"seaside theatre" from shonan beach FM 78.9

with DJ johnny SHIDA since2020

映画音楽専門番組 "seaside theatre" 
構成・選曲・DJ ジョニー志田
毎週日曜20時〜21時放送
湘南ビーチFM >> https://www.beachfm.co.jp/
SBCラジオ(SBC信越放送) >> https://sbc21.co.jp/blogwp/radio/
★毎週OA前に特集内容を公開しています。

★これまでの OA list はこちら。
 1st leg. 湘南ビーチFM/日曜23時 2020年4月~2022年3月
 2nd leg. 湘南ビーチFM
      SBCラジオ(長野信越放送)/日曜20時 2022年4月~2024年3月
 3rd leg. 湘南ビーチFM / 日曜20時
      SBCラジオ(長野信越放送) / 日曜22時(+radico) 2024年4月~
phonto
まだ少年だったあの頃。
映画館の暗闇に身を潜ませながら、あらゆるジャンルの映画を楽しみました。
まだビデオもない頃、映画を楽しむには、
サントラレコードを繰り返し聴いていたものです。

レコードに針を置くと、スクリーンの幕が上がるかのように、
思い出も再びどんどん蘇りました。
そんな映画の思い出を、音楽で集められたら…。
様々な風景を聴かせてくれる映画音楽で、皆の思い出も共有出来たら…。  

この番組はそんな映画音楽と一緒に、
“海辺の映画館=seaside theatre” で過ごす楽しいひとときです。


seaside theatre コンシェルジュ
ジョニー志田 (構成・選曲・DJ)

特集「クリストファー・ノーランの脳内サウンド
phonto (1)
クリストファー・ノーラン監督、
実は志田と同い年であります。
だから彼が提示する様々な映画的メッセージ、
というか、マニアックなアプローチ、
とてもとてもよくわかるのです。
この世代の映画オタクがメガホンを取ると
なるほどこういう作品に仕上がるよねと。
音楽のチョイスもアンチ80s。
決して既成曲などばんばん使いません。
だからじっくりとサントラも聴けます。
是非この世界観、体験してください。

OA予定曲…
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インソムニア
プレステージ
バットマン ビギンズ
ダークナイト
ダークナイト ライジング
ジャスティス・リーグ
インターステラー
インセプション
TENET テネット
ダンケルク
オッペンハイマー

海辺の映画館からの手紙 志田一穂
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結果的にアカデミー賞総ナメとなりましたクリストファー・ノーラン監督の『オッペンハイマー』ですが、こちら自分はまだ観られておりませんので中身のことは何も言えないのです。日比谷カレッジの「アカデミー賞特集」講演で作品賞予想は?と問われても、やっぱりすべて観られていないと予想も何もないんですよね。だけど下馬評では既に、その公開されていない『オッペンハイマー』がダントツですからね。わからないものです。しかしそれがアカデミー賞たるものなんでしょうね。

ノーラン監督を一躍注視したのは実は『ダークナイト』なんですね。『メメント』も面白いことをやっているなとは思いつつ、そこまで凝る理由はなんだ?と、ちょっと引いて見ておりました。『タークナイト』は善悪逆転のヒーロー映画論を破壊する傑作で、その後のスーパーヒーロー映画に対して大きな影響を及ぼした重要作だったと思います。そもそもヒーロー映画にそのような現実的状況考察など蛇足では?という意見もあるとは思いますが、実のところ子供の頃から、これは実際に起きた場合どのような影響でどのような事態になっていくのだろうかと考えたことがあったので、遂にリアルに描き始めたのかと共感この上なかったりしました。さすがノーラン、同い年。
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それはともかく、『ダークナイト』でさらに一目置いたのが音楽のハンス・ジマーです。ジェームズ・ニュートン・ハワードと共作なのが謎なんですが、自分としては新たなるジマー・サウンドのその後の起点となったサウンドトラックだと思っているんですね。そもそもジマーはめちゃくちゃ音楽職人で、ダンスを踊れと言われればダンスを興じるし、このようにダークに陰鬱に攻め立てろと言われればとことんヤるタイプ。しかしそれがハマったとしか言いようがない不気味サウンド。このスタイルが以降のノーラン作品を支えていくし、近年では『デューン』でも踏襲しそのアンビエント感のあるアート・サウンドはアカデミー作曲賞にまで輝いた。ジマー・サウンドの何か暗い精神的内面を捉えた音響は、実は時代の鏡のような環境音なのだと思っています。

しかし『オッペンハイマー』では『ブラックパンサー』でオスカーを獲ったルドウィグ・ゴランソンを起用。なんでジマーではないのか。内容に何かが起因しているのでしょうか?これまた不思議な展開。そしてサントラ音源だけ聴いても真意がちっとも探れない。そんなわけで、その謎もしっかりと見届けるために、とにかく早く観たい『オツペンハイマー』なのであります。
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OA曲リスト
オッペンハイマー Oppenheimer Can You Hear The Music Ludwig Goranson

TENET テネット Tenet The Plan  Scott Travis

バットマン ビギンズ Batman Begins Hans Zimmer James Newton Howard
ダークナイト The Dark Knight Hans Zimmer James Newton Howard
ダークナイト ライジング The Dark Knight Rises Hans Zimmer

ジャスティス・リーグ Justice League Come Together  Gary Clark Jr. & Junkie XL

プレステージ The Prestige  David Julyan
インソムニア Insomnia   David Julyan

インセプション Inception  Hans Zimmer
インターステラー Interstellar  Hans Zimmer

ダンケルク Dunkirk Variation15 Hans Zimmer

ジャスティス・リーグ Justice League Everybody Kows  Sigrid

Russians Sting ※サントラではありません。

オッペンハイマー Oppenheimer Power Stays In The Shadows Ludwig Goranson

人気イベント、いよいよ続編、開催決定!!
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好評発売中!!
「映画音楽はかく語りき
   いつか見た映画、時をかける音楽」志田一穂・著

志田一穂(ジョニー志田)、初の著書、好評発売中です!
2022年4月27日発売(ユニコ舎より) ★ご購入はコチラ
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他、いろいろな情報は志田のTwitter @shidakazuho でチェックしてください!

特集「海辺の映画館で(ちょっとレアな)アナログレコードを
phonto (1)
またまた帰ってまいりました。
アナログレコード特集でございます。
昨今の配信サブスク時代とは違って、
かつてはいい映画を観るあとは、
そのままレコード屋へ直行してサントラを探したものです。
ビデオもない時代はサントラレコードこそが
映画をもう一度楽しむ一つの術でした。
となると名作名曲レコードを準備せよという話ですが、
今回は、レアものです。
極私的レア・サントラレコード、
しかもほぼシングル盤でまいります。

OA予定曲…
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夢・夢のあと
ロンリーウェイ
特捜刑事マイアミ・バイス
1984
スヌーピーとチャーリー
007 私を愛したスパイ
ネバーセイ・ネバーアゲイン
ゴッドファーザー/愛のテーマ
ザ・ヤクザ
カサンドラ・クロス
植村直己物語
人類創生

海辺の映画館からの手紙 志田一穂
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前回の「ぼくの好きな映画音楽」シリーズに続いて、こちらのアナログレコード音源特集も久々なのです。やはりたまにはアナログのプチプチした音源を聴きたいなとなりまして、レコードコレクションの中から、これは!と思う盤をガシガシとピックアップしてみた次第です。しかしすべてのコレクション(棚や箱にシングル盤やアルバムがぎっしり)を確認して選抜するとなると一日がかりになってしまい、そんな時間はもはや志田にはありませんので、今回はこの棚からしか選ばない!他は見ませんよ!と決めて、それでも5段くらいある本棚を利用したレコード棚でヒーコラ言いながらだったのですが、そこからとにかくバシバシと選んでいったわけです。

それにしても当時(60s~80sあたり)のレコード、特にサントラ盤っておかしなものが多いんですよね。A面とB面、全然違う作品のテーマ曲がカップリングされていたり、外国映画のテーマ曲に勝手に日本語詞付けちゃってリリースしたり、さらにはその外国映画のイメージテーマ曲を作って、あたかも主題歌みたいなノリでプロモーションにガンガン使っちゃったり。なんというか、SNS時代のビフォーアフターなんですよねこれも。怪しいぞ?これなんだ?なんていう情報もそう簡単には広がっていかない時代。それがビフォーSNS。これおかしいよね?おかしいおかしい!! 変だ変だ!!と広がっていく。これがアフターSNS。単純ですけど、90sまではビフォーな時代で、まぁある意味平和だったんでしょうね。でもですね、そういうおかしなレコードこそ今になって紹介したい欲求にかられるんですね。
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なぜなら、やっぱり面白いんですよ、それらをいじるのは。こんなのフツーに販売していたのねと、逆に言えばそれぐらい販促技を使ってでも、うちの映画に客をたくさん呼びたいゾと(いや別に何かルールがあるわけじゃないから販促技でもなんでもないのですが)。そのためなら日本語詞だって付けて松崎しげるや羽賀健二に歌わせちゃうぞと。あるいはイメージソング作って、いくらイナたいと言われてもキャッチ―で印象的な歌にして、そこから映画に興味持たせて劇場まで来てもらうぞと。その必死さというか、言って見ればこれ、一所懸命なゴリ押し精神、つまりは宣伝マンの鏡のようなプロモーションなんですよ。だからそこは評価したいのです、基本的には。だからいまさらながらラジオOAという舞台で、白日の下にさらしたい、いやいや再評価したいのですね(やっぱりさらし者にしたいだけなのか)。

って、別に今回はそんなレコードはほとんどありません。こんなの出ていたのね?程度のものが数枚ありつつ、まぁイメージソングもあったりはするんですが、基本的には素晴らしい映画音楽たちばかりなのでございます。はっきり言って、おーこんなのあったあった!と個人的には小躍りしてしまうような、そんなレアなサントラばかりを選抜したつもりです。映画好き、映画ファンであれば、今回のタイトルを見ていただければ「いやはや~」と思っていただけるはず。だって『人類創生』ですよ。だって『ザ・ヤクザ』ですよ。だって『植村直己物語』ですよ?タイトルだけでヤバいでしょう。よくレコード盤(しかもシングル)としてリリースしていたなと。あ、そういうことを言うからいけないのですね。はい。もう素晴らしいサウンドトラックです。それだけは間違いないのです。どうも面白おかしくいじりたいのか、ちゃんと評価したいのか自分でもよく分からなくなってきましたので、これ以上は、OA当日に。

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OA曲リスト
夢・夢のあと Little Girl Journey
ロンリーウェイ Lonely Way Casey Rankin

特捜刑事マイアミ・バイス Miami Vice Miami Vice:New York Theme Jan Hummer
1984 Sexcrime(Nineteen Eighty Four) Eurythmics

スヌーピーとチャーリー A Boy Named Charlie Brown(チャーリー・ブラウンという名の男の子) Rod McKuen

The James Bond Theme Ray Barretto(music by Monty Norman)
007 私を愛したスパイ The Spy Who Loved Me Bond'77 Marvin Hamlisch
ネバーセイ・ネバーアゲイン Never Say Never Again Lani Hall(music by Michel Legrand)

ゴッドファーザー/愛のテーマ Love Theme From "The Godfather" Andy Williams(music by Nino Rota)
ザ・ヤクザ The Yakuza Maurice Laurant Orchestra(music by Dave Grusin)

カサンドラ・クロス The Cassandra Crossing It's All A Game(Love Theme) Jerry Goldsmith

植村直己物語 Theme For Naomi Uemura(愛と冒険のテーマ) Philip Aaberg(piano), Michael Hedges(guitar)

人類創生 Quest For Fire Atra(Theme from Quest For Fire) Newton Family(music by Philippe Sarde)


パイオニア/小石川図書館 連携企画
大塚地域活動センター オープンスペースOos
"サントラ・レコード・コンサート''
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楽しくて面白い映画には、素晴らしい音楽が必ず一緒についています。『スター・ウォーズ』や『ニュー・シネマ・パラダイス』などの迫力あるオーケストラ・サウンド。『ミッション・インポッシブル』や『007シリーズ』などのロックやポップス、ジャズなども取り入れた新鮮なサントラ。そしてジブリやミュージカル映画などの、思わず口ずさんでしまう歌の数々。そんな大人からお子様まで楽しめる名曲たちを、ラジオDJの志田一穂による解説トークとともに、今ブームとなっている“アナログ・レコード”を皆で聴こう!というイベントです。プレイヤーの上で回るレコードや、大きなジャケットを眺めながら、是非一緒に映画音楽を楽しみましょう。小石川図書館にあるレコード・ライブラリーからもピックアップしてきます。
 
会場 大塚地域活動センター オープンスペースOos(中央大学茗荷谷キャンパス2階)
日時 2024年3月20日(祝・水) 14:00~16:30
★無料イベントです!お誘いあわせの上ご来場ください。

パイオニア株式会社による、音を振動に変える体感音響システム=ボディソニックと、スクリーンに映画のビジュアルや解説テキストも映写。映画と映画音楽を“見て、感じて”楽しむための演出も実施いたします。


隣町珈琲にて、映画についての"何か”を語る新企画!
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志田一穗のトークセッション
"されど、映画じゃないか。"
Vol.0 特別編 トークゲスト: 平川克美

隣町珈琲にて、文筆家の平川先生を紹介され、いきなり映画の話で盛り上がった。先生の著作でときどき引用される、小津や成瀬の映画論に留まらず、とても幅広いジャンルをたくさん観て楽しんでおられることにも驚いた。そして先生は一枚のDVDを持ってきて、これ是非観てください、この映画の話をしましょう!と言った。それは、今村昌平監督の伝説的な映画『人間蒸発』(1967)だった...!嘘かホントかわからないドキュメンタリーの問題作。なぜ先生はこんな衝撃作を⁉︎ しかし、たかが映画されど映画、映画って面白いよね…。そうおっしゃっているようにも感じた。これは先生ともっとお話ししなければと思った…!

毎回ゲストの方をお招きし、気になる映画についてひたすらお喋りするというイベント『されど、映画じゃないか。』が3月からスタート!vol.0は文筆家の平川克美先生をお招きして、ドキュメンタリー映画をメインにトークセッションです。本もたくさんの素敵な会場、中延の隣町珈琲へ是非お越しください(オンラインでもok!)

2024年3月23日(土) 
19:00 start(18:30 open)
会場チケット ¥3,000
オンラインチケット ¥2,500
※Peatix(QRコード)から事前にお申し込みください。


好評発売中!!
「映画音楽はかく語りき
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他、いろいろな情報は志田のTwitter @shidakazuho でチェックしてください!

特集「帰ってきた、ぼくの好きな映画音楽
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帰ってまいりました。
まぁこの二人もなんですがそれは置いといて。
では、何が帰ってきたんだという感じですが、
というかそもそも何かを見送っただろうかと。
はい、かつてあったのです。
「ぼくの好きな映画音楽」という自分本位な特集が。
いつしか忘れさられて(忘れちゃってて)
都合のいいタイミングでここに、
“帰ってきた”のであります。
そして中身も相変わらず自分本位な選曲。
いいんでしょうか。
いいんです。
お楽しみいただければ、それで。

OA予定曲…
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ゴーストワールド
フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊
ストップ・メイキング・センス
ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!
イエロー・サブマリン
ストレンジャー・ザン・パラダイス
バンジージャンプする
ムーラン・ルージュ
黄昏
キス・ミー・ケイト
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★新作映画のご紹介
モンタレー・ポップ(モンタレー・ポップ フェスティバル'67)
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海辺の映画館からの手紙 志田一穂
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帰ってきた、という表記は、最近聴き始めていただいた方にとってはなんだかわからないタイトルかと思いますが、「ぼくの好きな映画音楽」という回(特集)を、以前月一でOAしていて、その内容というのは文字通り、自分のお気に入りの映画音楽をアトランダムに選曲してお送りするという、ある意味ネタ切れだからこうして棚からひとつまみしたCDやレコードで構成いたします、などと取られがちですがそうじゃありません。いつも特集と言うと一ジャンルに凝り固まってしまったり、同アーティストばかりの楽曲や、時代も一つに絞り込んでバラエティーが出なかったりすることもあり、そうであればフェイヴァリット・サウンドトラックでさまざまな異種音源の構成を組んでも、それはそれで新鮮に聴いていただけるのではないの?という、そんなことから発送したフリーダム的内容だったわけです。

で、その特集「ぼくの好きな映画音楽」はレギュラー化して結構な回数やっていたんですが、いつしかタイミングを逃して、今月はいいや…となったり、また次にやればね…となったりして、その後、そろそろやるか、いい加減やらなきゃな、でも今度な、なんてことになっていって、結局自然消滅していたのですね。で、ちょっとハッと気づいて、かなり一カテゴリーにハマらないお気に入りサントラが増えてきたなと。そうだ、こういうときのために「ぼく好き」というカテゴリーを作ったんじゃない、アレでまとめればいいじゃない、そういう回があったじゃない!と急激に記憶を復活沸騰させたわけですね。ですから、自分の頭の中に、まさに、「帰ってきた」というワードが盛り上がったのです。めんどくさいですね。でもそういうことなので、この流れをなんなとくわかってくださっている方は恐らく、「お、久々帰ってくるかね」とか「いいから好きなサントラ流しなさいよ」なんて思ってくれていたりするかもでして、であれば嬉しいことこの上ないのであります。
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あともう一つのきっかけとしては、最近増えてきている4Kリマスター・リバイバル上映なんですね。まぁ70s,80s,90sのリマスター上映の多いこと多いこと。自分は特に90s映画に関しては、1992年に大学卒業~就職という流れがあり、とにかく仕事一本やりになってしまって、それまでひたすらに映画を観まくっていた生活からお仕事メインの日常になってしまって全然映画館に行かなくなっていったのですね。それでも21時くらいまでに仕事が終わればレイトショーをやっている映画館へ飛び込んだり、または自宅近くのビデオレンタル屋で一本でも映画を借りて、出来るだけ観る努力はしていたのですが、結局疲れて寝落ちして作品のことを全然覚えていないと。パンフはあるけどこれ観たんだか観てないんだかな状態だったりしたわけです。だから何が言いたいかと言うと、そういう記憶からトんでる作品や、見逃していた作品を、4Kリバイバルの機会を以てして観まくっているってことなんです。

で、そうした作品たちから、へ~こんなイイ音楽だったのかこの映画!という新鮮な発見が多々溜まってきたという。当時リアルタイムで観ていたら絶対すぐサントラ盤を買っていたな~と思ったり。そうして初見であった作品群の中で、お気に入りサントラの筆頭が『ゴーストワールド』のボリウッド・サウンドだったりしたわけです。なんだこれ凄くいいなと。これ番組でかけたいなと。なんだかその一曲だけのために「帰ってきた」なんて言い訳しながらの特集だったりします。そんなノリ、こんなフリーダムで良いのでしょうか?という感じもありますが、“新旧取り混ぜこれまでにない映画音楽番組”と謳っているいるわけなので、まぁこれでいいのだ、と思い込ませております。

OA曲リスト
グーニーズはグッドイナフ Goonies'R'Good Enough 土岐麻子(2008 cover)

