブズ・ラダー
ミッドサマー
サン・スーシの女
ソフィーの選択
リービング・ラスベガス
最後の誘惑
レイダース 失われた聖櫃
砂の惑星
トレインスポッティング
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「愛は静けさの中に」という映画に感銘を受けたのはいつだったでしょうか。90年代ですから、学生時代ですね。聾唖の女性が主人公ですが、実際に聴力の弱い女優、マーリー・マトリンが主演を果たしていて、とても気丈な印象を与えながら、その奥にある寂しさや葛藤も存分に表現されて素晴らしい演技なんですね。実際に演技なのかリアルな立ち振る舞いなのか、ちょっと分からなくなるくらい惹きつけられるのですが、アカデミー賞授賞式で登壇したマトリンを見たとき、映画の中の強気な役柄とは全く違う、ごく普通の優し気な女性で本当に驚いたんです。つまり映画の中のマトリンは全て演技で、なるほどこれは主演女優賞を獲得するに相応しい俳優だ、と納得したのです。(以下、after reportへ続く)

★聴きたいサウンドトラックのご希望にも出来るだけ対応してまいります。
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是非、環境にあったかたちで番組にアクセスしてください。

prologue soundtrack
01 愛情物語 The Eddy Duchin Story   To Love Again  Carmen Cavallaro 
02 ひきしお Liza  Philippe Sarde
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特集 恋する秋のサウンドトラック
03 ラブソングができるまで Music And Lyrics
   Way Back Into Love 愛に戻る道 Hugh Grant & Haley Bennett
04 ONCE  ダブリンの街角で Once  Falling Slowly  Glen Hansard & Marketa Irglova
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05 殺したいほど愛されて Unfaithfully Yours  One Love  Stephen Bishop
06 ロマンチック・コメディ Romantic Comedy  Maybe  Peabo Bryson & Roberta Flack
07 愛の選択 Dying Young  Kenny G
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08 バッファロー'66  Sweetness Yes
09 カイロの紫のバラ The Purple Rose Of Cairo Dick Hyman 
10 恋愛小説家 As Good As It Gets    Always Look On The Bright Side Of Life  Art Garfunkel
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from japanese ost
11 それから 梅林茂
12 君の名は。デート RADWIMPS
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epilogue soundtrack
13 Summer Of 85  Ete 85  JB Dunckel
14 アバウト・タイム 愛おしい時間について The Luckiest Ben Foldsロッキー4 Rocky Ⅳ
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after report by johnny SHIDA
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10月ですね。秋になりまして、相変わらずこの季節は、気持ちがしんみりする良き空気感なので、去年同様、恋愛映画特集を企だててしまうのでした。ちょうど一年前の9月末に「秋にして恋愛映画を想う」という特集をやり、「かくも長き不在」から「オータム・イン・ニューヨーク」、「(500)日のサマー」に「プラダを着た悪魔」まで、音楽的にはかなりバラエティーに富んだ選曲と構成にしてました。で、今回も基本は踏襲しつつなんですが、単に恋愛モードではなく、その一歩手前、恋するタイミング、みたいな雰囲気を出してみるかと、たかが恋だの愛だのなのに小難しいことを考え始めちゃったのですね。

まず最初に浮かんだのが「ラブソングができるまで」です。このメインテーマソングの、楽しくて何か素敵なことが起こりそうな感じを、構成の起点にしました。そこからもう少し秋の切なさもと、「アバウトタイム」のエンドテーマであるベン・フォールズを思い出しまして、それで頭とお尻が自ずとフィックスしたのです。この段階で既に去年の特集とはかなり風景の違う流れが見えました。

ヒュー・グラントとヘイリー・ベネットの「Way Back Into Love」から、やっぱりデュエットは雰囲気を強くしてくれるなぁと感じ、デュエット曲、他に何かなかったか、と思い出すと、これがまた結構あるんですね。でも別にデュエット主題歌特集なわけじゃないから、厳選して「ONCE ダブリンの街角で」と、アナログレコードから「ロマンチック・コメディ」をチョイスしました。あとはいつものように、映画脳の引き出しから溢れ出る「恋する秋のサウンドトラック」たちを片っ端から引っ張り出し、取っ替え引っ替えのパズル作業。そうしていると、結局「バッファロー'66」や「Summer Of 85」などのシネフィル系も混在させて、結局多少なりともバラエティー感を出したくなっちゃうんですね。名画座の特集上映も、こんなノリでプログラムを組んでいるのかもしれません。偏らず、満遍なく、と。

あとは、実は10月の初めという、下半期スタートという区切りもあり、今回から、より23時台という時間帯を意識した、それこそゆったりRelaxin'なプログラムにしていこうとも思っていたんですね。結果としてはあまり変わってないかもですが、恐らくもう派手で賑やかな主題歌や挿入曲、サウンドトラックはあまりかけないようになっていくのかなと。もちろんご希望には出来るだけお応えしていくんですが。

これまでこの番組をやってきて、リスナーの皆様に求められていることは、日曜の終わりにラジオを聴きながら穏やかに眠りにつきたい、その大切な時間の演出なんだと、いろいろな声を頂戴してきて、強く実感してきていたのです。なので今回の特集は、そういう意味ではそんな側面の狙いにもピッタリなテーマなのでした。秋という季節は、このようにさまざま気持ちの切り替えもあるのですね。

次回、10/10は、特集「映画音楽は静けさの中に」をお送りいたします。
どうぞ、お楽しみに。

お知らせ
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★志田の番組「波の数だけAOR」公式ブログはこちら
 (twitterは@namikazu_AOR)

次回の「seaside theatre」は、特集 恋する秋のサウンドトラック。
季節が秋に変わり、今年もこの特集を企てます。
いつものように新旧取り混ぜた、
しっとりRelaxin'な夜の時間を過ごせる楽曲たちを編纂しました。
ゆっくりとお楽しみいただければ幸いです。

特集 恋する秋のサウンドトラック
愛情物語
ひきしお
ラブソングができるまで
ONCE  ダブリンの街角で
殺したいほど愛されて
ロマンチック・コメディ
愛の選択
バッファロー'66
カイロの紫のバラ  
恋愛小説家
それから
君の名は。
Summer Of 85
アバウト・タイム 愛おしい時間について
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10月ですね。秋になりまして、相変わらずこの季節は、気持ちがしんみりする良き空気感なので、去年同様、恋愛映画特集を企だててしまうのでした。ちょうど一年前の9月末に「秋にして恋愛映画を想う」という特集をやり、「かくも長き不在」から「オータム・イン・ニューヨーク」、「(500)日のサマー」に「プラダを着た悪魔」まで、音楽的にはかなりバラエティーに富んだ選曲と構成にしてました。で、今回も基本は踏襲しつつなんですが、単に恋愛モードではなく、その一歩手前、恋するタイミング、みたいな雰囲気を出してみるかと、たかが恋だの愛だのなのに小難しいことを考え始めちゃったのですね。(以下、after reportへ続く)

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