ゴーストワールド Ghost World Jaan Pehechaan Ho Mohammed Rafi
フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊
The French Dispatch of the Liberty, Kansas Evening Sun Obituary Alexandre Desplat

モンタレー・ポップ(モンタレー・ポップ フェスティバル'67) Monterey Pop
San Francisco (Be Shure To Wear Flowers In Your Hair) Scott McKenzie
 California Dreamin' The Mamas & The Papas

ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ! A Hard Day's Night Ringo's Theme (This Boy) George Martin and His Orchestra
イエロー・サブマリン Yellow Submarine Yellow Submarine In Pepperland George Martin

ストップ・メイキング・センス Stop Making Sense Once in a Lifetime (Live) Talking Heads

ストレンジャー・ザン・パラダイス Stranger Than Paradise I Put A Spell On You Screamin' Jay Hawkins
バンジージャンプする Bungee Jumping Of Their Own Oh 君は美しいひと Park Ho-Jun(vocal : Kim Yeon Woo)

ムーラン・ルージュ Moulin Rouge!  El Tango De Roxanne Ewan McGregor, Jose Feliciano & Jacek Koman

黄昏 On Golden Pond Main Theme(Cinemagic ver.) Dave Grusin 

エマニエル夫人 Emmanuelle Pierre Bachelet
★Nicol Rockさんご希望

キス・ミー・ケイト Kiss Me Kate So In Love Cole Porter  


小石川図書館レトロシネマ
「オズの魔法使い」上映会決定!
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パイオニア/小石川図書館 連携企画
大塚地域活動センター オープンスペースOos
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楽しくて面白い映画には、素晴らしい音楽が必ず一緒についています。『スター・ウォーズ』や『ニュー・シネマ・パラダイス』などの迫力あるオーケストラ・サウンド。『ミッション・インポッシブル』や『007シリーズ』などのロックやポップス、ジャズなども取り入れた新鮮なサントラ。そしてジブリやミュージカル映画などの、思わず口ずさんでしまう歌の数々。そんな大人からお子様まで楽しめる名曲たちを、ラジオDJの志田一穂による解説トークとともに、今ブームとなっている“アナログ・レコード”を皆で聴こう!というイベントです。プレイヤーの上で回るレコードや、大きなジャケットを眺めながら、是非一緒に映画音楽を楽しみましょう。小石川図書館にあるレコード・ライブラリーからもピックアップしてきます。
 
会場 大塚地域活動センター オープンスペースOos(中央大学茗荷谷キャンパス2階)
日時 2024年3月20日(祝・水) 14:00~16:30
★無料イベントです!お誘いあわせの上ご来場ください。

パイオニア株式会社による、音を振動に変える体感音響システム=ボディソニックと、スクリーンに映画のビジュアルや解説テキストも映写。映画と映画音楽を“見て、感じて”楽しむための演出も実施いたします。


隣町珈琲にて、映画についての"何か”を語る新企画!
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志田一穗のトークセッション
"されど、映画じゃないか。"
Vol.0 特別編 トークゲスト: 平川克美

隣町珈琲にて、文筆家の平川先生を紹介され、いきなり映画の話で盛り上がった。先生の著作でときどき引用される、小津や成瀬の映画論に留まらず、とても幅広いジャンルをたくさん観て楽しんでおられることにも驚いた。そして先生は一枚のDVDを持ってきて、これ是非観てください、この映画の話をしましょう!と言った。それは、今村昌平監督の伝説的な映画『人間蒸発』(1967)だった...!嘘かホントかわからないドキュメンタリーの問題作。なぜ先生はこんな衝撃作を⁉︎ しかし、たかが映画されど映画、映画って面白いよね…。そうおっしゃっているようにも感じた。これは先生ともっとお話ししなければと思った…!

毎回ゲストの方をお招きし、気になる映画についてひたすらお喋りするというイベント『されど、映画じゃないか。』が3月からスタート!vol.0は文筆家の平川克美先生をお招きして、ドキュメンタリー映画をメインにトークセッションです。本もたくさんの素敵な会場、中延の隣町珈琲へ是非お越しください(オンラインでもok!)

2024年3月23日(土) 
19:00 start(18:30 open)
会場チケット ¥3,000
オンラインチケット ¥2,500
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特集「歌は世につれ映画音楽につれ
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特集は、歌に世につれ映画音楽につれ…
という、なんだか
いきあたりばったり的なタイトルをつけましたが、
これにはちゃんと意味があってですね、
歌は時代を映す鏡であると。
音楽の様相は、時代時代を反映し聴かせてくれる、
重要な調べたちなのだと。
つまりは世につれ奏でられている、
そしてそれが、やはり映画の中にも携わっていると。
歌は世の姿を映し出し、映画音楽もまた然り。
本当は一時間では表現しきれないテーマなんですが、
まずは一度、トライアルでございます。

OA予定曲…
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オズの魔法使
若草の頃
スタア誕生
ウォンカとチョコレート工場のはじまり
バービー
ウィッシュ
ONCE ダブリンの街角で
スタンド・バイ・ミー
プリティ・ウーマン

★新作映画のご紹介
ARGYLLE/アーガイル
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海辺の映画館からの手紙 志田一穂
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本日(3/1)は日比谷図書文化館にてアカデミー賞映画の講演を行っていて、ちょうど今終わってドタバタしているところなのではないかと思うのですが、今回アカデミー賞授賞式のリサーチをいろいろとしていて、こと音楽についての賞というものが、いかに時代時代でその賞の内容に変化が生じてきたかということを知りました。基本には「作曲賞」というものがありまして、それとは別に「歌曲賞」すなわち「主題歌賞」があるのですね。しかし40年代になるとミュージカル映画の全盛期になっていったので、「ミュージカル映画音楽賞」なんてのも別途設けられたのです。これは60年代頭まであったのですが、やがてそれもまた「作曲賞」に統一されていったと。どうしてかと言うと、単に歌って踊って楽しむ従来のミュージカル映画が激減していたからということと、60年代はとても喧噪とした時代で、ミュージカル映画自体にもメッセージ性が色濃く出てきて、他の劇映画と同等に扱われ始めたということもあったようです。「ミュージカル映画音楽賞」は60年代後半に2年間だけ復活したりするのですが、結局また「作曲賞」に統一されていくのですね。そしてまた90年代に10年間くらい今度は「ミュージカル・コメディ音楽賞」という、ひとくくりにしたような賞が現れたりするんですが、でもやっぱりまた「作曲賞」に戻ると。もう時代時代でいったり来たりな音楽賞なわけです。

で、唯一ずーっとある音楽賞が「歌曲賞=主題歌賞」なんですね。これには、そうか~とちょっと納得してしまいました。なんだかんだ言ってテーマソングがある映画って必ずあるわけでして、その賞こそが「映画」と「音楽」を、作品的にもビジネス的にも繋げる賞なんですよね。「作曲賞」はあくまでもインストゥルメンタル。だから歌ものも別途フィーチャーしていたということなんですね。「ミュージカル映画」に関しては特別なジャンルとしての捉え方で、もちろん表題的だったりメインテーマソングがあればそれが「主題歌賞」の対象になったわけです。で、ちょっと映画の中の「歌」に注視して集めてみるのもいいなと。
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そうなるとどうしても80年代のロック&ポップスだったり、70年代のシンガーソングライター系に走ってしまうんですが、今回はもうちょっと変化球で選曲しました。主役や脇役が歌う劇中歌とか、映画タイトルにもしてしまった人気曲たちとか。そして新作映画各種、『アーガイル』や『ウィッシュ』との出会いも大きかったんですね。前者はびっくりするような布陣の楽曲(ボーカル曲)がばんばん登場しますし、後者はすっかり定番となった自然と音楽がドラマの中にフィーチャーされるのが楽しいディズニー・アニメです。こうした映画の在り方含め、やはり時代時代にて音楽の存在は鏡のようにさまざまな現況を映し出し、また聴かせてくれるなと思うわけです。
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OA曲リスト
ARGYLLE/アーガイル Electric Energy  Ariana DeBose,Boy George & Nile Rodgers
ARGYLLE/アーガイル Get Up And Start Again  Ariana DeBose

オズの魔法使 Over The Rainbow   Judy Garland

若草の頃 Meet Me In St. Louis  Judy Garland
スタア誕生 A Star Is Born  The Man That Got Away (LIVE)  Judy Garland

ウォンカとチョコレート工場のはじまり Pure Imagination  Timothée Chalamet
バービー I'm Just Ken  Ryan Gosling

ウィッシュ This Wish  Ariana DeBose
ONCE ダブリンの街角で Falling Slowly GlenHansard & Markéta Irglová

スタンド・バイ・ミー Stand by Me  B.E.King
プリティ・ウーマン Pretty Woman  Roy Orbison

ドラゴンタトゥーの女 Immigrant Song  Karen O & Trent Reznor/Atticus Ross
★なんとなく鈴木さんご希望

ARGYLLE/アーガイル Now And Then  The Beatles
ARGYLLE/アーガイル Now And Then(Argylle Synphony)  Lorne Balfe & Adam Price


小石川図書館レトロシネマ
「オズの魔法使い」上映会決定!
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特集「アカデミー賞受賞作の素晴らしき音楽世界
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いよいよアカデミー賞授賞式が近づいてきたので、
ここらで一つ、関連特集でございます。
3月1日には連動してアカデミー音楽賞についての
講演も日比谷図書文化館で行います。
やっぱり映画についていろいろと語るには、
このアカデミー賞とやらを避けては通れないですよね。
とにかく刺激的な楽曲ばかり。
是非堪能していただきたいと思います。

OA予定曲…
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン
イル・ポスティーノ
イングリッシュ・ペイシェント
フル・モンティ  
ブロークバック・マウンテン
バベル
スラムドッグ$ミリオネア
ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日
グランド・ブダペスト・ホテル
ヘイトフル・エイト
ブラックパンサー
ジョーカー
西部戦線異状なし
哀れなるものたち
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海辺の映画館からの手紙 志田一穂
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アカデミー賞作品を特集するのははじめてだったかなぁ、まぁはじめてだろうなぁ、なんてぼんやりしていたんですが、念のため調べてみようとOAリストを確認すると、なんと2021年4月と2022年4月に計2回もやっておりました。完全に忘れているとはヤバいですよね。で、それを思い出してからさらにビビったのは、「まさか今回とダブっている作品はないだろうな?」と。もう200回もやってるとボケボケなのか、何をかけたのかも完全にトんでいるようでして。即行で楽曲リストも確認しました。そして気づくわけです。いやいやいや、これまでのアカデミー賞特集はいわゆる「作品賞」を獲った映画たちの音楽だからさ。今回はあくまでもアカデミー「音楽賞(作曲賞)」を獲った作品の特集だからさ。ということはアカデミー賞ってことだけで中身は違うんじゃないのと。しっかりしなさいよと。ちょっと自ら言い聞かせたりしまして。だけど、いやいやそれでも何かのダブりがあるかもしれんじゃないのと二度目のアタフタに陥りまして、念のためしっかりと確認したわけです。それが下記ですね。

#56 アカデミー賞の旋律を聴く(2021年4月25日OA)
風と共に去りぬ Tara Theme Max Steiner
カサブランカ As Time Goes By Dooley Wilson
巴里のアメリカ人 An American In Paris George Gershwin
戦場にかける橋 The Bridge Of The River Kwai Malcolm Arnold
ディア・ハンター Cavatina John Williams(guitar)
クレイマー・クレイマー Mandolin Concerto, The Gordion Knot Unty'd
カッコーの巣の上で One Flew Over The Cockoo's Nest Jack Nitzsche
ガンジー Gandhi Ravi Shankar / George Fenton
炎のランナー Chariots of Fire Vangelis
ドライビングMissディジー Driving Miss Dizzy Hanz Zimmer
黄昏 On Golden Pond Dave Grusin

#106 アカデミー賞はかく語りき(2022年4月10日OA)
風と共に去りぬ Tara Theme Max Steiner
ベン・ハー Ben-Hur Miklós Rózsa
ロッキー Take You Back〜Gonna Fly Now Bill Conti
炎のランナー Chariots of Fire Titles Vangelis
ウエストサイド・ストーリー Leonard Bernstein , John Williams
パワー・オブ・ザ・ドッグ Requiem For Phil Jonny Greenwood
コーダ あいのうた Both Sides Now Emilia Jones
レベッカ Rebbeca Franz Waxman
フォレスト・ガンプ Forrest Gump Alan Silvestri

というわけで、おぉ…一曲も被っておりませんでした。そりゃそうなんですけど、ちょっと不安になりましたもので。というより、既にこの2回とも「風と共に去りぬ」でスタートしているってのがなんともはやですね。100回を越えたあたりからどうも紹介したんだかしてないんだか覚えていないままOAしちゃっていた曲、結構あると思うんですよね。記憶があいまいなので、いいからかけてしまえ!となっていたのも確かです。
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しかしそこそこの作品群を選曲していましたね。タイトルを見ただけでも楽曲のメロディーが頭の中でこだまします。今回はそういうの、ちょっと無いかもしれません…。これも、そういえば…なのですが、今回は歴代の、というよりは、主に「最近作」を選曲していたのでした。それを先に思い出せばやっぱり「そもそも被るわけないじゃん!」となるのに、まったくボケボケ&ビビりで困ったものです。とにかく近作ですね。目立ったテーマ曲が果たしてあるわけでもなく、音楽そのもののクオリティーが、その新しさと、多様性と、それゆえの斬新さが決め手となって受賞した作品(音楽)ばかりですので。
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でもこれ、聴いてみるととても面白いと思います。単純に「時代」が見えてきますよね。音楽の進化というものも少なからず感じられる。割と目立つのはアフリカン・リズムやトラディショナルを感じさせるサウンドたちでしょうか。90年代にワールド・ミュージックが流行って、当時としては新しいと思えた音楽たちに出会ったことをいろいろ思い出します。特に2010年代の受賞音楽たちにはその傾向が強いですね。やはり20年周期で傾向というものはアップデイトされつつ戻ってくるものではないでしょうか。それからもちろん、一番新しい作品たちの音楽も用意しました。キラーズ、哀れ、といった問題作たちは作曲賞とともにもちろん作品賞にもノミネートされています。これらの楽曲たちも刺激的なものばかりです。特に哀れ=「哀れなるものたち」の音楽は凄い。そしていまだに作曲のイェルスキン・フェンドリックスという人物が一体どこの誰なのかもよくわからない。これからも頑張って、いろいろ記憶をしっかり携えながら、映画という映画についていかなくてはです。


OA曲リスト
#204 特集『アカデミー賞受賞作の素晴らしき音楽世界』

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン Killers of the Flower Moon (Intro) The Sacred Pipe~Osage Oil Boom Robbie Robertson

イル・ポスティーノ Il Postino Luis Bacalov
イングリッシュ・ペイシェントThe English Patient Gabriel Yared
フル・モンティ The Full Monty Anne Dudley  

ブロークバック・マウンテン Brokeback Mountain Gustavo Santaolall
バベル Babel Two Worlds, One Heart Gustavo Santaolalla

スラムドッグ$ミリオネア Slumdog Millionaire Jai Ho A.R. Rahman

ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日 Life of Pi Pi's Lullaby Mychael Danna
グランド・ブダペスト・ホテル The Grand Budapest Hotel Mr. Moustafa Alexandre Desplat
ヘイトフル・エイト The Hateful Eight Overture Ennio Morricone

ブラックパンサー Black Panther United Nations Ludwig Göransson

ジョーカー Joker Call Me Joker Hildur Guðnadóttir
西部戦線異状なしIm Westen nichts Neues All Quiet On The Western Front Volker Bertelmann

哀れなるものたち Poor Things Poor Things Finale and End Credits Jerskin Fendrix 

日比谷図書文化館 日比谷カレッジ 講演会
「時をかけて、映画音楽の歴史の旅へ
アカデミー賞受賞作の素晴らしき音楽世界」
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日時 2024年3月1日(水) 19時~20時30分 ※講演75分+質疑15分
   ※開場18時半からアナログ・レコードによる志田のDJプレイあり。
場所 日比谷図書文化館 地下1階コンベンションホール(大ホール) 
講師 志田一穂

1929年から始まった米国アカデミー賞授賞式。時代を重ねていく度にその式典は華やかさを増していき現在では年に一度の映画祭典として親しまれ、また世界中から注目の的を浴びています。その栄誉ある受賞作品を彩る音楽たちにはどのようなサウンドとメロディーが溢れていたのでしょうか。そもそも作曲賞、歌曲賞部門は最初からはありませんでした。それはいつから生まれたのか?歴代最多受賞作曲家は?そんな解説とともに今回も映画と音楽を楽しく紹介していきます。


小石川図書館レトロシネマ
「オズの魔法使い」上映会決定!
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好評発売中!!
「映画音楽はかく語りき
   いつか見た映画、時をかける音楽」志田一穂・著

志田一穂(ジョニー志田)、初の著書、好評発売中です!
2022年4月27日発売(ユニコ舎より) ★ご購入はコチラ
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他、いろいろな情報は志田のTwitter @shidakazuho でチェックしてください!

特集「映画に熱き魂こめて!~サム・ペキンパー監督生誕に捧ぐ
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この特集の発想の元になったのが、
巨匠サム・ペキンパー監督の存在です。
彼の誕生日が2月21日。
じゃあペキンパーで行こう!
だけどペキンパーだけだとあんまりだから、
その他、激しい映画たちも揃えようじゃないか!
ということになったわけです。
とにかく圧倒的迫力に満ちた作品たち。
そのサウンドトラックとともに、是非お楽しみください!

OA予定曲…
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ワイルドバンチ
ガルシアの首
メトロポリス(1927)
メトロポリス(1984)
フィッツカラルド
ゴッドファーザー
ワン・フロム・ザ・ハート
コミック雑誌なんかいらない!
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ
ウエスタン

★新作映画のご紹介
枯れ葉
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海辺の映画館からの手紙 志田一穂
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劇場の大きなスクリーンで映画を観ているとき、なんだなんだこれは凄いなと呆気にとられる作品とか、ありますよね。物凄い迫力の映像と音楽で圧倒されたりする作品。昨今のCGによる観たことも無い映像体験はともかく、CGなんてない時代には、さらにもっとパワフルな映像を作り出していた作品もたくさんあったと思うんですね。つまりリアルにやりきってい時代です。今回はそうした、圧倒されるほどの熱き魂が込められた映画たちを集めた特集、ということなのです。

そしてこの特集の発想の元になったのが、巨匠サム・ペキンパー監督の存在です。彼の誕生日が2月21日ということでとても近いということに気づいて、あぁペキンパーの映画はあまり紹介していなかったなと。しかも傑作「ワイルドバンチ」などはサントラも素晴らしかったじゃないかと。じゃあペキンパーで行こう、だけどペキンパーだけだとあんまりだから、その他、激しい映画たち(「ワイルドバンチ」はとにかく熱く激しい!)を揃えようじゃないかということにしたわけです。と言っても、毎度のことながら時間の許す限り、かつ独断的なチョイスではありますが…。

まず映画と心中覚悟の男気監督ペキンパーとくれば、僕としては映画のためなら命をも投げ出す、みたいな監督、フランシスFコッポラを並べてしまうんですね。もう「地獄の黙示録」なんか自殺を考えながら作りきったという、まさに生死の際で戦っている監督ですよ。彼の作品もチョイスしようと決めました。お馴染みですが定期的に爆音で聴きたくなる「ゴッドファーザー」と、実はやりすぎ凝りすぎで逆にクレイジーな「ワン・フロム・ザ・ハート」もカップリングしました。これは、わかる人にはわかるチョイスですね(笑)。

そしてマニアックなところではニュー・ジャーマン・シネマの雄、ヴェルナー・ヘルツォークですね。この人はそうそう命は投げ出さない。その代わりにいくらでも人を殺しちゃうような非道極まりない監督ですね(笑)
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今回の特集ビジュアルを見ていただきたいのですが、これヘルツォーク監督の代表作「フィッツカラルド」のサントラジャケットをアレンジしたものなんですね。ジャケットは別にどうでも良くてこの写真です。
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山の谷に引っかかったかのように鎮座している旅客船。なんで海や河にいなきゃならないドでかい旅客船、しかも豪華客船が、こんなところに打ち上げられてんのよと。いえ、打ち上げられたんじゃなくて、河が下れないので山を越えて行くぞって、ホントに山登りさせているんです。船に。そういう物語だからミニチュア特撮とかいろいろな表現方法があるよね?なんてゴマカシは一切通用しないのが、このヘルツォーク監督なんですね。だから実際にやっちゃっているわけです。もう大変な撮影現場ですし、そんなロケを喜々としてやってしまう、それがこの監督なんですね。狂ってます。しかしそうして狂って撮った映画の迫力は、もうハンパないです。大傑作なのです。
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同様にドイツのトンデモ監督がサイレント時代から活躍されていたフリッツ・ラング監督です。彼の「メトロポリス」は今観ても圧巻です。巨大なセットに何百人というエキストラを総動員して未来の都市の栄華と衰退を表現したと。1920年代ですから、どれだけの予算をつぎ込んで撮影に挑んでいたのか計り知れない。まさに破格としか言いようがない伝説のSF超大作ですね。この映画は戦争によってフィルムがほとんど消失してしまったのですが、その幻となった作品の焼き増しフィルムなどを全世界からかき集められ、現在は復刻リマスター版として観れるようにはなっています。しかしさすがそれだけのカリスマ・レジェンド作品なので、世の映画人やアーティストたちが、リマスタリングされるまではこぞってフィルムの断片たちをコレクションしていたと。その筆頭コレクターが「フラッシュダンス」や「ミッドナイトクロス」の音楽プロデューサー、ジョルジオ・モロダ―なんですね。彼が80年代にMTVのようなアレンジングで復活させた「メトロポリス」もまた執念の一作でしたので、今回ははじめて二作の「メトロポリス」をメドレーでお送りします。

このように圧巻の作品からは、やはりそれだけの力が観る者に伝わり、語りつがれてどんどん伝説化していきますよね。ペキンパー監督の「ワイルドバンチ」も然りで、西部劇やマカロニ・ウエスタンをことごとくブッ飛ばした美しき“死のダンス”のアクション・タッチは、もう観ながら完全硬直状態で、それもまた、先ほどのモロダ―よろしく作品に影響を受けたジョン・ウーなどに引き継がれたり、とにかくその斬新さこそはどんどんフォロワーを増やし、次の新たな映像表現へと受け継がれていくと、それが映画の繋がりということなんでしょうね。そういう体験、若手映画人たちにはこれからもたくさん体験していってほしいと思っています。では、まずは音楽世界で追体験を‥‥。

OA曲リスト
★新作映画のご紹介
枯れ葉 Kuolleet Lehdet(枯葉)  Olavi Virta
Syntynyt suruun ja puettu pettymyksin(悲しみに生まれ、失望を身にまとう)
Maustetytöt

ワイルドバンチ The Wild Bunch Jerry Fielding
ガルシアの首 Bring Me the Head of Alfred Garcia

メトロポリス(1927) Metropolis Der Turmbau von Babel Gottfried Huppertz(Rundfunk-Sinfonieorchester Berlin)
メトロポリス(1984) Metropolis Love Kills Freddie Mercury

フィッツカラルド Fitzcarraldo  Als Lebten Die Engel Auf Erden Popol Vuh

ゴッドファーザー The Godfather The Godfather Waltz Nino Rota
ワン・フロム・ザ・ハート One from the Heart This One's From The Heart Tom Waits & Crystal Gayle

コミック雑誌なんかいらない! 大野克夫 

さらば青春の光 Quadrophenia I've Had Enough(ぼくはもうたくさん) The Who 
★WOLFMANさんご希望

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ Once Upon A Time In America Cockeye's Song Ennio Morricone
ウエスタン Once Upon A Time In The West Ennio Morricone

日比谷図書文化館 日比谷カレッジ 講演会
「時をかけて、映画音楽の歴史の旅へ
アカデミー賞受賞作の素晴らしき音楽世界」
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日時 2024年3月1日(水) 19時~20時30分 ※講演75分+質疑15分
   ※開場18時半からアナログ・レコードによる志田のDJプレイあり。
場所 日比谷図書文化館 地下1階コンベンションホール(大ホール) 
講師 志田一穂

1929年から始まった米国アカデミー賞授賞式。時代を重ねていく度にその式典は華やかさを増していき現在では年に一度の映画祭典として親しまれ、また世界中から注目の的を浴びています。その栄誉ある受賞作品を彩る音楽たちにはどのようなサウンドとメロディーが溢れていたのでしょうか。そもそも作曲賞、歌曲賞部門は最初からはありませんでした。それはいつから生まれたのか?歴代最多受賞作曲家は?そんな解説とともに今回も映画と音楽を楽しく紹介していきます。

好評発売中!!
「映画音楽はかく語りき
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志田一穂(ジョニー志田)、初の著書、好評発売中です!
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特集「200回記念大ご希望曲大会 vol.3 完結編
phonto (1)
なんとも3週に渡っての200回記念となりました。
嬉しい限りでございます。
ここまでなかなかOAされなかった皆様、
大変お待たせいたしました。
きっとあなたの曲とメッセージ、
OAされると思います。
いやここまで引っ張ったんだから
OAされなかったら怒るわ!
という方もいるでしょう。
安心してください。
かかりますからね(間違いがなければ)。
というわけでvol.3、200回記念完結編!
今回もまた素晴らしいご希望曲の数々です!!

OA予定曲…
今回も事前発表はなしで。
聴いてからのお楽しみでございます。

海辺の映画館からの手紙 志田一穂
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ようやく完結編となる大ご希望曲大会であります。番組のクルーにも度々言われることですが、こうしてご希望をいただく方やSNSでアクセスしてくださる方々だけがリスナーではありませんので、そこだけはお忘れなくと。つまり、普通に聴いてくださっているだけの方々だってたくさんいらっしゃるので、番組内でのやりとりに偏りが現れないよう気を付けましょうと、そう助言してくれているのですね。確かにそうなんです。かつてそう言われて、「そうだろうな」と。それは自分自身が中高生ぐらいのときにラジオ番組を聴いていて、いろいろな方がハガキや電話でリクエストしたり、さらには電話で出演していたりするリスナーもいたなと。自分はそういうの、極めて何を思うことなく(それが特別なことと感じずに)楽しく聴いていたんですが、それは恐らくパーソナリティーの方が、とは言え基本的にはバランスよくそれらを捌いていたからこそ、普通のリスナーである自分にとってもバランスの良い番組構成として受け取れていたのだろうなと。

何が言いたいのかと言うと、バランスって大事だな、ということです。発信する側としてのバランス感覚ですね。総体的に中心地からどの角度にも中立して向かう考え方、とでも言うのでしょうか。当たり前なんですが、持論を押し付けたりアジテーションになっていったりというのも当然ご法度ですし、そもそもそういう無神経なDJ/パーソナリティー、好きではなくてですね。はっきり言ってそういう方の番組はNOアクセスなのですが、反面教師で自身の番組もそうはならないようにしようと思ったりしています。大体が紹介する映画の幅も多種多様ですから、はなっからバランス感覚がなければ成立していないわけで、じゃあ発信者としてはどうなんだということになるわけです。番組内ではよくても、たとえば前述したように、SNSとか、外側での交信については確かに絞り込まれた世界、しかもイベントなどリアルな集まりになるとどうしても東京近郊に偏ってしまうと。昨今の活動は電波とリアル、双方でのアプローチなので、実際は偏向性が現れているかもれないなと思ったりするのですね。

とは言えSNSにて活発にアクセスしてきてくださる方々のありがたさたるやです。とは言えリアル・イベントに来てくださる方々のなんとも感謝すべきありがたさたるや、なのです。だから今以上に気を付けながら皆さんと交流していきたい。かつ、お顔が見えないリスナーの方々も含めて、すべてにおいてこの映画音楽番組を、ホスピタリティーを含んだエンターテイメントとして発信し続けたいと思いますし、また根本的に、コミュニケーション・プログラムでもありたい、とも思っています。まぁ結局ホスピタリティーもコミュニケーションも映画そのものが持っている“特別な力”だと思いますし、それをしっかりと全方位に伝えていくことがすべての答えだったりするのだとも感じています。
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で、話は変わりますが、なんとなくその延長線上でこんなことも思ったんです。先日サントラのレコード・コンサートなるイベントを開催したのですが、これは文字通り映画音楽のレコードを廻しながら解説トークもやっていくというものでして、映画のテーマ曲を聴いてもらって、ワンコーラス経ったら少しボリュームを落として、そこから作品の解説をお送りすると。それを延々続けていくと。要するにこれですね、自分でやっていて、なんだかラジオの公開生放送みたいだなと思ったのです。音楽の出し入れもマイクの調整も、選曲も構成もトークもすべてワンオペでやって、そうかこのスタイルであればいつもの番組みたいで良いなと。実際には雰囲気も違ければしノリも違うんですが、何気に土台は一緒。これならラジオとイベント、共通した楽しみ方があるなぁと。

でもそんなのこれまでも講演というスタイルでやってきているじゃないのと言われるかもですが、講演はあくまでも講演で、パソコンから作りこんだパワーポイントを順番に投射して、ある意味脱線しないようしっかりと時間内に話を完結させるという、いわばシナリオ通りなお話会なわけです。だけどレコード・コンサートは、今回やってみてかなり脇道にそれたりしながらのライブ感があったんですね。それはまるでかつてフロアでレコードを廻していたDJプレイのような感じだったんです。で、そのレコード・コンサートではお客様たちの空気感もいい感じで、まさにコミュニケーションが生まれた空間になっていったんですね。ラジオ番組でSNSやご希望曲のやりとりしているあの空気感=雰囲気が、見事に立体的となってニア・イコールとなったものだなと強く感じたのです。で、そこにもやはりホスピタリティーというメッセージが、即興的に現れていったんですね。他人事みたいに言ってしまうのですが、まったくシナリオがない中でも、気づけば『ニュー・シネマ・パラダイス』のレコードをかけながら映画の素晴らしさを訴えている自分がいると。気づけば『ライムライト』のレコードを手にとって、チャップリンのこと、サイレント映画時代のこと、今は昔だけど昔を知らねば何が映画だと訴えている自分が、いきなりポっと現れていたのです。

これまで、どうして今、自分はこうして映画について話したり語ったりしているのか?という問いが渦巻いていたのですが、たぶん恐らくそもそも、自分の中にはそうした確固たる思いがたくさんあって、それをメッセージとして具象化しながら生きてきたんだなと。それが例えば自主製作の8ミリ映画や16ミリ映画、オリジナルの楽曲やオリジナルの小説と、そうしたものによって表現されてきたのだなと再認識したのです。仕事の現場につくようになってからも、自分がやりたくないテーマの映画や映像作品には決して手を出さなかったし、これならばやるべきとか、これならば手を貸そうとか、そうした判断もきっちりしてきたなと。そうした、言葉を選ばずに言えば“自己本位”だったことも思い出したのです。まぁ勝手にやってきた在職時代でしたし反省することばかりなのですが、しかし今、個人となった流れの中、話す仕事、喋る仕事となったとき、ラジオだろうがイベントだろうが結局自分の考えを発信しているわけで、そういう、結果的に自然なスタンスで自身を発信しているのであれば、今いろいろとやっていることには少なからず意味というか目的というか、使命みたいなものがあるんだなぁ、あるいは、あるんじゃないかなぁと、ちょっと思ったりしたのです。自問自答するのもいいけれど、アクションを起こしていることが継続している以上、自分自身にそのスタイルが合っていると自覚しながらやっていくべき、ということなんでしょうね。

よくわからない話になりましたが、そうしたやり方、自己本位的内容ですがホスピタリティーとコミュニケーションをメッセージ化していくというスタンスでやっていることには変わりはございません。であけばきっと、何ごとも全方位に向けて偏ることなく届けることができるかもしれないと。そうやって多くの広がりを作れていけたらなとも思うのですね。

OA曲リスト
#202  特集『200回記念大ご希望曲大会 vol.3 完結編』

恋人たちの予感 When Harry Met Sally  It Had To Be You  Harry Connick Jr
Myuqueさんご希望

タクシードライバー  Taxi Driver  Main Theme  Bernard Herrmann
The Nightflyさんご希望

ローズ The Rose  Bette Midler
エリカさんご希望

カサノバ Il Casanova di Federico Fellini  Venezia, Venaga, Venusia  Nino Rota
しえさんご希望

処刑ライダー The Wraith  Where's the Fire  Tim Feehan
ナヨンさんご希望

許されざる者 Unforgiven  Claudia's Theme  Lennie Niehaus 
ガンスさんご希望

戦場のメリークリスマス Merry Christmas, Mr. Lawrence  ST  坂本龍一
アビコさんご希望

キンキーブーツ Kinky Boots  In These Shoes  Kirsty MacColl
ラディッシュさんご希望

レオン Léon  Shape Of My Heart  Sting 
ゴスマニエさんご希望

奇跡の丘 Il Vangelo Secondo Matteo  Gloria  Luis Bacalov
イルコンテロッソさんご希望

アベンジャーズ/エンドゲーム Avengers: Endgame  It’s Been A Long Long Time  Kitty Kallen
あやぞうさんご希望

★新作のご紹介(絶賛公開中)
コット、はじまりの夏 The Quiet Girl  Stephen Rennicks


Johnny & George On The Road volume.3
-ビートルズ映画の音楽世界!-
phonto (2)

ビールとロックのトークイベント第3弾は遂にビートルズ映画の音楽世界を語りまくります!ビートルズイベントは多々あれど、ビートルズ映画についてはなかなか無いのでは。しかも昨今何かと言うとドキュメンタリー映画としてビートルズが取り上げられていますが、そんな有象無象なビートルズ映画も紹介し徹底的にこき下ろします!

Bar461 (東京都新宿区舟町12 1F)
2024年2月16日(金) 19:00~
¥3,000 + drink order
申し込み受付 Bar461 / 03(3358)7283
※定員になり次第受付終了します。


開催直前、今年も米国アカデミー賞授賞式の季節!
その前に受賞音楽の歴史を振り返りましょう!

日比谷図書文化館 日比谷カレッジ 講演会
「時をかけて、映画音楽の歴史の旅へ
アカデミー賞受賞作の素晴らしき音楽世界」
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日時 2024年3月1日(水) 19時~20時30分 ※講演75分+質疑15分
   ※開場18時半からアナログ・レコードによる志田のDJプレイあり。
場所 日比谷図書文化館 地下1階コンベンションホール(大ホール) 
講師 志田一穂

1929年から始まった米国アカデミー賞授賞式。時代を重ねていく度にその式典は華やかさを増していき現在では年に一度の映画祭典として親しまれ、また世界中から注目の的を浴びています。その栄誉ある受賞作品を彩る音楽たちにはどのようなサウンドとメロディーが溢れていたのでしょうか。そもそも作曲賞、歌曲賞部門は最初からはありませんでした。それはいつから生まれたのか?歴代最多受賞作曲家は?そんな解説とともに今回も映画と音楽を楽しく紹介していきます。

好評発売中!!
「映画音楽はかく語りき
   いつか見た映画、時をかける音楽」志田一穂・著

志田一穂(ジョニー志田)、初の著書、好評発売中です!
2022年4月27日発売(ユニコ舎より) ★ご購入はコチラ
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他、いろいろな情報は志田のTwitter @shidakazuho でチェックしてください!

特集「200回記念大ご希望曲大会 vol.2
phonto (1)
201回ですね…。
相変わらず200回に到達したぐらいで
大騒ぎなう、なわけですが、
これがまた本当に楽しいものなんですね。
何が楽しいって、
皆様からのご希望曲を並べたときの
圧倒的な多彩さなんです…。
しかもたくさんいただいたので、
記念大会は続編、vol.2ですよ。
楽しい上に嬉しさ倍増。
幸せな気持ちで、またまたご希望曲、
OAさせていただきます。

OA予定曲…
今回も事前発表はなしで。
聴いてからのお楽しみでございます。

海辺の映画館からの手紙 志田一穂
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そんなわけでご希望曲が多彩で素晴らしいって話なんですけれども、先週の番組でも申し上げましたが、うわーこの映画があったじゃないか、とか、ひゃーこんな映画あったんだ、とか。または、ちょ、この映画の曲ってこんなに良かったんだ!とかですね。とにかく新鮮な発見ばかりなわけです。こんなことなら毎月一回ご希望曲大会やった方が自分的には一番勉強になるだろうと、それぐらいのことを思ってしまいましたね。

だけどそれだけ未知のサントラもあるわけですから音源探しも大変は大変です。それでもやりがいがあるからやめられない。何故なら一作品サントラストックが増えるってのは番組にとってとても大切なことなので。選曲ってどうしても自分の好きな作品が多くなりがちじゃないですか。誰かさんみたいにシー〇や、〇イル・〇ジャースばかりかけていてはねぇ(ぐはは)。まぁそれは冗談として、とにかく新規で知るサントラ、とても貴重なんです。今回もありますですよ、うわこれヤバ!って曲たちがチラホラと。しかもテーマ曲ではない、サントラ盤の中に潜んでいる名曲だったりするとさらに重要ですよね。これがまた嬉しい発見なんです。テーマ曲ばかりに目が(耳が)いってしまうでしょう。実際自分もそうすべてを聴いてチェックできているわけではないので。だから嬉しい。こんな曲、持っていたアルバムに入っていたのねという発見が。もうつまり嬉しいことだらけなわけですね。
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だけどそもそもそうしたサントラ探しは日頃からしているんじゃないのか?リスナー様からのご希望曲任せにしていて良いのか?と思われるかもなんですが、決してそんなことはなくてですね。とにかく観る映画観る映画すべてに耳をそばだてて良きサントラはないか?テーマ曲はどうだ?と、まるで狩りに出たマタギのように殺気だったりしているんですよ。でないとホントに聴き逃したらもったいないですからね。いい映画でいいシーンだと当然いいサントラがかかってイイな~なんて楽しんで観ていると曲の特徴も忘れてしまうと。でもいや確かに良かったあの曲をゲットせねばと、ラストのエンドロールにてその曲のクレジットをしっかり確認せねばならないわけですね。BGMなら音楽担当のコンポーザーがわかっているからいいのですが、挿入曲(既成曲や歌もの)だったりするともうこれはクレジットチェックでしか確認できないので。試写会であれば宣伝担当の方にその後お聞きして音源を手配していただいたり、オンライン試写だったらクレジットを一時停止して書き留めればいいと。でもロードショー中の劇場だとそれらは無理ですからね。映画が終わった後の余韻噛みしめるどころじゃないんですよ。まずはチェックしないとですから。
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あとはですね、この番組を初めてからサントラマニアの友人たちが増えまして、彼らがよくサントラDJイベントを開催しているんですね。自分もたまにサントラDJイベントやってましたが、全然レベルが段違い。ナニコレサントラ大会なわけです。つまりレア盤マニア盤びっくり盤のサントラオンパレードってことです。これがもう勉強させていただくために足しげく通ってしまうのですね。いや、じゃあなんでそんなヘッポコDJのくせに映画音楽番組なんかやってやがるんだよという話なんですが、まぁ一応自分も映画少年として丸刈り時代から映画愛まっしぐらで生きてきまして、それなりに自負しているところがあったと。ですけれども、たとえばSFが好きとか、アクションものが好きとか、70年代専門とかモリコーネ一押しとかスピルバーグ狂とか、そんなふうにどこかに特化しているわけではなくて、広く浅く映画ならなんでも大好き人間だったので、何から何まで網羅出来ているわけではないんですよ。あとリアルタイムが80年代ですから、あえて言えば80sサントラは得意ですよと。あとロック系についても多少は齧っているのでそうした音楽なども映画絡みになれば強い方ではないかと。だから逆に言えばそうした屈強のサントラDJ諸氏に対して、そうしたネタを放り込むと、やっぱり自分が感じたような、同様の反応をいただくこともあるわけです。あら80年代ってこんなのあったんですね?とか、このアーティストのこの曲はこの映画のものでしたか~とか。だからそこはお互いさまだったりするんですが、なにぶん大先輩方ですから、特に60,70年代のコアなサントラたちに関してはもう本当に学ばせていただいてますし、さすがに番組ご希望曲なのに音源がないぞ!というときは、そうした方々に連絡し、レコードお持ちですか?と伺ったりしてしまうわけです(そんなときは100%貸していただけたりするのでまたまた驚愕してしまうのですけどね)。

とまぁ今回も番組裏話になっていってしまいましたが、とにもかくにも200回記念、こうして苦労もかけながら楽しんでやらせていただいております。しかもvol.2=続編です。嬉しいですね。たくさんの皆様に支えていただいております。重ねてになりますが、そんな皆様あっての当番組、さらに勉強、精進して映画音楽の楽しい世界をさらに広げていけるよう頑張ってまいります。では、日曜の夜に…。
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OA曲リスト
seaside theatre
特集『200回記念大ご希望曲大会 vol.2』

雨に唄えば Singin' In the Rain  Good Morning  Gene Kelly, Donald O'Connor, Debbie Reynolds
New Moonさんご希望

シング・ストリート 未来へのうた Sing Street  Drive It Like You Stole It  Sing Street
オダテクさんご希望

ストリート・オブ・ファイヤー Street Of Fire  Nowhere Fast  Fire Inc.
u3110_DeProさんご希望

華麗なる賭け The Thomas Crown Affair  Playing the Field  Michel Legrand
のまにさんご希望

The Lady In Red  Chris de Burgh  彩さんご希望

ニッポン無責任時代 スーダラ節 Clémentine
スズケンさんご希望

グリーン・カード Green Card  Eeys On The Prize  The Emmaus Group Singers
プカプカピーさんご希望

明日に向かって撃て! Butch Cassidy and the Sundance Kid  Raindrops Keep Fallin' on My Head
/雨にぬれても B.J.Thomas
ハッティさんご希望

ダンサー・イン・ザ・ダーク Dancer in the dark  I've Seen It All  Bjork
おーたかさんご希望

ライトスタッフ The Right Stuff  Yeager's Triumph  Bill Conti
えりこさんご希望

Johnny & George On The Road volume.3
-ビートルズ映画の音楽世界!-
phonto (2)

ビールとロックのトークイベント第3弾は遂にビートルズ映画の音楽世界を語りまくります!ビートルズイベントは多々あれど、ビートルズ映画についてはなかなか無いのでは。しかも昨今何かと言うとドキュメンタリー映画としてビートルズが取り上げられていますが、そんな有象無象なビートルズ映画も紹介し徹底的にこき下ろします!

Bar461 (東京都新宿区舟町12 1F)
2024年2月16日(金) 19:00~
¥3,000 + drink order
申し込み受付 Bar461 / 03(3358)7283
※定員になり次第受付終了します。


好評発売中!!
「映画音楽はかく語りき
   いつか見た映画、時をかける音楽」志田一穂・著

志田一穂(ジョニー志田)、初の著書、好評発売中です!
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他、いろいろな情報は志田のTwitter @shidakazuho でチェックしてください!

特集「200回記念大ご希望曲大会
phonto (1)
200回ですね…。
たかが200回くらいで大騒ぎしなさんな
という感じでもありますが、
まったく驚くべき回数を
映画音楽だけで繰り広げてきたな…
と正直思っているのです。
お聴きいただいて、
今回、おそらく「えぇっ!?」となると思います。
それだけ、seaside theatreという番組は
もはや海辺なんぞではなく、
大海原へと大航海しているのだと、
そんなふうに感じてもらえるのではないかと、
そう思うのです。

OA予定曲…
今回は事前発表はなしで。
聴いてからのお楽しみでございます。

海辺の映画館からの手紙 志田一穂
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200回ですね…。たかが200回くらいで大騒ぎしなさんなという感じでもありますが、志田としては、まったく驚くべき回数を映画音楽だけで繰り広げてきたな…と正直思っているのです。大好きだった関光夫さんの映画音楽番組「夜のスクリーン・ミュージック」(80年代にNHK FMにてOA)は全137回で終了でした。当初の目標はそれを越えていくぞと。いや別に関光夫さんをオレは超えていくのだぞ的な下剋上宣言とかではなくて、あくまでも努力目標というやつですね。なにしろseaside theatreは関氏の映画音楽番組にリスペクトしているようなものなので、いちいち意識しながら取り組んでいると。で、その137回を越えることが出来てからは、やはり次は「目指せ200回!」になっていったんです。次の区切りはそこだろうと。そうして遂に到達してしまったわけです。実感としては、よくもまぁ映画音楽だけで…と前述したような気持ちが大きいんですね。

当初は局のコンセプト・テーマである“ジャズ&イージー・リスニング”でどこまで映画音楽オンリーで構成できるかと不安でした。最初は23時からの編成だったので、逆にゆったりまったりなノリで深夜お休みになる前の睡眠導入番組にしてしまおうと、そう決めたら凄く気が楽になりまして。そういうサントラばかりをかけて自分も聴いていて眠くなっていくような内容で、でもそれがとても気持ち良かったし、あぁこういうことでいいんだ良かった良かったと思いつつの2年間だったんです。でも3年目から一気に20時台の編成にまで上がりまして、かつ長野信越放送(SBCラジオ)にまでネットされることになり、さすがにゆったりまったりそのままの構成じゃよろしくないのではとも思ってしまったのです。
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今思えば別に23時台の頃の内容のままでも良かったなと思うときがあります。実際そんな感じでお送りする特集もやってきたので、実はあまり時間帯にこだわらなくてもいいんだとも思うようになっていったんですね。でもせっかくGP帯(ゴールデン・プライム・タイムとテレビ業界では言う時間帯ですね)でやるのだから、新規のリスナー様たちにもアクセスしてもらうべく、ちょっとエンタメ要素も加えてみようと、そう考えてかなり演出方法を換えていったんですね。つまり、“ゆったりまったり映画音楽でおやすみなさい”から、“楽しく面白く映画音楽を共有しましょう”にです。結果、そうしたことによって離れていかれたリスナー様もいらっしゃいましたが、狙い通り新規の方々も多々いらっしゃって、新たなるseaside theatreとして再出発させていただいたということなんですね。

その頃ぐらいからコロナ禍も落ち着いてきていたので、少しずつリアル・イベントの機会も増やしていきました。番組の流れで映画音楽の書籍も出させていただいたということもあり、まぁ書籍を出すことは自分の中でも念願だったので、であればこれからはラジオと書籍の二本柱で“(映画をもっと)楽しく面白く”広げていこうと、そういう流れを目指しました。すると不思議なことに、書籍発売から派生したリアル・イベントの方が大きく広がっていって、今ではラジオとイベントが二本の重要な柱になっているんですね。

イベントはトーク&サントラレコードという、ちょっと他に無いもののようで、それが珍しがっていただいてのオファーだったりするのですが、このとき肩書をお名前に付けてほしいと言われ、あまり固定するのはイヤだったのですが、仕方なくラジオDJとさせていただいたのです。実際それでギャラをいただいているわけで決して間違いではないと思っているのですが、本当は肩書など付けずに活動したかったクチでして。今でも正直違和感があるんです(本当は文筆家、雑文家、あわよくば作家と名乗れるようになりたいのですが…)。とにかくそうしてラジオDJなんて名乗ってしまったので、それでトークイベントのご依頼を多々いただくことになっていったということもあるようでして、いやホントに人生どう転がっていくかわからないものなのです。
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ラジオを始める前はずっとアナログレコードによるDJイベントを年間100本くらい普通に企画していたので、何かしらイベントめいたことをやっていくことには慣れていて問題はないのですが、やはりトークとなるといろいろ準備も必要になりますし時間も取られる。でもだからやりがいは半端なかったりするわけで、今はそうした忙しい毎日を送らせていただいていることがとてもありがたいです。で、なんなんだという話ですが、要はそんな活動をさせていただきながら、頭の中では相変わらずいつもseaside theatreの特集のことを考えていると、それを言いたかったのです。次はどんな内容にしようかなとか、あの映画の曲もまだかけていない、そのためにはあれとあの映画の曲も持ってきて…といった感じで。そんな日々が20時台になってからもずっと続いてきたということなのです。

今春には5年目に突入するのでそれはそれでちょっとばかりまたお祭り感を演出しようと思っていますが、200回記念という区切りでは100回目にもやらせていただいたように大ご希望曲大会を再び企画しました。やはりリスナーの皆様からいただく映画音楽には新鮮な発見、気づきがありますし、なにより勉強になるんですね、これ知らなかった…みたいな初歩的な衝撃も含めて。なので、楽しみにしていたそんな特集が遂にやってまいりました。まずはお聴きいただきたいと思います。お聴きいただいて、今回、おそらく「えぇっ!?」となると思います。それだけ、seaside theatreという番組はもはや海辺なんぞではなく、大海原へと大航海しているのだと、そんなふうに感じてもらえるのではないかと、そう思うのです。
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というわけで、200回に辿り着けたこと、本当に感謝してもし切れません。ありがとうございます。とにかく、そんな感謝の気持ちとともにとんでもないことになった200回記念大ご希望曲大会、是非お楽しみいただけたらと思います。

OA曲リスト
seaside theatre #200
1/28 OA
特集 200回記念大ご希望曲大会

フットルース Footloose I'm Free(Heaven help the Man) Kenny Loggins
✴︎ お針子さんご希望

ジゴ Gigot Allo, Allo, Aallo(JAVA) Jackie Gleason
✴︎KECさんご希望

ブルース・ブラザース The Blues Brothers The Old Landmark
James Browne  & James Cleveland's Southern California Community Choir
✴︎ゆめじかさんご希望

サンダーバード Thuderbirds Are Go!  Thuderbirds  Main Theme The Barry Gray Orchestra
✴︎ユウキタイさんご希望
 
続・荒野の用心棒 Django RockyRoberts(music by LuisBacalov)
✴︎ビル今亭さんご希望
 
エンパイア レコード Empire Records Til I Hear It From You Gin Blossoms
 ✴︎ajinakaさんご希望

プロデューサーズ The Producers Overture~Openenig Night John Morris
✴︎おーちゃんさんご希望

犬神家の一族 愛のバラード 大野雄二
✴︎emanonさんご希望

ブルーベルベット Blue Velvet In Dreams Roy Orbison
✴︎ 杏仁豆腐さんご希望

スリーメン&リトルレディ Three Men and a Little Lady Waiting For A Star To Fall Boy Meets Girl
✴︎WOLFMANさんご希望

リリーのすべて The Danish Girl Lili's Dream Alexandre Desplat
✴︎世田谷の陽子さんご希望


懐かしき映画音楽をあなたに
〜サントラレコード・コンサート
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解説トーク 志田一穂
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レコードをかけながら、その作品の解説もお話しします。

品川区 大崎図書館分館 多目的室
2024年2月4日(日)
午後2時~3時30分 (午後1時45分開場)
事前予約制 30名(先着)
電話か大崎図書館分館のカウンターへ
定員になりしだい受付は終了します。
大崎図書館分館 TEL:03-3491-3430
        FAX:03-3491-3291

♫お送りする予定曲
「風とともに去りぬ」
「サウンド・オブ・ミュージック」
「第三の男」
「男はつらいよ」
「マイ・フェア・レディ」
「荒野の七人」
「エデンの東」
「嵐を呼ぶ男」
「ライムライト」


好評発売中!!
「映画音楽はかく語りき
   いつか見た映画、時をかける音楽」志田一穂・著

志田一穂(ジョニー志田)、初の著書、好評発売中です!
2022年4月27日発売(ユニコ舎より) ★ご購入はコチラ
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他、いろいろな情報は志田のTwitter @shidakazuho でチェックしてください!

特集「サウンドトラックをカバーせよ!」
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またまたサントラカバー特集でございます。
まぁ、適度にサントラカバー曲は
流しているつもりなんですけれども、
特集としてやるのは
調べてみると2021年の2月以来なんですね。
だからほぼほぼ2年ぶりと言うことになります。
たっぷりご用意しましたので、
またまた驚きのカバーたち、
お楽しみいただければと思います!

OA予定曲…
今回は事前発表はなしで。
聴いてからのお楽しみにいたしましょう!

海辺の映画館からの手紙 志田一穂
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またまたサントラカバー特集でございます。まぁ、適度にサントラカバー曲は流しているつもりなんですけれども、特集としてやるのは調べてみると2021年の2月以来なんですね。だからほぼほぼ2年ぶりと言うことになります。その間ジャズのサントラカバー特集であったり、こんな変なカバー曲ありましたけど?的な特集だったり、あれ?なんだこれカバーだったわ、という選曲もちょいちょいあるんですけれど、今回のように新規でまとめてお送りするのは約2年ぶりと言うことになりますのでそこんとこよろしくということであります。

オリジナルに勝るものなし、とは思っているんですけれども、実はカバー曲を見つけるとついついというか、いや確実にゲットするぞと張り切って入手してしまう癖がついているというかですね。そもそもDJをやっていた頃、これはラジオDJではなくてフロアのイベントなどでアナログレコードを回すDJプレイイベントのことですけれども、そうしたときに自分が見つけたある曲のカバーのレコードをかけると、なかなかどうしてウケがいいんですね。オリジナルよりもある意味新鮮に受け取られると。これ誰がカバーしてるの?とか、このカバーアレンジイイね、とか。まぁそれだけで話が盛り上がったりするわけです。

そういうことに味をしめると、例えば中古レコード屋なんかに行くと、必ずこのアルバムには誰かのカバーが入ってないかな?とかですね、7インチシングルなんていうのはよくカップリングのB面にカバー曲が潜んでいることが多いので、そういうところを条件反射的にチェックしてしまうわけです。つまりそういう癖がついてしまっているんですね。もっと言えば、かつてDJイベントのお土産としてミックスCDと言うものを作っていたことがあって、そのミックスCDの中にも隠しアイテムとしてカバー曲を潜ませたりするとこれまたウケが良いのですね。アレに入っていたアノ曲、カバーしているのは誰なの?ですとか。まぁ音楽ファンならではのマニアックなアプローチに呼応するかのようなチェックポイントであるわけです。

今はすっかりアナログレコードも買わなくなってしまって、もちろんCDもそんなには買わない、いや、ほぼ買わない。どうしているかと言うと、スマホを使ってApple Musicをサーフィンしています。それこそもう一日中TuneInラジオを聴いているか、Apple Musicが勝手に再生してくれる音楽を聴いています。僕の好みがわかっているのか何なのか、最近はうっかり情報を入れたり、うっかり音楽の話をしていると、聞き耳を立てているかのように僕の気に入った楽曲をホイホイと再生してくれるので、そのたびに、これは誰だろう?と調べてみると、こんなにアルバムを出してる人なのか、と気づきを得ながら、いそいそとそのアルバムたちの楽曲もチェックし始める。あ、これはビートルズのカバーじゃないか?聞いてみよう、いやこれイイじゃない。あ、これはあの映画のテーマ曲のカバーなのかな?おお、これもイイ。と、まぁ結局またまた泥沼にはまっていくわけです。

iTunes、Apple Musicが良いのはそうした即効性に長けているからだと思ってまして、今現在こうしたラジオの仕事をさせていただいている自分にとってはなくてはならないアイテムでありプラットフォームだったりするわけですけれども、しかし相変わらず街に出ればちょっと寄り道とか言って中古レコード屋ですとかブックオフですとか、そうしたところを覗いてしまうのは、かつてからの癖が抜けきっていないと言うことも一方であったりします。なのでカバー曲ハントはずっと続いていて、ここ最近気になってチェックしてきたカバー曲を集めてみたということなんですね。自信曲ばかりですし、なかなか面白い選曲と構成になっていると思いますので、どうぞお楽しみに。

OA曲リスト
特集 サウンドトラックをカバーせよ!

刑事コロンボ Mystery Movie Theme 栗コーダーカルテット
第三の男 The "Harry Lime"?Theme? 川上つよしと彼のムードメイカーズ

レイダース 失われた聖櫃 Antonio Gomez
グーニーズ  Goonies‘R'Good Enough POP DISASTER

男と女 Un Homme et Une Femme (A Man and a Woman) 小野リサ
小さな恋のメロディ Melody Fair Clementine

戦場のメリー・クリスマス Merry Christmas Mr. Lawrence - FYI Utada

タイタニック My Heart Will Go On Me First and The Gimme Gimmes
ラ・ラ・ランド Another Day of Sun Alyssa Jones

トイ・ストーリー You've Got a Friend In Me Michael Buble
バグダッド・カフェ Calling You 手嶌葵

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー The Super Mario Bros. Movie Brian Tyler (original:近藤浩治)

トップガン Take My Breath Away Flora Martinez
トップガン Top Gun Anthem (Wedding Piano Version) Paul Hankinson


2024年1月28日
小石川図書館のレコード室にある、
映画音楽のレコードを聴く会!
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都内の図書館にてこれだけたくさんの
貸し出し可能なアナログレコードがあるのは小石川図書館だけ…
そんなレコード・ライブラリーに不肖・志田が潜入!
なにこれ!? こんなサントラレコードが!? 
ヤバい。ヤバすぎる。これは皆にも聴いてもらわなくては…
というわけで、開催します。
「小石川図書館のレコード室にある、映画音楽のレコードを聴く会」
もうマジで楽しい会になると思います。

懐かしき映画音楽をあなたに
〜サントラレコード・コンサート
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解説トーク 志田一穂
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レコードをかけながら、その作品の解説もお話しします。

品川区 大崎図書館分館 多目的室
2024年2月4日(日)
午後2時~3時30分 (午後1時45分開場)
事前予約制 30名(先着)
電話か大崎図書館分館のカウンターへ
定員になりしだい受付は終了します。
大崎図書館分館 TEL:03-3491-3430
        FAX:03-3491-3291

♫お送りする予定曲
「風とともに去りぬ」
「サウンド・オブ・ミュージック」
「第三の男」
「男はつらいよ」
「マイ・フェア・レディ」
「荒野の七人」
「エデンの東」
「嵐を呼ぶ男」
「ライムライト」


好評発売中!!
「映画音楽はかく語りき
   いつか見た映画、時をかける音楽」志田一穂・著

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他、いろいろな情報は志田のTwitter @shidakazuho でチェックしてください!

特集「謹賀新年 華麗なる映画音楽たち ジャズ編」
phonto
年始の当番組は二週に渡って
「華麗なる映画音楽たち」と題して、
じっくりと名作の映画音楽を聴く、
その後編ですね。
今回は映画の中で奏でられた
ジャズ・サウンドをまとめてみました。
テーマ曲も、そうでないものも、
それが映画の中で流れていると思うと
自然に映像も浮かんでくるのでは。
そんなふうに楽しんで頂けると嬉しい回です!

OA予定曲…
特集 謹賀新年 華麗なる映画音楽たち ジャズ編
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ピンク・パンサー3
レニー・ブルース
華麗なる賭け
ラスト・タンゴ・イン・パリ
お熱いのがお好き
荒馬と女
女房の殺しかた教えます
何かいいことないか子猫チャン
恋人よ帰れ!わが胸に
僕は銃口、君は引き金
フェイシズ
セッション
グリーンブック
ジャージー・ボーイズ
恋のゆくえ/ファビュラス・ベイカー・ボーイズ
小さな旅(NHK紀行番組)
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海辺の映画館からの手紙 志田一穂
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名作映画のサントラを楽しむ後編ですね。今回は映画の中で奏でられたジャズをまとめてみました。テーマ曲もあれば挿入曲、カバー曲もあります。ジャズで演奏されると映画の中の物語がグッと引き締まるというかアダルトになるというか、さらには気持ちがグルーヴで上がったり、クールに息を飲んだりと、さまざまな相乗効果が現れるから流石です。

そもそも映画にジャズが登場したのは1951年の『欲望という名の電車』が定説なんですが、このときのサントラとしてのジャズは極めてオーケストレーションからの進化型というか、まだまだハリウッドマナーを残しながら、確かにジャズフレーバーが感じられるぞというくらいのもの。あと舞台がニューオーリンズということもあったので、その土地特有のカーニバルテイストもかんじられたりと、今聴けば特別だとは思いませんが、当時はなかなか斬新なアプローチだったとか。
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50年代からジャズ自体がポピュラーミュージックとして台頭してきたため、その後もそんな時代の流れとリンクして映画にもどんどんジャズが盛り込まれていきますね。今回紹介する映画にも50年代作品がありますし、60,70年代になるとビートの効いたビバップ、ハードバップなどで映像との関係性が単なる背景音楽ではなく、融合性を重視した演出へと進化していきます。ライブで一定視点でしか観れなかった演奏シーンなども、映画ではさまざまな角度から観ることが楽しめ、またドキュメンタリーになるとジャズであればその貴重な奏法までも確認できるようになったりと、突き詰めれば突き詰めるほどジャズと映画との歴史の流れは本当に面白いのです。

今回はそんか草創期から円熟期、さらには現在進行形までさまざまな名作の中のジャズをお楽しみいただきます。

OA曲リスト
ピンク・パンサー3 The Pink Panther Strikes Again  Henry Mancini

レニー・ブルース Lenny Ralph Burnes
華麗なる賭け Thomas Crown Affair Michel Legrand
ラスト・タンゴ・イン・パリ Last Tango In Paris Gato Barbieri

お熱いのがお好き Some Like It Hot Adolph Deutsch
荒馬と女 The Misfits Alex North
女房の殺しかた教えます How To Murder Your Wife Neal Hefti

何かいいことないか子猫チャン What's New Pupszcat? Bart Bacharach

恋人よ帰れ!わが胸に The Fortune Cookie  Andre Previn
僕は銃口、君は引き金 Salt & Pepper John Dankworth
フェイシズ  Faces  Jack  Jack Ackerman

セッション Whiplash Justin Hurwitz
グリーンブック Green Book  The Lonesome Road Kris Bowers
ジャージー・ボーイズ Jersey Boys Cry For Me  Jersey Boys

小さな旅 Jazz Long Version 大野雄二

恋のゆくえ/ファビュラス・ベイカー・ボーイズ The Fabulous Baker Boys Dave Grusin

超映画総合研究所 志田ゼミ第三期開催決定!
phonto (3)
お薦め映画を皆でシェア、
新しいカタチの映画コミュニティ・イベント。
いよいよ1stシーズンラストです。
奮ってご参加ください!(お申込みはQRコードから)

これまでの超映画総合研究所
https://note.com/kataru_lib/m/m87f560cd640e

DAY1 2024.1.19(FRI)
DAY2 2024.2.2(FRI)
18:30 OPEN 19:00 START
会場 超図書館総合研究所(茗荷谷)
   東京都文京区大塚三丁目5-9
   住友成泉小石川ビル 別館5階
参加費:各日¥500+1ドリンク

大好きな映画を、皆にも観てほしい・・・
好きな映画への思いを持ち寄り、
集まった参加者、皆に紹介、シェアする。
それが、映画大好きさんたちのための「ゼミ」コミュニティ、
"超映画総合研究所" です。
参加概要はいたってカンタン。
これ面白くて大好き、という映画を一本決めていただき、
自由なかたちで推薦してもらいます。
第一回目は各自プレゼンして大好き映画のアピール。
第二回目はそれを受けて、「観てみたよ」という映画の感想交換会。
参加者同様、映画LOVEなラジオDJ志田一穂もお薦め映画を紹介。
もちろん集まった皆さんの推薦作もフォローアップしてまいります。


名作映画探検隊!
~知れば知るほど、映画がもっと楽しくなる~
第3回『東京物語』
~映画の中で描かれる“家族”の、これまでとこれから~
phonto (2)
https://www.takashimaya.co.jp/tamagawa/sc/loop/?id=2133
 
2024年1月20日(土) 14:00〜15:30
二子玉川高島屋 たまがわLOOP
参加費 2,750円
定員 21名

この探検隊イベントなんですが、
毎回お話しさせていただくのが本当に楽しくて。
自分で言うのもなんですが、
いつもあっという間に時間が過ぎてしまうんですよ!
そんな気持ちも共有していただきたいなと思ってますので、
今回も"見て聴いて楽しむ講演"、
しっかりお届けしたいと思っています!

『鉄道員』『犬の生活』『街の灯』に続く、
江東シネマパラダイスの解説付き16ミリフィルム上映会!
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映画『自転車泥棒』
上映前解説 志田一穂
2024年1月27日(土)14:00〜16:00
東陽図書館 教育センター 第3研修室
申し込み人数 50名(無料)
12/16(火)午前9時から東陽図書館カウンター、
または☎︎03(3644)6121 まで。

2024年1月28日
小石川図書館のレコード室にある、
映画音楽のレコードを聴く会!
IMG_2520 (1)
都内の図書館にてこれだけたくさんの
貸し出し可能なアナログレコードがあるのは小石川図書館だけ…
そんなレコード・ライブラリーに不肖・志田が潜入!
なにこれ!? こんなサントラレコードが!? 
ヤバい。ヤバすぎる。これは皆にも聴いてもらわなくては…
というわけで、開催します。
「小石川図書館のレコード室にある、映画音楽のレコードを聴く会」
もうマジで楽しい会になると思います。

懐かしき映画音楽をあなたに
〜サントラレコード・コンサート
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解説トーク 志田一穂
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レコードをかけながら、その作品の解説もお話しします。

品川区 大崎図書館分館 多目的室
2024年2月4日(日)
午後2時~3時30分 (午後1時45分開場)
事前予約制 30名(先着)
電話か大崎図書館分館のカウンターへ
定員になりしだい受付は終了します。
大崎図書館分館 TEL:03-3491-3430
        FAX:03-3491-3291

♫お送りする予定曲
「風とともに去りぬ」
「サウンド・オブ・ミュージック」
「第三の男」
「男はつらいよ」
「マイ・フェア・レディ」
「荒野の七人」
「エデンの東」
「嵐を呼ぶ男」
「ライムライト」


好評発売中!!
「映画音楽はかく語りき
   いつか見た映画、時をかける音楽」志田一穂・著

志田一穂(ジョニー志田)、初の著書、好評発売中です!
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特集「謹賀新年 華麗なる映画音楽たち 名作編」
phonto (6)
年始の当番組は二週に渡って
「華麗なる映画音楽たち」と題して、
じっくりと名作の映画音楽を聴く、
ということに徹したいと思います。
ちょっとアレンジがムーディーなバージョンも、
オリジナルサントラも一緒に並べて、
名作たちの名テーマ曲を、
このお正月一緒に楽しみましょう!

OA予定曲…
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特集 謹賀新年 華麗なる映画音楽たち 名作編
野生のエルザ
ドクトル・ジバゴ
007は二度死ぬ
知りすぎていた男
エデンの東
荒野の用心棒
太陽がいっぱい
サウンド・オブ・ミュージック
スティング
ライムライト
雨の訪問者
シシリアン
夜の大捜査線
ハタリ!
酒とバラの日々

★辰年スペシャル選曲
燃えよドラゴン
イヤー・オブ・ザ・ドラゴン

海辺の映画館からの手紙 志田一穂
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というわけで、遅ればせながらあけましておめでとうこざいます。ちょうど昨日の1月4日に渋谷のPARCOクアトロラボにて “志田一穂DJナイト”を開催し、ビーチFMリスナーの方々がオフ会を催してくれまして、とてもとても盛り上げていただきました。年始早々、とんでもない天災や事件事故が多発している中、皆さんとシェイクハンドさせていただき、今年もいろいろなことが起こってしまうでしょうけれども、負けずに楽しく頑張ろうと思えた次第です。本当に感謝です。ありがとうございました。

そんなイベントを東京で行うと、やはり東京以外のリスナーの方々にも不義理をしてしまっているなと考えてしまうというか、できるだけリアル・コミュニケーションの機会もあってこその電波媒体だと思っているので、今年はさらにいろいろな街へ飛んでいきたいぞと。映画や音楽を用いて人と人との輪を広げていけるのであれば、どこへでも馳せ参じるというのをモットーとしていますので、そのあたりも努力していきたいですね。

さて、そんな幕開けの2024年。年始の当番組は二週に渡って「華麗なる映画音楽たち」と題して、じっくりと名作の映画音楽を聴く、ということに徹したいと思います。かつての映画音楽の在り方というのが面白くて、60年代後半から70年代中頃にかけて流行したラウンジ・ミュージック(あるいはムード音楽)の体裁を取り、聴きやすくてムーディーなアレンジで映画音楽を聴く、というのが主流だったりしたんですね。それが出来たのも、当時の映画のテーマ曲というのは概してインパクトのあるメロディーラインだったと。つまりわかりやすくて覚えやすい。映画本編をすぐに回想できるぐらい印象的な曲たちが多かったわけです。そんな名曲たちであればアレンジは容易で、すぐにムード音楽然とした、ラウンジ・ミュージックへと変換でき、それらがコンパイルされたレコードがたくさんリリースされていたんですね。
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だからそんなレコードを見つけると、「お、エデンの東も太陽がいっぱいもスティングも入っとるやんけ!これは買いじゃ!」となる。しかし繰り返しになりますがこれはあくまでもリラクシンで聴けるようアレンジされたムーディー・バージョンであるからして、決して映画の中で聴いたオリジナル・サウンドトラックではないんですね。これを聴いて特に何も違和感なく聴けて、いいわねぇ~なんて言っている方々は至極フツウの方々。ちょっとちがうわね?でもいいわ曲は同じだし、と言っている方々はフツウの映画ファンの方々、おいこれなんやねん全然映画で聴いたのと違うやん返品や!! と怒鳴ってしまうのがディープな映画ファンの方々。だから買うときにちゃんと確認しなければいけないと。オリジナル・サウンドトラックと明記されていますか?演奏クレジットも見て、聞いたこともないような楽団が演奏しているバージョンではないですか?と。僕なんかはむしろいろいろなアレンジの曲たちを聴きたいからこういうレコード大好きなんですけど、中には確かに、おいおいこれ変えすぎだろ!と驚き呆れるものもあるので、買って聴いてみるまではなかなかのギャンブルなノリはあったりしましたよね。

でも当番組ではそんな楽しいアレンジ版もどんどんお送りしてしまうのですね。今回もそんな楽曲たち、塗したりしております。お、ちょっと違うぞ?と面白がっていただければこれ幸い。だけどあの名作の曲ということには間違いありませんので。次回は同じテーマでジャズ編をお送りしようと思っているんですね。ビーチFMらしく、今年はジャジーな映画音楽もどんどん編成していこうと考えています。歳ですかね(笑) なんとなく落ち着いたジャズ・サウンドが聴いていて気持ちよくなってまいりまして、ハードバップなんかは相変わらず難しいのですが、ゆったりとしたピアノジャズ、音数の少ないトリオなんかもいいですよね。チルアウトなフュージョンもいいですし、やっぱりビーチFMをずっと流しているとそういった音楽の良さがわかってくるんでしょうかね。すっかり洗脳気味ですが、まぁそれもそれでございます。というわけで、本年は5周年アニバーサリーも迎えるめでたい年、何卒引き続きお引き立ての上、よろしくお願い申し上げます。

OA曲リスト
野生のエルザ Born Free John Barry マントヴァーニ管弦楽団 
ドクトル・ジバゴ   Maurice Jarre マントヴァーニ管弦楽団
007は二度死ぬ You Only Live Twice John Barry マントヴァーニ管弦楽団

知りすぎていた男 The Man Who Knew Too Much Que Sera, Sera Doris Day
エデンの東 East of Eden Leonard Rosenman
荒野の用心棒 Per un pugno di dollari Ennio Morricone

太陽がいっぱい Plein Soleil Nino Rota

サウンド・オブ・ミュージック The Sound of Music Julie Andrews / Richard Rodgers, Oscar Hammerstein II, Irwin Kostal
スティング The Sting Scott Joplin
ライムライト Limelight Charles Chaplin

雨の訪問者 Le passager de la pluie Francis Lai カラベリと彼のマグニフィセント・ストリングス
シシリアン Le Clan des Siciliens Ennio Morricone カラベリと彼のマグニフィセント・ストリングス
夜の大捜査線 In The Heat Of The Night Quincy Jones バリー・ストリングス・オーケストラ

ハタリ! Hatari! Henry Mancini

燃えよドラゴン Enter the Dragon Lalo Schifrin
イヤー・オブ・ザ・ドラゴン Year of the Dragon Tian Mi Mi テレサ・テン(鄧麗君)

酒とバラの日々 Days of Wine and Roses Henry Mancini

超映画総合研究所 志田ゼミ第三期開催決定!
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これまでの超映画総合研究所
https://note.com/kataru_lib/m/m87f560cd640e

DAY1 2024.1.19(FRI)
DAY2 2024.2.2(FRI)
18:30 OPEN 19:00 START
会場 超図書館総合研究所(茗荷谷)
   東京都文京区大塚三丁目5-9
   住友成泉小石川ビル 別館5階
参加費:各日¥500+1ドリンク

大好きな映画を、皆にも観てほしい・・・
好きな映画への思いを持ち寄り、
集まった参加者、皆に紹介、シェアする。
それが、映画大好きさんたちのための「ゼミ」コミュニティ、
"超映画総合研究所" です。
参加概要はいたってカンタン。
これ面白くて大好き、という映画を一本決めていただき、
自由なかたちで推薦してもらいます。
第一回目は各自プレゼンして大好き映画のアピール。
第二回目はそれを受けて、「観てみたよ」という映画の感想交換会。
参加者同様、映画LOVEなラジオDJ志田一穂もお薦め映画を紹介。
もちろん集まった皆さんの推薦作もフォローアップしてまいります。


名作映画探検隊!
~知れば知るほど、映画がもっと楽しくなる~
第3回『東京物語』
~映画の中で描かれる“家族”の、これまでとこれから~
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2024年1月20日(土) 14:00〜15:30
二子玉川高島屋 たまがわLOOP
参加費 2,750円
定員 21名

この探検隊イベントなんですが、
毎回お話しさせていただくのが本当に楽しくて。
自分で言うのもなんですが、
いつもあっという間に時間が過ぎてしまうんですよ!
そんな気持ちも共有していただきたいなと思ってますので、
今回も"見て聴いて楽しむ講演"、
しっかりお届けしたいと思っています!

『鉄道員』『犬の生活』『街の灯』に続く、
江東シネマパラダイスの解説付き16ミリフィルム上映会!
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映画『自転車泥棒』
上映前解説 志田一穂
2024年1月27日(土)14:00〜16:00
東陽図書館 教育センター 第3研修室
申し込み人数 50名(無料)
12/16(火)午前9時から東陽図書館カウンター、
または☎︎03(3644)6121 まで。

2024年1月28日
小石川図書館のレコード室にある、
映画音楽のレコードを聴く会!
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都内の図書館にてこれだけたくさんの
貸し出し可能なアナログレコードがあるのは小石川図書館だけ…
そんなレコード・ライブラリーに不肖・志田が潜入!
なにこれ!? こんなサントラレコードが!? 
ヤバい。ヤバすぎる。これは皆にも聴いてもらわなくては…
というわけで、開催します。
「小石川図書館のレコード室にある、映画音楽のレコードを聴く会」
もうマジで楽しい会になると思います。

好評発売中!!
「映画音楽はかく語りき
   いつか見た映画、時をかける音楽」志田一穂・著

志田一穂(ジョニー志田)、初の著書、好評発売中です!
2022年4月27日発売(ユニコ舎より) ★ご購入はコチラ
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他、いろいろな情報は志田のTwitter @shidakazuho でチェックしてください!

特集「大晦日の夜に映画音楽を〜Back To 2023」
phonto (4)
2023年、もう終わりなんですね。
ちょっと一年が早すぎて戸惑っております。
この一年も番組にていろいろな特集を考え、
選曲・構成し、お送りしてまいりました。
大晦日にお送りするという特別な今週は、
2023年の当番組を振り返る構成となっております。
ひと月ごとに印象深かった特集から一曲選び、
12か月12曲をお送りしたいと思います。
2023年、本当に支えていただきありがとうございました。
引き続き、2024年も何卒よろしくお願いいたします。
まぁその前に、
打倒紅白!大晦日の海辺の映画館にて(笑)

OA予定曲…
特集 大晦日の夜に映画音楽を〜Back To 2023
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"feat.エンニオ・モリコーネ" ミッション
"追悼 バート・バカラック" オースティン・パワーズ デラックス
"feat.デヴィッド・ボウイ" ムーンエイジ・デイドリーム
"追悼 坂本龍一" 戦場のメリー・クリスマス
"東京を奏でた映画" ALWAYS 三丁目の夕日
"検証 00年代映画" カーズ
"ライブコンサート映画" Billy Joel/A Matter Of Trust: The Bridge To Russia Live
"feat.マイケル・ジャクソン" This Is It
"feat.ジョン・ウィリアムズ" E.T. The Extra-Terrestrial
"平和への祈りを" オッペンハイマー
"パーフェクト・デイズ" パーフェクト・デイズ
ライフ・イズ・ビューティフル
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海辺の映画館からの手紙 志田一穂
phonto (5)
2023年、もう終わりなんですね。ちょっと一年が早すぎて戸惑っております。この一年も番組にていろいろな特集を考え、構成し、お送りしてまいりました。志田的に印象に残っているのをいくつかリマインドしておきます。

まず一番は、今年の春に坂本龍一さんが亡くなられたことで追悼特集を組んだことですね。実はその少し前に“YMOと映画”というテーマでお送りしようとした際、そのタイミングで高橋幸宏さんがお亡くなりになってしまったんですね。結果としてそれもまた追悼番組になってしまって、その高橋さんを追うように坂本さんも天国へ旅立たれたわけで、この流れには本当に心が折れましたし、であればとにかくしっかりとリスペクする選曲と構成にしなければと、番組内容には渾身の力を込めて制作いたしました。それまでは「戦場のメリー・クリスマス」のテーマ曲に対して特に何かを想うことなどなかったのですが(もちろんサントラの中では名曲であるという捉え方ではありましたが…)、悲しいかな、今となっては鎮魂歌のように響き、世界的に愛されるクリスマス・ソングのスタンダードにまでなってしまったなと。それもこれも坂本さんが天に召されたことによって楽曲に新たな命が宿ってしまったかのような、そんな複雑な気持ちも抱きながら選曲し、番組をお送りした記憶があります。それと、単に追悼特集をやるだけではなく、もっと知ってもらいたい坂本さんのサントラがたくさんあったので、知られざる楽曲たちももう一回分を使って特集を組みました。その頃ちょうどキネマ旬報さんで坂本さんの映画音楽をすべて洗い出すという原稿も書いていたので、改めてその多さと作品の幅の広さ、ひいてはその音楽たちの素晴らしさなどにも驚いていたこともあり、これは絶対に知ってもらわなくてはならない、広げていかなくてはならない偉業だと、そう思いながら番組をお送りした、ということもありました。

秋にはジョン・ウィリアムズさんが松本にて指揮するオーケストラ・コンサート開催ということで、僕も松本に出向きウィリアムズさんの映画音楽を聴きながらの講演会を開催したり、また番組にて特集を組んだりもいたしました。とにかくサントラ界の大御所中の大御所ですから、名曲ばかりが自然とズラリ並ぶのは当たり前でして、たった一時間では当然の如く紹介しきれないもどかしさもありました。しかしそのようなタイミングがあるからこそ改めて氏の素晴らしさをアピールできるわけで、とても貴重な回だったと思っています。ジョン・ウィリアムズさんの映画音楽もまた知られざる作品がたくさんありまして、それらもパニック映画やオールスターキャスト映画を紹介しながら、こんなのもあるよと言わんばかりに随分いろいろ選曲して紹介してきました。先の坂本さんではないですが、亡くなられてからこれらのバイオグラフィーが再評価されるのはちょっと忍びないと感じてしまうというか、つまりご存命のうちに思い切り讃えておきたい、讃えておかなくてはいけないと。そういう役割もしっかりと番組として考えながら、特集を組んでいくことも大切だなと思い始めたのも、今年の一つの個人的気づきでした。

それともう一つ、今月に入ってヴィム・ヴェンダース監督の最新作『PERFECT DAYS』を特集できたことも自分としてはとても意義あることでした。これも東京国際映画祭との連動企画として、ヴェンダース監督作品の映画音楽をメインとした講演を日比谷図書文化館にて行えたことも大きかったです。自分にとってヴェンダース監督は物凄くリスペクトしている監督のお一人なので、それについて講演をしたりラジオで特集して伝えたりすることはとても光栄至極なことなんですね。以前にもヴェンダース監督の特集はやったことはありますし、それこそ小津安二郎監督の特集と二週連続でお送りしたりもしていたのですが、今回はやはり新作からの充実の引用曲たちをフィーチャーして、まるで映画音楽番組らしからぬ、名曲ばかりがプレイリストに揃うロック番組になっていったと。これはとても時代を象徴する映画の歴史の変遷、あるいは映画音楽の在り方を問いながらその変容を実感できる特別なプログラムであったと自負しています。このようなアプローチがどれだけ映画ファンに伝わるかどうかわからないのですが、あらゆる世代の方々、その一握りにでもこの真意というか実態というか、これも映画だ、映画音楽なのだということが伝われば嬉しいなと感じています。そういう楽しみ方も映画にはあって、掘れば掘るほど面白いよねと。単なる娯楽ではない、映画こそ、音楽こそ、時代や文化を象徴する現在を映すビジョンなのだと、そんなことが伝わっていくと、もっと映画を愛する方々の心も、より豊かになっていくのではないかなと、やや複雑な表現で恐縮ですが、ぼんやりと、しかし確かに思ったりしているわけです。
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というわけで2023年も当番組とともに疾走いたしました。2024年の春には番組開始から5年目を迎えます。許されるのであればまだまだ紹介したい映画が、リマインドしたい映画音楽が山ほどあります。なので来年も走り続けたいと思います。2023年、本当に支えていただきありがとうございました。引き続き、2024年も何卒よろしくお願いいたします。

OA曲リスト
seaside theatre #196
12/31 OA
特集 大晦日の夜に映画音楽を〜Back To 2023

追悼 ライアン・オニール
ペーパー・ムーン Paper Moon It’s Only A Paper Moon  Paul McCartney

jan. "feat.エンニオ・モリコーネ" ミッション The Mission Ennio Morricone
feb. "追悼 バート・バカラック" オースティン・パワーズ デラックス Austin Powers: The Spy Who Shagged Me
  I'll Never Fall in Love Again Elvis Costello & Burt Bacharach

mar. "feat.デヴィッド・ボウイ" Where Are We Now? David Bowie
apr. "追悼 坂本龍一" 戦場のメリー・クリスマス Merry Christmas Mr.Lawrence  坂本龍一

may "東京を奏でた映画" ALWAYS 三丁目の夕日 佐藤直紀
jun. "検証 00年代映画" カーズ Cars Our Town James Taylor

jul. "ライブコンサート映画" The Times They Are A-Changin'~時代は変わる 
  [A Matter Of Trust: The Bridge To Russia Live] Billy Joel 
aug. "feat.マイケル・ジャクソン" This Is It Michael Jackson

sep,oct. "feat.ジョン・ウィリアムズ" E.T. The Extra-Terrestrial
    Adventures On Earth John Williams with Vienna Philharmonic Orchestra

nov. "平和への祈りを" オッペンハイマー Oppenheimer Ludwig Goransson
dec. "パーフェクト・デイズ" パーフェクト・デイズ Perfect Days
  Perfect Day(1997 BBC Children In Need version)  Various Artists
Lou Reed, Bono, Skye Edwards (from Morcheeba)
David Bowie, Suzanne Vega, Elton John,
Andrew Davis, Boyzone, Lesley Garrett,
Burning Spear, Thomas Allen, Brodsky Quartet,
Heather Small (from M People), Emmylou Harris, 
Tammy Wynette, Shane MacGowan, Sheona White,
Dr. John, Robert Cray, Huey Morgan (from Fun Lovin' Criminals),
Ian Broudie (from The Lightning Seeds), 
Gabrielle, Evan Dando (from the Lemonheads),
Courtney Pine, BBC Symphony Orchestra,
Brett Anderson (from Suede),Visual Ministry Choir,
Joan Armatrading, Laurie Anderson, Heather Small,
Tom Jones, Heather Small

ライフ・イズ・ビューティフル Life Is Beautiful (La Vita È Bella)
Buon Giorno Principessa Nicola Piovani


超映画総合研究所 志田ゼミ第三期開催決定!
phonto (3)
お薦め映画を皆でシェア、
新しいカタチの映画コミュニティ・イベント。
いよいよ1stシーズンラストです。
奮ってご参加ください!(お申込みはQRコードから)

これまでの超映画総合研究所
https://note.com/kataru_lib/m/m87f560cd640e

DAY1 2024.1.19(FRI)
DAY2 2024.2.2(FRI)
18:30 OPEN 19:00 START
会場 超図書館総合研究所(茗荷谷)
   東京都文京区大塚三丁目5-9
   住友成泉小石川ビル 別館5階
参加費:各日¥500+1ドリンク

大好きな映画を、皆にも観てほしい・・・
好きな映画への思いを持ち寄り、
集まった参加者、皆に紹介、シェアする。
それが、映画大好きさんたちのための「ゼミ」コミュニティ、
"超映画総合研究所" です。
参加概要はいたってカンタン。
これ面白くて大好き、という映画を一本決めていただき、
自由なかたちで推薦してもらいます。
第一回目は各自プレゼンして大好き映画のアピール。
第二回目はそれを受けて、「観てみたよ」という映画の感想交換会。
参加者同様、映画LOVEなラジオDJ志田一穂もお薦め映画を紹介。
もちろん集まった皆さんの推薦作もフォローアップしてまいります。


名作映画探検隊!
~知れば知るほど、映画がもっと楽しくなる~
第3回『東京物語』
~映画の中で描かれる“家族”の、これまでとこれから~
phonto (2)
https://www.takashimaya.co.jp/tamagawa/sc/loop/?id=2133
 
2024年1月20日(土) 14:00〜15:30
二子玉川高島屋 たまがわLOOP
参加費 2,750円
定員 21名

この探検隊イベントなんですが、
毎回お話しさせていただくのが本当に楽しくて。
自分で言うのもなんですが、
いつもあっという間に時間が過ぎてしまうんですよ!
そんな気持ちも共有していただきたいなと思ってますので、
今回も"見て聴いて楽しむ講演"、
しっかりお届けしたいと思っています!

『鉄道員』『犬の生活』『街の灯』に続く、
江東シネマパラダイスの解説付き16ミリフィルム上映会!
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映画『自転車泥棒』
上映前解説 志田一穂
2024年1月27日(土)14:00〜16:00
東陽図書館 教育センター 第3研修室
申し込み人数 50名(無料)
12/16(火)午前9時から東陽図書館カウンター、
または☎︎03(3644)6121 まで。

2024年1月28日
小石川図書館のレコード室にある、
映画音楽のレコードを聴く会!
IMG_2520 (1)
都内の図書館にてこれだけたくさんの
貸し出し可能なアナログレコードがあるのは小石川図書館だけ…
そんなレコード・ライブラリーに不肖・志田が潜入!
なにこれ!? こんなサントラレコードが!? 
ヤバい。ヤバすぎる。これは皆にも聴いてもらわなくては…
というわけで、開催します。
「小石川図書館のレコード室にある、映画音楽のレコードを聴く会」
もうマジで楽しい会になると思います。

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志田一穂(ジョニー志田)、初の著書、好評発売中です!
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特集「聖なる夜に映画音楽を 2023」
phonto
なんとクリスマスイヴの日のOAですね!
こんな巡り合わせ、もの凄く嬉しいし幸せなことです。
本来のクリスマス当日は翌日だというのに、
相変わらずイヴの夜の方が
開放感満載で盛り上がったりするのが
なんだか週末仕事終わりの金曜日感...ですよね(笑)
まぁとにかく、メリー🎄クリスマス!
と楽しいパーティーとともに
是非聴いていただきたいラインアップです。
是非BGMとしてお供させてくださいませ!

OA予定曲…
特集 聖なる夜に映画音楽を 2023
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ディズニー・キャラクターたちによるクリスマスSONG
スヌーピーのメリークリスマス
素晴らしき哉、人生!
三十四丁目の奇蹟
Diseny's クリスマス・キャロル
グリンチ
ナイトメア・ビフォー・クリスマス
ノエル
ポーラー・エクスプレス
ラブ・アクチュアリー
アナと雪の女王
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー ホリデー・スペシャル 
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海辺の映画館からの手紙 志田一穂
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クリスマスという日はご多分にもれずイエス・キリストの降誕の日と定められているわけですが、この由来は冬至の日にあるようなんですね。かつて300年代のローマではその日こそ12月25日で、冬至祭=光の祭りとして祝っていたと。つまり光=太陽の降臨を祝うこの日を、キリスト降誕の日に照らし合わせていたということなんですね。でもなぜそんな制定がわざわざ行われたのか。それは聖書にはっきりこの日だという記載がなかったからで、当時のローマ皇帝が、じゃあこの日に、って決めたわけなんです。面白いですよね。歴史を紐解いていくと、え?そうなの?と思わされることばかりです。

さてクリスマスサントラ特集でございます。12月20日に東京は日比谷図書文化館にて『聖なる夜に映画音楽を』という同タイトルの講演会をやってまいりまして、そのおさらい的なコーナーもセットしていきつつ、もちろん新しめのクリスマスサントラもかなり用意しております(これまで番組でかけたことがないサントラという意味でもあります...)。最近作では、マーベルからのホリデースペシャルものなんてのがあり、これはなかなかレアで楽しいクリスマスソングですね。びっくりするような方が歌っています。あとディズニー映画から、なんで今まで一度もかけてこなかったんだっけ?と個人的に唖然とした『アナと雪の女王』ですね。クリスマス映画ではないけれど、やはり雪がフィーチャーされているからこの季節にお送りするに相応しく、ブームを越えてクラシック・スタンダードになった今だからこそ、じっくり聴いていただけるかなとも感じています。
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日比谷の講演にいらしていただいた方々にとっては、後半のメッセージ性の高い内容によるクリスマス映画たちのブロックが、番組には選曲されていないのでちょっと物足りないかもしれません。構成上ラジオでお送りできる時間が講演の3分の2しかないということもありますが、そもそも今回のOAはクリスマスイヴ当日。やはり純粋なクリスマスソング、クリスマスポップス、クリスマスパーティーソングを、終始お送りするべきかなと。まずは多幸感に満ちたこの一夜に、この番組をBGMとして聴いていただくことが一番の役割かなと、そう感じたからでしょうか。だから最後まで、そういう意味ではクリスマス本来が持つメッセージ、今夜だけは幸せの意味を感じながら過ごしましょう。優しさと、ホスピタリティーを持って笑顔で楽しみましょうと。そんな内容にはなっていると思います。講演にいらした方々には、この思い、伝わりますよね、と思っております。では、OAにて。少し早いですが、メリー🎄クリスマス!

OA曲リスト
seaside theatre #195
12/24 OA
特集 聖なる夜に映画音楽を 2023

スヌーピーのメリークリスマス A Charlie Brown Christmas Mariah Carey

サンタクロース・イズ・カミング・トゥ・タウン Santa Claus Is Coming to Town Disney All Stars

素晴らしき哉、人生! It's A Wonderful Life  Dimitri Tiomkin
三十四丁目の奇蹟 Miracle on 34th Street Alfred Newman
Diseny's クリスマス・キャロル A Christmas Carol  Alan Silvestri

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー ホリデー・スペシャル The Guardians of the Galaxy Holiday Special Here It Is Christmas Kevin Bacon & Old 97's
グリンチ Dr. Seuss' How the Grinch Stole Christmas Where Are You Christmas Faith Hill

ナイトメア・ビフォー・クリスマス The Nightmare Before Christmas What This? Danny Elfman
ノエル Noelle This Christmas Lawrence

ポーラー・エクスプレス The Polar Express  Alan Silvestri

ラブ・アクチュアリー Love Actually Christmas Is All Around Billy Mack

アナと雪の女王 Frozen Do You Want to Build a Snowman~雪だるまつくろう Kristen Bell, Agatha Lee Monn & Katie Lopez
            Let It Go Idina Menzel

スヌーピーのメリークリスマス A Charlie Brown Christmas O Tannenbaum Vince Guaraldi Trio


『レザボア・ドッグス デジタルリマスター版』
2024年1月5日 公開記念
タランティーノDJナイト
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クエンティン・タランティーノの記念すべき監督第一作『レザボア・ドッグス』がデジタルリマスター版となって遂に降臨!この公開を記念して、タランティーノ作品とその音楽を愛してやまないDJたち、湘南ビーチFMの映画音楽番組 “seaside theatre”のDJ・パーソナリティーのジョニー志田に、サウンドトラック専門DJとして活躍するビル今亭、そしてやはり映画とロックに精通しているタランテイーノ愛全開のDJ小泉直也と、一癖も二癖もあるヤツらが集結!すべてアナログ盤のプレイで贈る、グルーヴィンで至極のリスペクトDJイベント!

DJ ジョニー志田 ビル今亭 小泉直也
12 月26日(火)19:00〜22:00
QUATTRO LABO
(東京都渋谷区宇田川町15 1 渋谷パルコB1F)
イベントチャージはございません。
通常のテーブルチャージとして\500頂戴します(要オーダー)
*入場者プレゼント:公開記念特製ステッカー

超映画総合研究所 志田ゼミ第三期開催決定!
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いよいよ1stシーズンラストです。
奮ってご参加ください!(お申込みはQRコードから)

これまでの超映画総合研究所

DAY1 2024.1.19(FRI)
DAY2 2024.2.2(FRI)
18:30 OPEN 19:00 START
会場 超図書館総合研究所(茗荷谷)
   東京都文京区大塚三丁目5-9
   住友成泉小石川ビル 別館5階
参加費:各日¥500+1ドリンク

大好きな映画を、皆にも観てほしい・・・
好きな映画への思いを持ち寄り、
集まった参加者、皆に紹介、シェアする。
それが、映画大好きさんたちのための「ゼミ」コミュニティ、
"超映画総合研究所" です。
参加概要はいたってカンタン。
これ面白くて大好き、という映画を一本決めていただき、
自由なかたちで推薦してもらいます。
第一回目は各自プレゼンして大好き映画のアピール。
第二回目はそれを受けて、「観てみたよ」という映画の感想交換会。
参加者同様、映画LOVEなラジオDJ志田一穂もお薦め映画を紹介。
もちろん集まった皆さんの推薦作もフォローアップしてまいります。


名作映画探検隊!
~知れば知るほど、映画がもっと楽しくなる~
第3回『東京物語』
~映画の中で描かれる“家族”の、これまでとこれから~
 
2024年1月20日(土) 14:00〜15:30
二子玉川高島屋 たまがわLOOP
参加費 2,750円
定員 21名

この探検隊イベントなんですが、
毎回お話しさせていただくのが本当に楽しくて。
自分で言うのもなんですが、
いつもあっという間に時間が過ぎてしまうんですよ!
そんな気持ちも共有していただきたいなと思ってますので、
今回も"見て聴いて楽しむ講演"、
しっかりお届けしたいと思っています!

『鉄道員』『犬の生活』『街の灯』に続く、
江東シネマパラダイスの解説付き16ミリフィルム上映会!
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映画『自転車泥棒』
上映前解説 志田一穂
2024年1月27日(土)14:00〜16:00
東陽図書館 教育センター 第3研修室
申し込み人数 50名(無料)
12/16(火)午前9時から東陽図書館カウンター、
または☎︎03(3644)6121 まで。

2024年1月28日
小石川図書館のレコード室にある、
映画音楽のレコードを聴く会!
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都内の図書館にてこれだけたくさんの
貸し出し可能なアナログレコードがあるのは小石川図書館だけ…
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特集「ヴィム・ヴェンダース監督の音楽世界」
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今週は特集 ヴィム・ヴェンダース監督の音楽世界
再びヴィム・ヴェンダース監督の特集をやれることを
本当に嬉しく思います。
かつても一度やりました。
その時は小津安二郎監督の特集と
ヴェンダース監督の特集、
2週続けて行いました。
ご多分にもれずその2人の関係には、
とても大きな意味と繋がりがあります...

OA予定曲…
特集 ヴィム・ヴェンダース監督の音楽世界
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パリ, テキサス
ベルリン 天使の詩
夢の涯てまでも
時の翼にのって/ファラウェイ・ソー・クロース! 
アラバマ〜2000光年
都会のアリス
さすらい

★新作映画のご紹介
ティル
(12/15から公開中)
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海辺の映画館からの手紙 志田一穂
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再びヴィム・ヴェンダース監督の特集をやれることを本当に嬉しく思います。かつても一度やりました。その時は小津安二郎監督の特集とヴェンダース監督の特集、2週続けて行いましたね。ご多分にもれずその2人の関係にはとても大きな意味と繋がりがあります。ヴェンダース監督は1945年、ドイツ生まれ。まさに第二次世界大戦終戦の年に生まれ、あの忌まわしき戦争にぎりぎり影響されず育った世代です。しかし、当時のドイツは敗戦国。しかもイギリス占領国として存在していたので、とても生活文化的には複雑なものがあったのだと思われます。

ヴェンダース監督は年頃になってからパリに渡って画家を目指そうとするわけですけれども、そのパリのシネマテークという旧作の専門上映館にて、いろいろな国の映画と出会うことになるわけですね。そこで往年のハリウッド映画やヌーヴェルバーグ作品、日本映画にも出会って、とても興味を持ってしまい、自身も映画を取る人生を歩み始めてしまうわけです。やがて小津安二郎監督の作品にも出会い、特に「東京物語」からは、日本も敗戦国でありながら、このように自分の国のプライドを持って映画を作っていると、かたや自分の故郷、ドイツはイギリス文化、かたや日本はアメリカ文化の影響を受けなければいけないような存在であろうとも、しっかりとした日本映画を監督している小津安二郎という映画人の姿勢に、ヴェンダース監督は非常に勇気を貰ったそうです。
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それはヴェンダース監督が、かつてラジオから流れてくる異国の英語によるロックンロール、その素晴らしさに感動して鬱屈した青春時代を送らずに済んだと。極端に言うと、ロックに救われた、という、その気持ちと非常に近いものがあったのではと想像できます。今回は小津安二郎監督の音楽は特に準備していませんが、ヴェンダース監督の最新作「PERFECT DAYS」でも選曲された素晴らしい楽曲の数々とともに、今一度ヴェンダース監督の世界をリマインドしていきたいと思っています。

ちなみに自分は90年代、「夢の涯てまでも」ですとか「時の翼にのって」ですとか、実は一部からは非常に批判を受けていた作品たちなのですが、リアルタイムでその作品群を見た自分にとっては非常に刺激的な作品でしので、自然と番組の中でフィーチャーしてしまうのです。それぐらい影響力の強い個性派、つまり大いなる作家性を持ったヴィム・ヴェンダース監督。重ねていますが、改めてまたこの特集を組めること、非常に幸せに思っております。
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OA曲リスト
★新作映画のご紹介
ティル(12/15から公開中)
Till  Stand Up  Jazmine Sullivan

★ 特集『ヴィム・ヴェンダース監督の音楽世界』
パリ, テキサス Paris,Texas  Ry Cooder

PERFECT DAYS
House of the Rising Sun  Animals
Sunny Afternoon  Kinks
Pale Blue Eyes  Velvet Underground

ベルリン 天使の詩 Der Himmel über Berlin  Jurgen Knieper

夢の涯てまでも Until The End Of The World  U2
時の翼にのって / ファラウェイ・ソー・クロース Faraway So Close!  Nick Cave & The Bad Seeds

アラバマ〜2000光年 Alabama  2000 Light Years From Home  The Rolling Stones
都会のアリス Under The Bordwalk  The Drifters
さすらい King Of The Road  Roger Miller

PERFECT DAYS
Perfect Day  Lou Reed
Feeling Good  Nina Simon


映画『ゲット・クレイジー』上映記念DJイベント!
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時をかけて、映画音楽の歴史の旅へ…
いよいよセカンド・シーズンSTART!
日比谷図書文化館 日比谷カレッジ 講演会
「時をかけて、映画音楽の歴史の旅へ
 聖なる夜に映画音楽を
 〜サントラから読み解くクリスマス映画たち」
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日時 2023年12月20日(水) 19時~20時30分 ※講演75分+質疑15分
   ※開場18時半からアナログ・レコードによる志田のDJプレイあり。
場所 日比谷図書文化館 地下1階コンベンションホール(大ホール) 
講師 志田一穂 (ラジオDJ、文筆家)

クリスマス映画こそが、世のクリスマス・イメージを植え付けた最初のきっかけ?
イエス・キリストが降誕した日でそれを記念する祭日、
それが“クリスマス”というイベントとなって、
家族や恋人たちと過ごすことへと定着したのは、
そこに映画の存在があったからなのです。
そんな解説と歴代のクリスマス映画やサウンドトラックを楽しく紹介していきます。


『レザボア・ドッグス デジタルリマスター版』
2024年1月5日 公開記念
タランティーノDJナイト
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クエンティン・タランティーノの記念すべき監督第一作『レザボア・ドッグス』がデジタルリマスター版となって遂に降臨!この公開を記念して、タランティーノ作品とその音楽を愛してやまないDJたち、湘南ビーチFMの映画音楽番組 “seaside theatre”のDJ・パーソナリティーのジョニー志田に、サウンドトラック専門DJとして活躍するビル今亭、そしてやはり映画とロックに精通しているタランテイーノ愛全開のDJ小泉直也と、一癖も二癖もあるヤツらが集結!すべてアナログ盤のプレイで贈る、グルーヴィンで至極のリスペクトDJイベント!

DJ ジョニー志田 ビル今亭 小泉直也
12 月26日(火)19:00〜22:00
QUATTRO LABO
(東京都渋谷区宇田川町15 1 渋谷パルコB1F)
イベントチャージはございません。
通常のテーブルチャージとして\500頂戴します(要オーダー)
*入場者プレゼント:公開記念特製ステッカー


好評発売中!!
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志田一穂(ジョニー志田)、初の著書、好評発売中です!
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特集「夜に色めく映画音楽〜sexy movie night〜」
phonto (3)
今週の特集は、セクシー・ムービー・ナイトと言うことで、
結果的にそういうセクシーな映画ばかりの
セレクションになるわけですけれども、
重要なのはそこに奏でられるサウンドトラック、
その素晴らしさと言うものをアピールしたいと、
それが第一の目的であると言うことを
しっかりとこの段階で伝えておきたいと思うのですね
(いやホントです)。

OA予定曲…
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特集 夜に色めく映画音楽〜sexy movie night〜
エマニュエル
エマニエル夫人
続・エマニエル夫人
アマン・フォー・エマニュエル
ビリティス
O嬢の物語
プライベート・レッスン
プライベート・スクール
愛と性の時
熱い地球の女性
未成年者の秘密の日記

★新作映画のご紹介
Winter Boy
(12/8から公開中)
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★新作映画のご紹介
ヘルレイザー
(4K版12/8から公開中)
IMG_2379

海辺の映画館からの手紙 志田一穂
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今回はセクシー・ムービー・ナイトと言うことで、結果的にそういうセクシーな映画ばかりのセレクションになるわけですけれども、重要なのはそこに奏でられるサウンドトラック、その素晴らしさと言うものをアピールしたいと、それが第一の目的であると言うことをしっかりとこの段階で伝えておきたいと思うのですね(いやホントです)。で、セクシー・ムービーと言っても別にR指定を受けているような作品ではなく、あくまでも芸術的に描かれたセクシー・ムービーを指すわけですけれども、実はそうした映画にこそ妖艶で美しいサウンドトラックが塗されていると思ってまして、聴いていて非常に気持ちがリラクシンになるような、そういう楽曲が多いと。これはサントラ好きとしてはいくらセクシーと称されていても、なかなか放っておけないぞ?と感じているわけです。

もちろん有名なところで言えば、エマニエル夫人シリーズが出てくるわけですが、この作品の主題歌も非常にアンニュイで、セクシーさを秘めたナイト・ラウンジ的楽曲ですよね。普通に聴いていてもなんだか気持ちが和らぐ名曲だと思っています。その後のシリーズの音楽にはあのフランシス・レイが担当するようになり、さらに優雅な、そしてとてもアダルトなサウンドが映画にほどこされるようになりました。これはエマニエル夫人シリーズが、ある意味こうした作品に対しての音楽のイメージ付けをした、それぐらい作品内容とサウンドの親和性が素晴らしかったと言っても過言ではないと思っています。その後、かのエンニオ・モリコーネですとか巨匠と言われる方々が、やはりこうしたラウンジ・ミュージックを基礎としたサウンドを多く発表していたことが顕かになっていくわけですが、まぁ興味本位でこうした映画を観る方々も多い作品群、一方でサントラ・レコードだけを聴けば、そうした名曲たちが溢れているからちょっと無視はできないぞ、となっていたわけです。
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さらに説明しますと、90年代あたりから未公開映画のサウンドトラックの発掘と言うものが始まっていきまして(いわゆるリバイバル・ブームからの波及ですね)、今回紹介する作品たちの中にはそうした未公開作品のサントラも含まれていたりします。90年代以降に紹介されたサントラたちということですね。日本で公開されていないのにサントラだけリリースされるって相当なものですよ。なのでサウンドトラック・オンリーでも(たとえ映画が観れなくても)、それを聴くだけで楽しめると。それぐらいの名曲が揃っていると言うことなのです。で、その内容と言えばやはり良質なラウンジ・ミュージックが主流なんですね。前述したように一般的にはエマニエル夫人シリーズの音楽イメージが強いんですけれども、実はかつてからこうしたラウンジ系、リラクシン系、モンド系などが、セクシー・ムービーたちに付けられていたと言うこともわかっていったと。そういうことなのですね。

では何故このタイミングでこの特集をやったのか?と言うと、エマニエル夫人シリーズが4Kリマスター、及びデジタル・リマスター版として、再び劇場に帰ってくると、そういうタイミングがありましたので、実はずっと前からやってみたかった特集でもあり、ここで思い切ってやってみたということです。合わせてリスナー様からも、こういう特集いいんじゃないですか?と言う声もあって、その一言にも背中を押されたなぁと。エマニエル夫人シリーズはかつて第一作目は見た憶えがあるのですが、自分的にはシルヴィア・クリステルからミア・ニグレンという若いエマニュエルにチェンジした『エマニュエル』(1984)の方が時代的にはフィットして、作品内容も音楽も大好きだったりするのです。なので他のシリーズは未見でして、まぁいよいよ劇場に帰ってくると言うことですが、なかなかちょっとね(笑)、劇場まで足を運ぶような勇気というか気合というか、そういう思い切りが自分にはないので…、確実に大した名作なんでしょうけれども、ここは一つ、素晴らしいサウンドトラックを楽しむことで、作品鑑賞はまたの機会にしようかなと思っている次第です。
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OA曲リスト
★新作映画のご紹介
Winter Boy Le Lyceen 半野義弘

エマニュエル Emmanuelle 4 Oh My Belle Emmanuelle David Rose

エマニエル夫人 Emmanuelle Pierre Bachelet
★12.29より、3作品劇場公開!
『エマニエル夫人』 4Kレストア版
『続エマニエル夫人』デジタルリマスター版
『さよならエマニエル夫人』デジタルリマスター版

続・エマニエル夫人 Emmanuelle2 Francis Lai & Sylvia Kristel
アマン・フォー・エマニュエル A Man for Emmanuelle Gianni Ferrio

ビリティス Bilitis Francis Lai 
O嬢の物語 Histoire d'O Pierre Bachelet

プライベート・レッスン Private Lesson Doc  Earl Klugh
プライベート・スクール Private School Just One Touch Phebe Cates & Bill Wray

愛と性の時 Quando L'amore E Sensualita Ennio Morricone

熱い地球の女性 La Donna Della Calda Terra Carlo Savina
未成年者の秘密の日記 Diario Segreto Di Una Minorenne Gianni Marchetti

★公開映画のご紹介
ヘルレイザー(4K版12/8から公開中!) Hellraiser Christopher Young


『レザボア・ドッグス デジタルリマスター版』
2024年1月5日 公開記念
タランティーノDJナイト
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クエンティン・タランティーノの記念すべき監督第一作『レザボア・ドッグス』がデジタルリマスター版となって遂に降臨!この公開を記念して、タランティーノ作品とその音楽を愛してやまないDJたち、湘南ビーチFMの映画音楽番組 “seaside theatre”のDJ・パーソナリティーのジョニー志田に、サウンドトラック専門DJとして活躍するビル今亭、そしてやはり映画とロックに精通しているタランテイーノ愛全開のDJ小泉直也と、一癖も二癖もあるヤツらが集結!すべてアナログ盤のプレイで贈る、グルーヴィンで至極のリスペクトDJイベント!

DJ ジョニー志田 ビル今亭 小泉直也
12 月26日(火)19:00〜22:00
QUATTRO LABO
(東京都渋谷区宇田川町15 1 渋谷パルコB1F)
イベントチャージはございません。
通常のテーブルチャージとして\500頂戴します(要オーダー)
*入場者プレゼント:公開記念特製ステッカー


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特集「JAZZでカバーなサウンドトラック」
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今週は特集 JAZZでカバーなサウンドトラック
やはり湘南ビーチFMと言えばジャズ&イージー・リスニング!
と言いながら、いつもてんやわんやな内容ですみません…
映画音楽って一筋縄なジャンルだけではなかなか難しいのです。
しかも昨今は歌モノやロック系もありますし、
オーケスレーションとは言え、イージーどころか劇的な盛り上がり系も多くて。
しかもジャズと一言に言えるサントラなんてのもなかなか出てくるもんじゃない。
気を付けながら、スタッフの皆様にご忠告いただきながら、
なんとかやってる「seaside theatre」ですが、
どうか30周年アニバーサリーという記念すべき年をも超えて、
これからも何卒、よろしくお願い申し上げる次第でございます。

OA予定曲…
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特集 JAZZでカバーなサウンドトラック
ビバリーヒルズ・コップ
スパイ大作戦(ミッション・インポッシブル)
007~ジェームズ・ボンドのテーマ
0011ナポレオン・ソロ
ある愛の詩
ロミオとジュリエット
ピンクの豹
ピーター・ガン
モダン・タイムス
スター・ウォーズ
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★新作映画のご紹介
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★新作映画のご紹介
ショータイム!
(12/1から公開中)
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海辺の映画館からの手紙 志田一穂
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12月3日、いつも忘れがちで言われてハッとするわけですが、なんと湘南ビーチFMの開局記念日当日んですね。いやはや、もういい加減覚えろという感じですが、今年もやってまいりまして、実は毎年忘れてしまっていて、あ!番組内でちゃんと言わなければだった!と頭をかくわけですけど、今年はさすがにしっかりinfoいたします。開局記念、しかも30周年とのこと。本当におめでとうございますであります。

当方、映画音楽番組じゃないですか。局のコンセプトがジャズ&イージー・リスニングと聞いて、始めた頃はかなりそのあたりを慎重に選曲しつつ構成していたんですね。映画音楽という範囲内で、です。比較的静かな曲とか、オーケストレーションでじっくり聴ける曲とか、もちろんジャズなんかも意識して。今回も30周年アニバーサリーですからかなり意識しましたよね。なにしろジャズ特集に舵をとったんですから。そういう気持ち、大事ですよね?でもですね、とは言いながら、当時はまぁすぐに崩壊していったんですね(笑)。そんな静かな局ばかり、言うたら往年の作品の楽曲ばかりですよ。それだけで一時間をやりくりするとなると、やはり聴く方も作る方もぐったりしてくる、というか、作る方=自分がモチベーションだだ下がりになっていったわけで。初期はそのあたりの葛藤が少しばかりありました。それでも当時は23時からのOAだったので、むしろ睡眠導入番組としてわざと眠くなるような内容にしていたこともありましたよ、たまにね。で、それでもその反動を具現化したいというときもあって、ちょいちょいロック系とか、賑やかな楽曲、入れ始めたりするんですね。するとやはりTwitterが盛り上がる。あぁ皆さんやっぱりこの手の曲とか好きなんだな、聴きたいんだなと感じるわけです。で、イージー・リスニングなんてどこへやらというノリで、ジャンルも幅広くなっていって、完全に映画音楽バラエティー的な内容になっていったんですね。でも、相変わらずやりすぎたなと感じたらすぐに軌道修正してました。そんなわけで静かだったり賑やかだったりと、まぁ初期はその繰り返しだったとも言えますでしょうかね。

そうして3年目になったとき、なんとゴールデン・タイムの20時にお引越しとなったんです。同時に長野信越放送(SBCラジオ)さんにも番組を買っていただき同タイムにてのOAが決まったと。それで大義名分となり、堂々と映画音楽バラエティーとしてブラッシュアップいたしました。20分ごとに現れるアイキャッチ(ラジオだからただのキャッチ?)も派手なものに作り直したり、まず選曲自体のノリもだいぶ変えていきました。特集内容もそれこそユーモアセンスやマニアライクなネタなども取り入れて、聴いてて楽しい、あっという間の一時間番組、という具合に切り替えていったんですね。もう眠らすような番組ではないぞと。それが現在でも継続している内容なのです。だけどですね、そうしたことによって離れていったリスナーさんもいらっしゃったんですね。多分23時の頃は、日曜深夜の一歩手前、寝る前のリラクシンタイムとして親しんでいただいてたのだと思います。いきなり賑やかになって、しかも大河ドラマと丸被りの時間帯ですから。自分では意気揚々としていましたたが、そういった反応を見ると、なかなか難しいものだなとちょっと悩みました。
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来年4月で当番組もようやく5年目となるわけですが、局は30年じゃないですか。まったく足許にも及ばないですよね。この30周年というアニバーサリーは、コミュニティFM界どころか、通常のラジオ業界でも結構驚くべき偉業だと思うんです。始めたのはいいけれど、それを維持して継続していくことが一番大変じゃないですか。24時間毎日ノンストップでラジオOAは稼働していくわけですし、そこに関わるスタッフやパーソナリティーと、たくさんの方々の協力と努力で成り立っているものですから、それをまだコミュニティラジオ局自体が一般化していない時代に始めて、今日までしっかりと守ってこられたことは本当に驚愕に値します。

でも自分も昨今の局の状況を見て、なるほどこれは普通の組織の集合体ではなく、協力的精神と自己発信についてしっかりとした誇りと自信を持っている人々の集まりだからこそ、こうしてちゃんと機能し、日々前進しているのだなと、そう感じたりもしているのです。これは自分が在職時代に感じていた組織論とは完全に真逆のもので、言ってみればとてももろく壊れやすいコミュニティではあると思います。ヒエラルキーとベルトコンベア的システムで築かれていく大きな組織ではなく、ミニマムな中で集まった者たちのパワーを結集させ、最大限の成果を目指すと、こんなのリスクありすぎだろと、昔の自分(つまり在職時代のボンクラだった自分)は感じたかもしれませんが、いや、そうじゃなくて、これが正しいのではないかと。本当の集合体ってこういうことなんじゃないかと。今は普通に素直にストレートに、迷うことなくそう思うんですね。

もちろんだからこそ摩擦も激しいし変革的な是正も日々ある筈です。少数精鋭部隊にはむしろひっきりなしにそうした問題提起が山盛りでしょうし、それがなければ維持していくスピードに対応はリンクできないのではないかと。そうした問題難題をクリアしてきたからこそ今のビーチFMがあるんでしょうね。なんて言ったら何も知らないくせに!と怒られそうですが、客観的に見てまったくそういう感じに思うから仕方ありません。この局は本当に、タフでクールでフレキシブル。そして何よりファン・ステーション、楽しいラジオ局です。これからもこの局に対して、自分に貢献できることは何なのか、そんなことを考えながら番組とともに盛り上げていきたいと思っています。『seaside theatre』の5周年アニバーサリーもありますしね。頑張ります!
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OA曲リストはのちほど…
★新作映画のご紹介
ヴォルテックス VORTEX ヴォルテックス(12/8公開) Voltex Mon amie la rose Françoise Hardy
ショータイム!(12/1から公開中) Les Folies Fermieres Everything Possible Now Clouds And Thorns

★JAZZでカバーなサウンドトラック
ビバリーヒルズ・コップ Beverly Hills Cop Axel F Harald Faltermeier cover by PE'Z

スパイ大作戦(ミッション・インポッシブル)  Mission: Impossible Lalo Shifrin cover by 熱帯JAZZ楽団
007~ジェームズ・ボンドのテーマ Monty Norman cover by 熱帯JAZZ楽団
0011ナポレオン・ソロ The Man from U.N.C.L.E. Jerry Goldsmith cover by 熱帯JAZZ楽団

ある愛の詩 Love Story Francis Lai cover by Buddy Rich(Live 1971)
ロミオとジュリエット Romeo & Juliet Love Theme Nino Rota  cover by Earl Klugh & George Benson

ピンクの豹 The Pink Panther Henry Mancini cover by Ximo Teber & Ivam Jazz Ensemble
ピーター・ガン Peter Gun Henry Mancini cover by Tino Contreros

モダン・タイムス Modern Times Charles Chaplin cover by Dexter Gordon

インファナル・アフェア 無間道/Infernal Affairs Comfort Chan
*彩さんご希望曲

スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望 Star Wars: Episode IV A New Hope
   May The Force Be With You John Williams cover by The Trotter Trio


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特集「映画音楽から平和への祈りを2023」phonto (1)
今週は特集 映画音楽から平和への祈りを2023
またこのようなタイトルで、
特集をやらなくてはならないのですね。
本当にイヤです。
去年もやりました。
ロシアがウクライナを攻撃したからです。
今年も様子を見ていましたが、
堅実のガザの状況を見てきて、
今年もやるのだなと、やらねばだなと感じました。
MC、ほとんどありません。
一時間、残酷な戦争をテーマにした映画の、
とは言え美しき楽曲の数々を静かに聴いていただきたいです。
これらは抵抗の歌であり、
手を出さずして対抗する、特集なのです。

OA予定曲…
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ひまわり
プラトーン
地獄の黙示録
禁じられた遊び
シンドラーのリスト
チャップリンの独裁者
海辺の映画館 キネマの玉手箱
キリング・フィールド
ダンケルク
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★公開映画のご紹介
戦場のピアニスト
12/1から4K版公開
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海辺の映画館からの手紙 志田一穂
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「映画音楽から平和への祈りを」という特集を最初にOAしたのは2022年3月14日。これはロシアがウクライナへ向けて宣戦布告し攻撃を始めた、つまりこんな時代に戦争を起こしたという、半ばテロのような悪事に憤慨して、まったくなんの効力も成さないだろうが、その事態がいかに残酷で非道、愚行極まりないことで、すべての世界にとって一切不要なことなのだ!ということを、ラジオというメディアを通し、メッセージとして発信したくなり電波とネットへ乗せたと。そういう特集でした。

ちょうどその頃、ウクライナにあるひまわり畑がロケ地として撮影されたという映画『ひまわり』の4Kリマスター版が全国にてリバイバル公開されており、自分も各所にてその解説をさせていただいていたこともあり、OA内容の中でも、あのヘンリー・マンシーニ作曲による哀し気なテーマ曲をフィーチャーしながら構成しました。戦争反対を唱えるならば、あえて非情な戦争がテーマとなった映画のサントラを集めるしかない。その残酷さを伝えるにはそうした映画をあえて紹介しなくてはと思い、ナチスドイツと第二次大戦がテーマと背景にある『チャップリンの独裁者』や『ライフ・イズ・ビューティフル』、ホロコーストを描いた『シンドラーのリスト』に、日本の戦時中の日常を描いた『この世界の片隅に』、ベトナム戦争がテーマの『ディア・ハンター』など、その思いを共有し繰り返させてはいけない、そんな意志をしっかりと持っていただくために、こうした、とにかく心が痛む、しかし観て学ばねばならぬ作品群の音楽を多々集結させました。
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『ひまわり』とともにもう一作、自分の中にある特別な思いとともに構成に入れたのが、大林宣彦監督の遺作となった『海辺の映画館 キネマの玉手箱』でした。本作のクライマックスは広島に爆弾が落ちる“原爆投下日”の模様です。ロシアが戦争を起こすたった二年前に、大林監督はかなり過激な反戦映画を撮っていたのです。生前の講演でもことあるごとに戦争の愚かさを唱えており、晩年はそうしたメッセージ色の強い監督作品も多かったわけですが、しかしこの『海辺の映画館』は他にも勝るほどの威力で戦争を批判し、ある意味問題作、かつ重要作として注目されました。この映画を観たとき、これぐらいのパワーを持って叫ばなければならないことなのだと、これほど圧倒しないと、この大事なメッセージは伝わらないのだと衝撃を受けたのですね。

だからこそ愚かなることはすべて歴史に残る映画に刻めと、あるいは小説でも、歌でも、かたちあるものにその愚行を記して後世に残すことが大事だと、そう受け取ったわけです。自分がアーティストであれば映画を作ったり曲を書いたりして戦争反対を叫びたかったのですが、しがない町場のラジオDJ兼雑文家ですから、こうして思いをブログに残しつつ、電波やネットで発信すると、それぐらいのことは当然そうすべきだと感じたわけなのです。

今回の特集のきっかけは当然、イスラエルとハマスとの、あの戦争ですね。本当に辟易しています。毎日状況を見てこれもまた長期戦になりつつありますし、ガザ地区への攻撃も日に日に酷くなっている。そしてそれが悲しいことに、報道番組から情報が出てくる度にその重要性が失われつつあると感じる。つまりそれが日常的になってきている。毎日毎日止めどなく流れるニュースに、世界が通例ごとのように受け止め、ほとんど麻痺している状況になっている。ガザの報告の次はロシアだ、ウクライナだ、北朝鮮のミサイルだ、自衛隊の特別配備だと、本当はこんな特集組みたくはないのだけれど、しかし今年もセットしなければならないなと、結局そう思わされました。それが心から悔しいし、怒りに震えて仕方がありません。
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戦争はどうしてなくならないのでしょうか。それぞれが対等の国々で、人種間にも差別がなく、ことあるごとに言葉による話し合いと交渉、そして少しぐらいの口喧嘩で済むような、そんな世界だったら良いのになと思います。ジョン・レノンの「イマジン」みたいに、すべてが天国みたいな世界だったらそこはむしろ地獄だとか言う人がいるようですが、今この現在に地獄を味わっている人がいる世界より、そっちの方が全然良いですよね?死ぬ目にあったことのない人が言う、本当に身勝手な発言だと思います。ジョンの本音はそうではなく、未来を変えていきたい、そのために想像していこう、それが第一歩だと。歌っているのはそれだけのことです。しかしそれが重要なんですね。想像して、考えて、願となる。そして第二歩目が、こうした微力ながらの発信です。そうすることで、Noと言わねばと。対抗しなくちゃと思うのです。

OA曲リストはのちほど…

★志田からのお知らせ★
第2回 超映画総合研究所 志田ゼミ開催!
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志田ゼミ二期生募集フォーム
https://ws.formzu.net/dist/S580418170/
超映画総合研究所 note
https://note.com/kataru_lib/m/m87f560cd640e

DAY2 12.1(FRI)
18:30 OPEN 19:00 START
会場 超図書館総合研究所(茗荷谷)
   東京都文京区大塚三丁目5-9
   住友成泉小石川ビル 別館5階
参加費:ギャラリー¥500(1日)

大好きな映画を、皆にも観てほしい
 好きな映画への思いを持ち寄り、
集まった参加者、皆に紹介、シェアする。
それが、映画大好きさんたちのための
「ゼミ」コミュニティ、
"超映画総合研究所" です。
 
参加概要はいたってカンタン。
これ面白くて大好き、という映画を一本決めていただき、
自由なかたちで推薦してもらいます。
第一回目は各自プレゼンして大好き映画のアピール。
第二回目はそれを受けて、
「観てみたよ」という映画の感想交換会。
参加者同様、映画LOVEなラジオDJ志田一穂が、
集まった皆さんの推薦作をフォローアップしてまいります。
 
というわけで待望第2回目の開催、
募集参加人数は5名。
オンライン参加もokです。
5人の5人による映画たち…。
だからこそ、ここでの「ゼミ」は
かなり密なものなるでしょう!
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好評発売中!!
「映画音楽はかく語りき
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他、いろいろな情報は志田のTwitter @shidakazuho でチェックしてください!

特集「今年の秋はジブリをカバーで」
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今週は特集 今年の秋はジブリをカバーで
まぁ秋というかもう冬なくらい寒かったりしますが、
時期的にあえて秋と言わせていただこうかなと。
そして、あのジブリパークが開園一周年でございます。
去年は開園式に行きました。
まだ観れるアトラクションやテーマパークは少しでしたが、
それでも充分楽しめましたし、大自然の中にあるあの世界は、
本当にリフレッシュしてくれるところでしたね。
今回は全編カバー曲でお送りするジブリサントラ。
是非また違う風景をお楽しみいただければと思います。

OA予定曲…
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耳をすませば
魔女の宅急便
となりのトトロ
天空の城ラピュタ
借りぐらしのアリエッティ
ゲド戦記
コクリコ坂
もののけ姫
ハウルの動く城
君たちはどう生きるか

★新作映画のご紹介
スラムドッグス(11/17から公開) 
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★新作映画のご紹介
サムシング・イン・ザ・ダート(11/24公開)
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海辺の映画館からの手紙 志田一穂
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ほぼ一年ぶりのジブリ映画特集です。実はこの特集のご希望は随時いただいてまして、いつやるべきかと考えれば、やはりジブリパーク開園アニバーサリーとなる11月が良いなと。最新作『君たちはどう生きるか』公開のタイミングもありましたが、まぁあの作品はとにかく前宣伝もなく謎めいていて触るのも難しい映画でしたから、あえてスルーしたんですね。しかしあの作品、一度観ただけではなかなか理解に苦しむものでしたよね。結局あの異世界はどんな世界というべきものだったのか。これまでのもののけや神隠しのような、語り継がれてきた、いわゆる伝承的世界観とはかなり異なる、異なりすぎの世界(要は超異世界)だったので、うーむうーむと唸りながら劇場を出たわけであります。

正直タイトルからしてもっと説教じみた映画かとも思っていました。「どう生きるか」なんて誰からも聞かれないような哲学的な質問ですからね。逆にそっち方面の映画だと期待した節もありましたが、いや要は生きるため生きていくための教訓満載の映画ってことですが、結局結果はいつもの異世界冒険モノ。いやあえて冒険というより彷徨い物語、としますか。ラピュタもナウシカもキライではないですし、あれは確実に冒険譚であるわけで、とにかくまずその異世界へと飛び込んでいった意味というか、まぁ迷い込んでしまった意味ですね、そしてテーマというか、作者が投げたテーゼ、それを理解しないことには、いや、そう簡単にわからせてくれとは言わないし、むしろそんなことストレートに言ってしまっては映画の醍醐味、芸術としての意義をも無くしてしまうので別にそこまでは求めないんですが、やっぱりある程度は理解させてよ~、と思うわけですね。
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ところでですよ、この『君たちはどう生きるか』って、果たしてジブリパークではどんなかたちで反映されるのでしょうかね?テーマパークのアトラクションとしての話ですけど。だって一作品ずつパビリオンやコンセプト・ハウスが出来ていく筈でしょうあそこには。と考えたら、この映画はなかなか難しくありませんかね。だって場面が変わるごとにまた違う世界観がどんどん描かれていくじゃないですか。現世(と言うべきかわかりませんが)の日本の戦時中の、田舎の大屋敷なんて舞台もありますが、あんなの具体化したところで、単なる昔のお屋敷でしかない。だったらあの異世界への出入り口となるヘンテコな建物ということになるのでしょうかね。まぁ、そうなるでしょうね。そしていろいろ様々な出入り口が建物の中にあって、入ったり覗いたりするとそれぞれの世界が広がっていると。一つだけ外へ(というか演出上は外界へ)出られる扉があって、そこにどういう光景が広がっているか、という感じなんでしょうかね。わかりませんが、単純にそれぐらいは構想できると。しかしですよ、やっぱり複雑すぎな物語なので、ではそれらが一体何を意味するのか、というか、一体ナニワールドなんですか?ということになってくる。ネーミングも然り。キミイキ(君生き)ハウスとか言っちゃったら最悪だし、今流行りのマルチバース・タワーとか言われてもシラケるだけですからね。本当に観客泣かせ、ファン泣かせ、そしてジブリパーク泣かせな映画ですよ。

さて、今回の特集はジブリ特集とは言え、いろいろなカバー曲を集めてみたんですね。いつものオリジナル楽曲は随時かけていたりするので、たまにはちょっと風景を変えてみようかと思い、さまざまなアーティストのジブリカバーを検索して、いちいち聴いて気に入ったらゲットするという感じでした。なのでかなり多種多様なジブリ楽曲の世界観が揃っております。音楽ジャンルも、ジャズをはじめ、ポップス、ピアノ曲、ボーカル曲等、どれもバラバラなので、こんな感じになるんだ、とか、こんな違った雰囲気も楽しめる曲だったのか、と楽しさも倍増だと思っています。つまり新たなアプローチとしてカバー曲というアレンジを利かせた世界観をたくさん提示すると、これはこれで新鮮で面白いってことなんですよね。

…あれ?

なんかさっき映画をこき下ろしていたことと、正反対のこと言ってます?いろいろな世界観でこんがらがっちゃったけど、それはそれで楽しいでしょ、新鮮でしょ、面白いでしょ、って、『君生き』に対して、言い直しちゃってます?自分??

もうどこまで宮崎駿監督に脳内ごちゃごちゃにされるのか…。はい。敬意を込めて、最新作の曲だけは久石譲さんのオリジナルでお送りする予定です。
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OA曲リスト
★新作映画のご紹介
スラムドッグス(11/15から公開中)  Strays  Follow You  Dave Sarazen
サムシングインザダート(11/24公開) I Don't Just Mean The Dead One~Math Teacher The Album Leaf 

耳をすませば カントリーロード Marcelo Martins

魔女の宅急便 晴れた日に ALL THAT JAZZ
       やさしさに包まれたなら Tatiana

となりのトトロ 風の通り道 ALL THAT JAZZ
天空の城ラピュタ 空から降ってきた少女 ALL THAT JAZZ

借りぐらしのアリエッティ Arrietty's Song Meja
ゲド戦記 テルーの唄 Meja

コクリコ坂 さよならの夏 ~コクリコ坂から~ 佐藤正美
もののけ姫 アシタカせっ記 ALL THAT JAZZ
ハウルの動く城 人生のメリーゴーランド Rio Novo

君たちはどう生きるか 最後のほほえみ 久石譲

★志田からのお知らせ★
第2回 超映画総合研究所 志田ゼミ開催!
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https://ws.formzu.net/dist/S580418170/
超映画総合研究所 note
https://note.com/kataru_lib/m/m87f560cd640e

DAY2 12.1(FRI)
18:30 OPEN 19:00 START
会場 超図書館総合研究所(茗荷谷)
   東京都文京区大塚三丁目5-9
   住友成泉小石川ビル 別館5階
参加費:ギャラリー¥500(1日)

大好きな映画を、皆にも観てほしい
 好きな映画への思いを持ち寄り、
集まった参加者、皆に紹介、シェアする。
それが、映画大好きさんたちのための
「ゼミ」コミュニティ、
"超映画総合研究所" です。
 
参加概要はいたってカンタン。
これ面白くて大好き、という映画を一本決めていただき、
自由なかたちで推薦してもらいます。
第一回目は各自プレゼンして大好き映画のアピール。
第二回目はそれを受けて、
「観てみたよ」という映画の感想交換会。
参加者同様、映画LOVEなラジオDJ志田一穂が、
集まった皆さんの推薦作をフォローアップしてまいります。
 
というわけで待望第2回目の開催、
募集参加人数は5名。
オンライン参加もokです。
5人の5人による映画たち…。
だからこそ、ここでの「ゼミ」は
かなり密なものなるでしょう!
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上土で映画を楽しむ会~志田が松本へ参ります!
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主催 松本大学 地域づくり考房『ゆめ』
   松本市上土商店街振興組合
期日 2023年11月25日(土)
場所 松本市大手四丁目7-2「上土劇場」「上土ふれあいホール」
上映映画 「バック・トゥ・ザ・フューチャー」1985年公開
定員 100名
入場 無料
日程 
(1)上土で映画を楽しむ(上土劇場 旧ピカデリーホール)
 ・映画上映「バック・トゥ・ザ・フューチャー」 116分
  ロバート・ゼメキス監督 主演マイケル・J・フォックス
  午後12時30分から午後2時30分
 ・映画と音楽の解説
  午後2時30分から午後3時15分
  テーマ「映画と映画音楽の魅力を語ろう」
  SBC・湘南ビーチFM DJジョニー志田
(2)地域交流懇談会(上土ふれあいホール) 
   午後3時30分から午後4時30分
 ・テーマ ~上土の銘菓とお茶を楽しみながら~
  「昭和の娯楽や街の姿を知り街の未来を考えよう」
 ・参加者 大学生と映画を鑑賞した地域の方々 
同時開催
 ・懐かしの松本の街写真展  (上土ふれあいホール)
 ・上土映画想い出のポスター展(上土ふれあいホール)



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